Beton Brutal
常に落下して貴重な進歩を失う危険にさらされながら、生い茂った巨大なコンクリートの塔を登ります。 Beton Brutal は、静かなブルータリズム建築を通じて、流動的で反応の良い一人称パルクール体験を提供します。
みんなのBeton Brutalの評価・レビュー一覧
Retsu
2024年08月11日
マインクラフトの物理演算が再現された一人称パルクール登山ゲーム。
退廃的な雰囲気や時折流れるBGMがとても良かった。
現在マップは初期マップのBETON BRUTAL、有料DLCのBETON BATH、リリース一周年記念で無料で追加されたBETON B-DAYの3つがあります。難易度はBRUTAL
MooNee
2024年04月27日
[h3][b]謎の縦穴アスレチック その実像に迫る[/b][/h3]
[i]BETON BRUTAL[/i]は主人公が長い縦穴の底にポツンと立っているところから始まる。見上げればめまいのするような高い空間と無数の足場、天井にたどり着くにはどれほど時間がかかるやら…
ここまでは事前にわかるものの具体的な内容を知りたくても情報はほとんどない。「操作はFPSっぽいけど同じなの?」「 ステージの長さは?」「 難易度のバランスは? 」と次々に疑問が浮かぶ。しかし自分は不気味な雰囲気に物怖じしていったん購入を見送っていた。そうして存在も忘れていたのだがゲーム難民になったところで思いだし、謎のアスレチックに挑んでみようと決意。勇気をだしてこの縦穴に飛び込んでみた。
[b][i]素直な操作性[/i][/b]
底に降り立ってまず安心したのは操作が普通のFPSと同じだったこと。WASDで移動、ジャンプ、ダッシュ、しゃがみでキャラを動かす。ジャンプの距離は空中でWを押している長さで調節し、距離が足らないときはダッシュジャンプを使う。ダッシュはキーを押し続けるタイプだった(ジャンプが終わるまで押している必要あり)。ダッシュはよく使うのでキー押しっぱなしで指がかなり疲れる。しゃがみは狭い足場で慎重に動くときに使うほか、足場から落ちないという親切な機能もあって役に立つ。しかし必要な場面は限られるのでしゃがみで指が疲れることはなかった。これらの挙動は[i]Minecraft[/i]を元にしているとのこと。直感的でなじみやすいのでアスレチックをすぐ始めることができた。
[b][i]やりこめるアクション[/i][/b]
スタート地点である縦穴の底には石のブロックや柱が並んだ池が中心にあり、これをピョンピョン渡りながら攻略開始。「操作が普通すぎるから単調なプレイになるんじゃないか」なんて心配もしたが遊びはじめると全くそんなことはなかった。ジャンプの距離は細かく変わるので毎回こまかく調節させられる。また空中制御が非常によく効くので空中でグイっと軌道を変えるジャンプなんてのもある。踏み切ってから着地までに")"ようにカーブしたり"∩"のようにターンしたりと物理法則ガン無視だ。最初は戸惑うけど意外と慣れるもので思い通り飛べると気持ちよくてクセになる。また足場以外にハシゴというギミックがよくでてくる。ハシゴに飛び付いたりハシゴから飛んだりと難しいが面白い。
[b][i]足が見えない[/i][/b]
一方で主人公の体が見えないという厄介な仕様もある。つまり足が見えないわけで「足場のどれくらい端まで行っても落ちないか」を感覚で身につけなければいけない。これを間違えると文字通り足をすべらせて落ちることになる。ここが一般的なFPSと違うところだが自分は1時間もたてば情けない滑落はほぼなくなった。高所を渡るスリルをさらに増してくるが普通のFPSの移動というプレイ感は損なわれてはいない。ただし後述するショートカットに代表されるシビアなジャンプをする場面では、足場の端ギリギリから踏み切るというチキンレースをやらされる。日和って飛距離が足りないか踏み切れずにそのまま落ちるか、難所では主人公が見えないことが新たなゲーム性を生みだしている。
[b][i]穴だけど登山[/i][/b]
それにしてもこの世界は敵がいない、落下ダメージもない、安心と信頼のオートセーブで存分にアスレチックができる。快適だなあ。そう、これは2023年に大ブームになった[i]Only Up![/i]と同じようなゲームと思ってもらえれば間違いない。配信者が悲鳴をあげて落ちていくのを見て爆笑していた人も多いだろう。"登山ゲーム"と呼ばれ登ったり落ちたりを延々とくり返すという極めてストイックなジャンルだ。
[b][i]理不尽が少ないステージ[/i][/b]
面白い"ショー"になる登山ゲームだが、これは裏を返すとゲームバランスがよくないことを示している。特にステージを3Dで作るとなると、開発者の表現したいものを盛り込んだ上でバランスまで練るのは非常に大変だろうと想像できる。[i]Only Up![/i]でもワンミスでとんでもない高さを落とされていて、あれは配信映えするがプレイヤーは達成感より苦痛が大きく勝ってしまうだろう。しかしそんな難題を[i]BETON BRUTAL[/i]はうまく解決している。ステージを「筒状の空間に足場を敷き詰める」という構造にすることでバランスをしっかり制御できるようにしたのだ。自分は中盤まできたが理不尽に大きく落とされる場面はほぼ無かった。難所には安全ネットとなる足場があるし安易なヘマをすれば厳しい"罰"を与えられる。落ちるとショックだが自分が悪かったと納得もできて「次はうまく飛ぶぞ」と思わせてくれる。
[b][i]道中が長すぎる[/i][/b]
画期的なステージを実現した[i]BETON BRUTAL[/i]だが同時にまた別の問題を抱えてしまった。大量の足場をおいたことでジャンプの回数が異常に多いのだ。水平に進むことも多いので「ひたすら目の前のアスレチックをこなす」という感じであまり登っている気がしない。落ちたときの"戻し作業"も非常に長くノーミスでも10分や20分かかるのが当たり前。アスレチックは単調ではないが操作量の多さにダレてくる。
[b][i]集中し続けで疲れる[/i][/b]
そしてジャンプの回数が膨大になることでイージーミスもでやすいため、それが大ダメージになるのがバランスの特徴になっている。序盤は難所はほぼ無いがイージーミスでスタート地点に帰ってしまうことが何度もあった。そして小さい足場がほとんどなのでWASDキーをちょっと押し過ぎるだけで落ちることがある。気が抜けず神経をとがらせる状態がずっと続くので短時間でもどっと疲れてしまう。
[b][i]容赦ない難易度[/i][/b]
長い緊張と落下の恐怖に耐えて自分はなんとか全体のちょうど半分まで来た。しかしここで非情にも一気に難易度が上がる。新たに現れたエリアは広い地面があるものの、難所を連続してクリアしなければ突破できないという作り。難所は空中制御をフルに使うジャンプが必要で連続して成功させるのは至難の業。スタート地点からここまでは難所はわずかしかなく、イージーミスさえ減らせば着実に進んでこれた。しかし新しいエリアはそうはいかない。ジャンプをひとつミスればエリアの地面からやり直しなのでゾンビアタックは通用しない。加えてミスると地面より下まで落とされるとこもあり、その戻し作業でプレイ時間が際限なく伸びていくというわけだ。自分はこのエリアに3時間半でたどり着いたが当然ハマってしまい、9時間目でようやく抜けることができた。ところがやっと一段落と思ったらその次も同じようなエリアが待ち構えていて愕然とさせられた。地獄を抜けてもまた地獄、「いよいよ登山ゲーが始まったな」という雰囲気が漂いはじめる。新登場のトランポリンのギミックは楽しいけどね。
[b][i]燃えるショートカット[/i][/b]
このように厳しい戦いのなかにも散りばめられたショートカットが救いになってくれる。難しいものもあるが戻し作業を大きく短縮できる。失敗すれば余計に戻されるハイリスクハイリターンなものもあれば、簡単でリスクのないボーナスコースもある。これらの多くは自力でみつけるのが困難なので辛かったら攻略情報を見てしまっても許されるだろう。ダレやすい戻し作業もショートカットへの挑戦がいい刺激を与えてくれる。失敗する恐怖と成功した達成感を味わえるのは登山ゲームならではだ。ちなみにアドバイスするなら安定しないショートカットは使わない方がいい。失敗のリスクを考えると成功率90%は必要だろう。失敗して戻し作業とストレスを余計に増やすなら遠回りでも着実に進める道を選ぶのが正解だ。急がば回れである。
[h3][b]忍耐の縦穴[/b][/h3]
いかがだろうか、謎の縦穴はこのような世界だった。遊びやすく多彩なアクションを楽しめるとはいえ、道中の異様な長さのせいで登山ゲームのなかでも特に忍耐が必要という作品になっている。自分も難所続きで心が折れてしまった。ショートカットが成功しても時間がかかることに変わりがないのがきつい。このバランスに[strike]調教されて[/strike]慣れて新たな発見があれば加筆していこうと思う。インディーズ作品ながらオプションは充実している。キー配置やグラフィックなど細かく設定してプレイ環境を整えられるのは快適だ。WASD移動を愛しチャレンジ精神あふれる人はこの縦穴に飛び込んでみてはいかがだろうか。
あると[Alt]
2024年04月14日
死ぬ気で15分クリアまでして全実績クリアのショーケースに飾ってニコニコしながら眺めてたんですが
つい先日B-DAYとかいうBETONの誕生日を祝うアップデートで実績が追加され、
再度全実績ショーケースに入れるには本家マップより濃密に新要素とアスレの詰まったマップをクリアする必要がある。
デスゲームから生還した主人公が続編でまた同じデスゲームに参加させられた瞬間の気持ち今
TANSAN_COFFEE
2023年05月07日
低予算パルクールアクションで序盤は楽しめたのですが、
途中からどっちに飛べばいいか分からない迷路みたいになって
ちょっとそういうのは求めてなかったかなあ…という感じ。
ダバイ治
2023年04月08日
[h1]本当に面白い山登りゲームです。[/h1]
KZでピンッと来る奴は今すぐ買おう!
真ん中あたりが吹き抜けになっていて、ジャンプをミスったら真っ逆さまに落ちていく緊張感がたまらない。
それでいて慣れてくると目印が必ずあることに気づいたり、スカウトモードで周りを見渡せるなど、
理不尽だけではないところが本当にこの手をゲームを理解ってる人が作っているのだという安心感。
序盤は簡単で終盤に行けば行くほど、[b]「え!?本当にここ行くの!?!?」[/b]という手に汗握る冒険が味わえる。