






World War II GI
第二次世界大戦GIはノルマンディー上陸作戦です。パラノイア。恐怖。 Dデイのような激しさ。あなたはそれを直接体験します。
みんなのWorld War II GIの評価・レビュー一覧

Ruby_Spaniel
2021年03月13日
第二次世界大戦アメリカ兵主役のFPS。DOOM亜種の懐かしドットグラフィック。
ノーマル難易度でクリア。(やっとクリアしたのでレビュー)
まず、FPSとしては緻密さがない大味な内容です。
精密なエイムはあまり意味をなしておらず、大雑把に撃つと当たり狙いをつけても外れます。
また、操作性の悪さが影響してか、銃を撃とうとしても(何度クリックしても)弾が出ないことが毎回のようにあります。(常時ジャムってる)
前進か後退を少しすると撃てるので、それで何とか進んでいきました。
ただ出会い頭や咄嗟の射撃をしたいときに遅れるため、即死することがかなりあります。
マウスエイムできますが、縦、横軸はスムーズなのに斜めにエイムしようとするとガクガクです。
(これのせいで精密射撃がしづらすぎる)
敵の攻撃も大雑把に当たるため、遠くで見えない位置から撃たれて意味のわからない死に方が多々ありました。
そもそも撃たれる前提のデザインになっているのに、1発食らうとヘルスの1/3以上減ってしまうのが恐ろしい。
また、メディキットは使った直後に移動すると無効になり消えてしまいます。(ずっと止まっている必要あり)
弾薬も最初は潤沢にあるかなと思いきや、後半なぜか少なくなり、リソース管理を余儀なくされます。
(大味な射撃バランスなので弾がどんどん消えていく)
この辺りのシステムは下手をすると詰むため、大味なバランスの割に極めて慎重に進む必要があります。
(当然、体力や弾薬は次のステージに持ち越し)
舞台は(ノルマンディなど)よくありがちな戦場が多く、戦車なども出てきます。
ただ、戦車についてはかなり悪意が感じられる配置と仕様になっており、イライラを抑えながらセーブ、ロードを繰り返すことになります。
コツとしては、戦車に向かって進んでいく方が意外と当たらないことが多いw
懐まで来たらしゃがみ、爆薬を仕掛けて何とか離れます。(立っていると死ぬ)
せめてバズーカ弾を多めに置いておけよと。(ゲーム中最初の1発しか見かけなかったのはどういうわけだ!?)
とにかく見えない場所から撃たれて死ぬの繰り返しになるので、そこは覚悟して臨むべきでしょう。
<世界観レビュー>
最低限の戦場の雰囲気は出せています。
ノルマンディ上陸作戦での人数が少なすぎるとか、走っている人がいない(全部棒立ちで歩く)などは仕方ないですが、ちょっと間抜けです。
ステージの最初などに兵士が喋るのと、敵兵もドイツ語を口走るのは細かい良ポイントでした。
(死にゲー感がウルフェンシュタインを思い出した)

ユギ
2020年01月26日
QUAKE3やUT99など3DFPSが賑わっていた1999年にTNT teamが開発、GTインタラクティブ発売した時代錯誤な2.5DFPS。
何もかもがチープで理不尽なDOOM WADみたいな戦場を舞台に、破壊工作や人質救出に挑む。
ステージは各7面×2エピソードの合計14個。NAM素材を流用したベトナム戦争の拡張パック(3ステージのみ)も付いてお得感あるな
ノルマンディーや市街地戦を史実通りに再現するとクソゲーになるという事を身を以って証明した名作。
味方の誤爆で死にまくれ
・別枠でキーコンフィグは完備。前後と左右ストレイフさえセットしなおせばWASD移動にもできるのでセッティング次第では1999年スタンダードな操作にまで持っていける。デフォルトはクソ
・Uキーでマウスエイム、Iキーでクロスヘア表示。なぜかデフォルトが反転しているのでキーコンフィグのマウスセッティングからInvert mouseをオンにすると正常になる。なんで?
・[キーと]キーでアイテム選択、enterキーでアイテム使用。メディキットは動くと回復が解除されるめんどくさい方式なので、10~12秒ぐらい立ち止まってなきゃいけない。
・基本はセーブ連打+死亡する前提の偵察。ゲームバランスは劣悪。
・モラル(士気)ゲージはあってないようなもの。満タンだろうが3発食らえば死ぬ
・Zキーでしゃがみ、Aキーでジャンプ、Mキーでメディキット、スペースで使用。各ステージ最後には通信機があり、その前でスペースを押すとクリア
・敵の火力は総じて高いが硬い敵は戦車以外いない。戦車の爆破処理とセーブ&ロードさえ覚えればクリア自体はラク
・戦車は近くに爆弾やTNTを設置するかバズーカで吹き飛ばすことで破壊可能。射程圏外からだろうが砲撃されると死ぬ
・敵の視野の概念はないためステルスな部分はほぼないが、敵はこちらを視認しないかぎり無敵なので画面ギリギリから腕を撃って射殺、なんて芸当は不可能。なんで?
・フレンドリーファイアあり。味方の射線上に出ると死ぬ
・主人公の狙った敵にある程度爆撃が誘導する場合がある。接近戦中に爆撃が来ると死ぬ
・なんかよくわからないうちに死ぬ
・きちんと安全を確認しないとセーブ直後によく死ぬ
・死ぬ
付属する拡張パック「Platoon leader」では前作NAMの素材をそのまんま流用したこれまたクッソしょぼいベトナム戦争を体感できる。どっちもできるなんてお買い得だな!

moja_nixen
2018年11月29日
NAMがとにかく疲れるゲームだったので
こちらをやるのには消極的でしたが
セールで購入し挑戦したところ、いやこれは。
NAMより後発だけありゲーム全体のバランスが
改善されていて、あそびやすくなっています。
NAMを洗練させたようなFPSなので
即ち「傑作FPS」なのではないでしょうか。
・ステージ構造がわかりやすく進めやすい
・メディキットが充分に用意されている
・敵の体力が低いので倒しやすく、爽快だし現実的。公平。
・敵の反応が高速ではなく、こちらが先に撃てる場合が多い。
・しゃがみを使って遮蔽物に隠れながら撃ち合える機会が
増え、戦闘が面白くなった。
・NAMよりもサードパーソン視点を使った索敵が効果的
になり、ゲーム攻略が面白くなった。
・敵キャラ等グラフィックスが美しくなった。
敵を撃って倒す感覚の良さ、戦場の雰囲気描写など
その他のプラス面はNAMと同様です。
いくつかマイナス面もあります。
・最初のステージはわけもわからず何度も死ぬような作りで
ここだけやれば、あーまたNAMと一緒ね…と思ってしまう。
・命からがら生き延びるといった戦場の恐怖感は
NAMほどではない。
・NAM同様シークレットがほとんど無く
探索の楽しみが少ない。
・こちらを認識していない敵を撃っても当たり判定が働かず
倒せないことが結構あり、それがNAMよりも目立つ。
・モラル(もう一つの体力みたいなもの)に
特に面白みが感じられない。
・尺が短めで、割とすぐ終わってしまう
(自分は15時間前後でした)。
より遊びやすくする為に。
・eduke32を導入する。
・メディキットはその場から動かずに使用すれば
最大の効果が得られる。
・サードパーソン視点(F7)を角の向こうの確認等に活用する。
・マップ(Tab)には地雷の位置が表示されるので活用する。
・画質調整(F11)で画面の明るさや描画距離を調節する。
NAMにしてもWW2GIにしても
この時代にこういった題材のFPSを作り出した事に
卓越したセンスを感じます。
当時はあまり受けなかったようですが
今やってみると実は凄かったことが解る、みたいな
早すぎた名作FPSなのではないでしょうか。
PS1~PS2時代のメダルオブオナーがお好きな方なら
こういうのがやりたかった、と思えるような内容なので
特におすすめできます。