







Citizen Sleeper
惑星間資本主義の廃墟でのロールプレイング。星間社会の端にある無法地帯のステーションに漂着した、逃亡労働者の人生を生きましょう。 TTRPG の柔軟性と自由にインスピレーションを得て、ステーションを探索し、友達を選び、過去から逃れ、未来を変えましょう。
みんなのCitizen Sleeperの評価・レビュー一覧

梟谷出羽(Kyogoku Izuha)
2024年05月16日
詳細なキャラクター設定、圧倒的なテキスト量と明確な心境変化、
サイクルと体調とダイスシステムからなるTRPG感はあれど、
TRPGとは違い無碍にできない金銭や能力使用に、刻一刻と迫る様々な期日から
絶妙な緊張感を味わえる。
そして登場するキャラクターが誰一人たりとも無駄を感じないため、
この衛星に生きる者として実感を確実に覚える。
最後にこのゲームの翻訳えぐすぎ、上手い、超絶見習いたい。

aco.s
2024年04月24日
まだ一週目も終えていないけれど、この先もう一周、役職を変えるならさらにもう一周は確定したと感じる。
ネタバレなしで楽しんでほしい

gindako
2024年03月20日
相当人を選ぶ作品。
以下の人には刺さると思う。
[list]
[*]簡単なリソース管理ゲームをしたい
[*]”アーリンの瞳”と呼ばれるコロニーで生活し、派閥闘争に巻き込まれて騙されたり裏切られたりしたい
[*]精神を義体に閉じ込められたい
[*]独特なネットワーク観に興味がある(漫画版の攻殻機動隊のような)
[*]長文も苦にならない
[/list]
逆に、以下の人には向かない。
[list]
[*]ゲームに歯応えを求めている(管理ゲーよりノベルゲーに近い)
[*]ダイスは良い目が出るまでやり直したくなる
[*]NPCとの会話で、選択肢がしょっちゅう出るのは面倒
[*]勧善懲悪や分かりやすいストーリーを求めている
[*]SFに興味がない、長文は読み飛ばす
[/list]
日本語の翻訳は、たまに脱字がある程度でほぼ完璧。
しかし原文の文章量が多く、かつクセが強いので非常に読み辛い。
例えば主人公がハッキングを行う際に「ネットワークの概念」のような抽象的なテーマをフワッと暗喩的に表現するため、「で、結局どういうこと?」状態になる。序盤では主人公が何と戦ってるのかも正直よく分からん、な状態。
序盤~中盤はどうしても中だるみが生じるので、とりあえず読み飛ばして先に進もう、の精神も必要。
この文章の読み辛さと、ストーリーの分かりづらさが致命的なので、万人にお勧めはできない。
しかし何だかんだサイクルが終盤に入る頃には、人との出会いや別れを通じて”アーリンの瞳”に何だか愛着が湧いている。
そしてエンディングを見た後に、無性に侘しくなり人と話したくなる作品。泣きゲーとも違う独特の読後感。
この手の作品が増えてほしいこと+個人的には好きな部類のゲームなのでお勧めにします。
またSFが好きで、高評価だからといってストーリーに期待しすぎず、マウスクリックだけで進める簡単なゲームを求めている人ならお勧めできます。

ホトトギスくん
2024年02月28日
[h3]運命を変えろ![/h3]
荒廃した宇宙ステーションが舞台のテキストベースRPG
主役は逃亡中の疑似生命体「スリーパー」
仕事をしたり街の人々と交流したりするうちにやがて追手が…というのが序盤のストーリーです
似たゲームとしては『Disco Elysium』
ただ、あちらと違いフィールドを自由に歩き周ることはできません(移動はファストトラベル)
感覚としてはゲームブックに近いですね
日本語翻訳は良好です
特に気になる所はありませんでした
日本語サポートしていただき感謝します
[h3]疑似生命体とは?[/h3]
疑似生命体は時間経過とともに体が劣化していくのが特徴です
劣化が進むと行動が制限されてしまうので、体の維持・回復が必要になります
具体的には、序盤では「安定剤」が必要となります
ただで手に入る訳はないので仕事をしてお金を稼ぐ必要があります
[h3]クリアした感想[/h3]
良かった…すごく良い物語でした
正直、中盤まではやや盛り上がりに欠けていたと個人的には思うのですが…終盤(最終章)の展開は熱かった
自分はかなり好きな作品です
気になる方はセールの時にでもぜひ!

Heizo_
2024年02月18日
2024/02/18:
"スリーパー"と言う食事睡眠労働以外の機能をオミットされた粗製義体に人格を転写された人のストーリー。一冊のゲームブックの様だった

Gebachi
2024年02月16日
雰囲気ゲー。最初の2時間は世界観に馴染みながらいろいろやりくりしたり世界を知るのが楽しかったが、そこがピーク。あとは安定しきってしまうし、時間で発生した強制イベントがあると眠ることもできずあっちこっち行かされるだけに。
結局他人から専門用語語られても興味ない、そもそも勝手に巻き込まれて知らんがなという感じで各トライヴ(シナリオ)部分が全然刺さらなかった。
そもそも割と安定が早く、疲労によるダイス減るとかダイスの兼ね合いで寝るしかない日があるとかは正直面倒なだけだった。
ベストを尽くすなら結局全部の技術が必要なのも何だかなあという感じ。得意なことを中心に生きてくRPは諦めました。
「ゲーム」としてみると辛く、「ストーリー」としてみると所詮一つのコロニーの腐敗だか対立だかに巻き込まれる話(しかも他人事に近いポジションなので今一真に迫らない)でぱっとしない、雰囲気ゲーと割り切るのがいいかなと思います。
翻訳の精度はすごくいい。

AsunaroStar
2024年02月16日
翻訳がしっかりしていて、嬉しい!
こういった文章が主体のゲームでも、機械翻訳であったり、或いは明らかに日本人ではない人が翻訳したと推測される内容になっていたりすることもあるので、ちゃんとした翻訳でプレイできることは本当に嬉しかったです。

None But Air
2024年02月14日
翻訳がすげえ!!
この一言に過ぎます。
滅びかけたコロニーにひとり流れ着き、企業に搾取され疲れ果てた人々の中に異物として紛れ込んだ主人公。それでも懸命に生き、一握りの善良さを失わない人々と交流し、助け合い、ささやかな絆を育んでゆく。
その寂寥感と暖かさを叙情的に、かつSFとしての骨子を損なわずに描きあげています。インディー洋ゲーの翻訳でこんな文体に触れられるとは思わなかった。

belfaste
2024年02月12日
企業に精神を売り渡してそのコピーをロボットに組み込まれた「あなた=スリーパー」が企業の奴隷の身分から逃れて、〈瞳〉と呼ばれる宇宙ステーションでサヴァイブしていくスペース・サイバーパンクADV。圧倒的なテキスト量と、行動の正否がTPRGオマージュ的にサイコロで決まるシステムが特徴。
ところで、サイバーパンクとは様式である。
2020年代の今日においては特にそうだ。1980年代から90年代にかけてギブスンやスターリングやスティーヴンスンが提示してきたワイアードでヴァーチャルなハイパーキャピタリズム世界は、少なくとも精神的にはとっくに実現していて(残念なことにそれは輝かしい技術の達成ではなく、陰鬱な資本主義の達成だ)、大多数にとってそれはもはや”未来”でも”SF”でもない。
それはサイバーパンクというジャンルの枠組みで語られる物語自体にもおなじことが言える。たとえば、『サイバーパンク2077』はすばらしい体験だった。が、SF的な新鮮味や飛躍という点では乏しく、これまでジャンル内で培われてきた要素やテイストを巧みに組み合わせた出来合いの物語にすぎなかった。『サイバーパンク2077』を本物にしていたのはその細部だ。われわれが想像しうる箱庭を最高の解像度で提供したことだ。それ以上でも以下でもない。
能や狂言といった古典芸能のようなものだ。
歌舞伎がONE PIECE歌舞伎をかけるように、そのメディア内では時代に応じてマイナーな革新が起こるかもしれないが、その様式自体を突き破るような破壊的イノベーションは起きない。
それは良いことでもある。
サイバーパンクの物語であることを公言することで、受け手も作り手の想定するテイストと限りなく近いものを想像できる。わたしたちは退屈な物語を共犯的に作り上げているのであって、まあ、『CITIZEN SLEEPER』もそうした合意のもので生み出された既視感のあるお話だ。企業体に支配された世界、生存権すら剥奪されている庶民、肉体改造、ハッキング、脱出のための物語、バー、意識を持ったかのように振る舞うAI、シンギュラリティ、ポストヒューマン、シンセミュージック、ちょっとレトロなキャラクターデザイン、そしてキノコでさえも。
だが、その倦怠はまどろみにも似た心地よさを与えてくれる。
それはやはり、細部の力だ。ジャンルとしてのSFやサブジャンルとしてのサイバーパンクが築き上げてきた精神性、スタイル、用語、そういった道具を『CITIZEN SLEEPER』は使い潰す。
三人称視点でTPRGのナレーション的に展開されるテキストは、まさに微に入り細をうがち記述される。〈瞳〉内の風景はもちろん些細なキャラクターの動作からテクノロジー面まで、そのディティールは途方も無く膨大だ。ハッキングするときのマルチピン型のコネクタに十行も費やすゲームがかつて存在だろうか? しかもそれらはトリビアルな無駄な情報ではない。すべてが〈瞳〉という都市の横顔の説明につながっていて、その実在を信じさせ、ひいてはプレイヤーを没入させてくれる。
こうしたきめ細やかなテキストが人物描写に向けられたときの効果はいうまでもないだろう。プレイヤーは何十名ものキャラクターと関わっていくことになるが、いずれも(悪辣な悪役や猫でさえ)印象深く記憶にきざまれる。
ストーリーテリングに使われるのはテキストだけではない。プレイヤーは行動に消費するサイコロの他に、空腹度と健康度のふたつのヘルスケージを管理する必要がある。これらを正常に保ってヒトらしく生きるためにはメシを食い、薬を服まないといけない。
一見、煩わしい行動制限メカニクスだけれど、これが世界観には合っている。健康度を保つ薬は主人公の所有者である企業体が製造しており、いってみれば会社に文字通り生死を握られている。序盤のシナリオでもこれをヤミで調達するためのミッションが重要になってくる。
生きるためには行動/消費しなければならず、その活動は企業の手の内にある。それは資本主義の最果てだ。それこそがサイバーパンクの様式だ。だから、このシナリオ外の生命維持のための行動はあなたをサイバーパンク世界の住人にしてくれる。用意された世界に溶け込むこと。そこに暮らすひとびとと親密になること。
『CITIZEN SLEEPER』はたしかに世界を与えてくれる。受け入れるかどうかはあなた次第だ。

つきなみ
2024年02月12日
ビジュアルとサントラと世界観が最高。ストーリーはほぼ一本道で難易度低め。翻訳に違和感はないが海外SFチックなテキストなので少し読みづらいかもしれない。
もっとこの世界に浸っていたいと思える良いゲームでした。

にくまるくん
2024年02月11日
ゲームブックのような感覚で遊べる良作品でした。
きがつけば8時間くらいプレイしてて、やめ時がみつからないほど夢中になって遊んだのはすごく久しぶりだと思いました。
TRPGとかゲームブックが好きな人にはピッタリなゲームです(o'ω'o)b

Puppy_love
2024年02月10日
[h1]身の丈を尊重したSFノベル[/h1]
発売直後に3時間プレイして一旦中断。今月2日の日本語化アップデートを機に新規ゲームで2周余り、全実績解除(+追加全エンディングと諸要素を恐らく全て網羅)までプレイしてのレビュー。SFの勘所を押さえた卓越した翻訳品質です。強くお勧めします。
この種の作品は何を書いてもネタバレになるので、興味がある方はここまでにして下さい。
トレイラーにはダイスロール表現に加えて「生き延びろ」とありますが、常にシビアな生存選択が求められるRPGではありません。死の危険を強く味わえるのは全体で言えば開始から1/3程度まで、それ以降も身の丈に合わせたアプローチで住人との関わりを築く物語が続きます。世界を大きく変えるような選択が委ねられることはなく、選べるのはせいぜい自分と一部の隣人の結末くらいです。
世界観を尊重すればこそ、自身の成長に合わせた程々のハードルや晴れ舞台がそう都合よく用意されるはずもない。今日を生き延びるために辛酸を舐める日々から始まり、やがては出会う人びとに積極的に手を貸していく暮らしと意識の変化こそが、主人公がこのコロニーの住人となりゆく物語の主軸であることが分かる。物語の中身までゲーム然としていないことが、本作品の美点だと思います。
これに反した点を唯一挙げるとすれば、[spoiler]どんな過激な選択をしても選択肢それ自体によるゲームオーバーは無い[/spoiler]ぐらいでしょう。
テキストは非常に充実しており、成功判定の強度の差によって表現がそれに相応しく幅広く変化します。ダイスロールと確率判定に完勝しない中に面白さがある作品です。
とはいえ、この舞台で何が起こるかが分かった上での二周目は余裕でエンディングを回収するモードになってしまいますので、ダイスロールや確率判定結果が気に食わないからといってリセマラすることなく、初見は運をそのまま受け入れて楽しんでほしいですね。

Ice
2024年02月07日
最初の2時間は神ゲー
つまらなくはないですが、評価されているほど面白いとも感じませんでした。
1番の問題点はストーリーです。
このゲームは基本的にキャラや団体ごとに設定されているいくつもの交わらない短いストーリーを読んでいく仕組みとなっています。どのストーリーからも攻略できる自由度が高さがあるといえば聞こえはいいですが、一つ一つの内容が薄く、また話が独立している以上、ゲーム全体での大きな話の流れというものを生み出すことができていなかったので正直微妙でした。
また話が薄いだけならともかく、文章全体にオリジナル単語が多く、説明も回りくどく、その割には理解しても特に特筆すべき点もない普通なストーリーばかりでした(典型的な汚職問題や移民問題、労働者の権利問題など)。あと想像していたよりマップ(世界)が小さかったです。
逆に良い点としては、世界観や設定に拘っている部分です。キャラクターの性格やビジュアル、オブジェクトのデザイン、BGMなど、全体的なゲームの雰囲気はかなりよかったと思います(一番気に入っていたのは、マップ移動の方法がかっこいいこと)。このゲームを理解してしまうまでの最初の1~2時間に限定すれば文句なしの神ゲーだと思います。
あとここは人によって賛否が分かれると思いますが、時間制限が緩いことに気づいた瞬間、難易度がスーパーイージーになります。僕は本当のTRPGみたいにガチ運ゲーだとしんどいと思っていたので、ここはよかったポイントだと思いました。
まとめると雰囲気重視でゲームを楽しみたい人にはおすすめですが、ストーリー重視で楽しみたい人にはおすすめできない作品だと思いました。

ymspgm
2024年02月05日
世界観とシナリオの面白さは十分お勧めできるレベル。
ただ、いくつかのレビューにもあるが少しゲーム部分の難易度が低すぎ、緊張感がない。
これは割と世界観にかかわるレベルで、少しゲームがわかる人には余裕すぎて
「スリーパー」のおかれる過酷な難民としての生活という重要なフレーバーが
失われている。
ただ、ストーリー自体はやや周回性がひくいのと
テキストを読んでほしいという目論見から考えて難易度を下げすぎてしまったのかもしれない。
もっと難易度があってストーリー分岐が複雑なら神ゲーとなれたかもしれない点は少し残念。
それでも、雰囲気やキャラだけで十分面白いといえるレベルではある。

takerunva0501
2024年02月04日
とりあえずDLCコンテンツまでの一周目をプレイした感想。
多少の育成要素(スキル振り)やダイスや確率等の運要素はあるが、あくまでそれらは味付けの一要素であり、このゲームの一番の目玉はやはりストーリー。
退廃的でSFな世界観の中、自身の存在意義や人生の在り方を問いかけてくるような物語性が見事なローカライズにより説教臭さや陳腐な表現も無く自然に受け入れられることができ、質の良い映画や小説を堪能したかのような満足感が味わえた。
テキストADV的な側面もあるためゲーム性としてはリソース管理が主だが序盤は結構カツカツで緊張感があるのも良い点。そのため徐々に余裕が出てくるじわじわとした快感も心地良い。
選択肢によるルート分岐が結構ありそうなのでまた最初からプレイするのは少し手間だけど楽しみでもある、進捗状況別にセーブデータが残せて選択直前からやり直しができれば便利だったがそれすると野暮かなとも思うくらいゲーム内の人々に生活や人生が息づいてるのでそこまで気にならない。
キャラクターは立ち絵のみでマップのグラフィックも最小限、世界観を説明する独自用語やそもそテキスト量も多いため、ある程度世界観に没入して自分で脳内補完しながらストーリーを読み解いていくことになります。そのため人を選ぶゲームだとは思いますが個人的には大変良質なゲームだと感じました。
これからDLCコンテンツ進めるのも楽しみです。

鳩
2024年02月03日
非常に面白い。
世界観は士郎正宗さんや窓口基さんのSF漫画みたいな感じ。
画面を見てわかる通りシステムやUIはディスコエリジウムに似ている。
ただし、雰囲気はディスコとだいぶ違っていて、かなり真面目で生々しく、ユーモアとかはあまり無いのでそこは趣味がわかれそう。
こういうシステム好きなので、もっと作られてほしい!
~~~~~~~~~
約10時間でクリア。
文章が多いので読了というべきか。最後はきちんと話が収束していって良い読後感があった。
途中で違う選択があるにはあったけど、個人的に綺麗な終わりだったし周回したい感じはなし。

Misosoup-2000
2023年08月13日
多少のゲーム性を持たせたノベルゲーです。空腹度と体調というサバイバル要素が入っていますが維持する難易度は低めです。
いくつかメインストーリーのようなものがあり進めたい順番でテキストを読んで進めていく感じです。選択肢で若干のストーリーの分岐はあります。
雰囲気ゲーなのでサイバーパンク的な宇宙ものが好きであれば楽しめるかと思います。ただし英語しかなく、文章も小説調で難しめなので英語をある程度サクサク読めないと楽しめないと思います。

newgameminus
2023年06月29日
【追記】2024年2月のアップデートで日本語に対応しました。
思っていたのと違う、だけど面白い。そんな不思議な作品でした([b][u]レビュー時点の対応言語は英語のみ[/u][/b])。
舞台は遠い未来のスペースコロニーで、主人公は企業の支配下から逃亡したロボットという重めの設定。ゲーム的にも、主人公は身体が時間経過に伴って少しずつ崩壊していき、そのうえお腹も空く(ロボットなのに)という二重苦を背負っています。こんな状態で果たして生き延びることができるのか!? ……と思いきや、身体を一時的に回復させる薬も、空腹を満たす食べ物も、そしてそれらを買うためのお金も、冒頭から意外と簡単に入手可能です。本作に過酷なサバイバルは期待しないほうがよいでしょう。
代わりに充実しているのがドラマ要素です。主人公がコロニーの中で出会った人々との人間模様が同時進行的に繰り広げられていくのですが、その内容がとても多彩でおもしろい。もちろん、企業の差し向けた殺し屋と対峙するなどいかにもSFっぽいストーリーも充実していますが、娘を抱えるシングルファザーのために子守りを引き受けたり、屋台で食事をしながら店主に身の上話を語ったり、キノコを栽培したり(?)、酒造りにいそしんだり(??)と、他ではあまり見かけない展開が待っています。
ただし、演出面では非常に地味で、グラフィックとしてはキャラクターのイラストと背景のスペースコロニーくらい。アニメーションやムービー、ボイスなどは一切なく、音楽も汎用のBGMがランダムでループするのみという割り切った作り。さらに、選択肢による分岐も、エンディングに関わるごく一部の箇所を除いて存在しません。しかしその分、プレイヤーとしては細かなことにわずらわされずストーリーに没頭できますし、ゲームの側もそれに応えるように、小説並みに密度の高いテキストをぶつけてきます。
一般的なノベルゲーム以上に「読む」ことに特化した作風はかなり人を選ぶ類のもので、英語のハードルも高いですが(正直、私も十分に理解できているとは言いがたい)、それを乗り越えられる英語力か根気のある方におすすめしたい作品です。

wwwhhattt
2023年05月04日
Possibly it just got me at the right point in my life, but damn this game's good

KN-J2
2023年02月22日
他の方のレビューにもありますが…
最初の数時間は楽しめますが、ゲームを進めるほど魔法が解けてしまいます。
ゲーム開始時はリソース管理、ダイスの選択、進めるイベントの選択、各イベント内の選択肢、キャラクタービルド等々考える事が多く、楽しめます。
一方で、ゲームを進めると[spoiler]リソースは潤沢、ダイスは振り直し可能、イベントは待ち時間が多いので基本的に全部回収可能、イベント内の選択肢はほぼ意味をなさず一本道、ビルドも固定値追加の恩恵が大きすぎて進めるほど考える意味がなくなる。
折角準備したゲーム体験をゲーム自体が否定してしまっている。[/spoiler]
当作品は2023年2月現在「非常に好評」となっているが、ゲームを進めるだけで得られるトロフィーの取得率は先細りしており、2・3割程度しかゲームを最後までプレイしていない。
6時間前後のプレイ想定ゲームでこの状況を鑑みるに、本当に皆がおすすめ出来る作品と思っているかは疑問に感じざるを得ない。
勿論当ゲームにも良い所はあり、キャラクターデザインやゲームコンセプト自体はかなり良い。

猫株利
2023年01月30日
買った私が馬鹿だった。美学が新鮮だし、設定も良さそうだったし、友達も楽しいっていうから、買っちゃおうっと、その三時間後。これだけ?って感じ。クリックするだけだし、サイコロを投げるところがしばしばなのに失敗がほぼありえないし、キャラが薄いし、ストーリに信憑性ゼロ。主人公は周りの人に恵まれて幸せそうだけど、私は頑張ってもやり甲斐を感じない。

momoten
2022年10月06日
前作In Other Watersに引き続いて同じノベルゲームスタイルのゲーム。
ストアページの説明通り、Sleeperと呼ばれる主人公がSF世界を生きていくのが目的です。
コツをつかむまでは健康状態による行動制限が厳しいですが、瞬発力が求められるわけではないのでじっくり考えながら進めればいいでしょう。
ストーリーの濃密さと没入感にパラメーターを全部割り振った感じなので、ゲーム性を語るのは難しいです。どちらかというとここはインターフェースの扱いやすさに似た評価の仕方になると思います。ストーリーに関しては文句なしに高評価です。
ただ英語のハードルがかなり高いので、日本語化されていない現在では購入する前にそこを吟味したほうがいいかもしれないです。

alikaney
2022年07月21日
どのクエスト1(drive)を進めるか、選んでいくノベルゲームになってます。
評価は高いですが読むのがメインで、人物の絵も動きなどはなく、
楽しめる人を選ぶゲームだと思います、ささる人にはささる。
SFは、謎を解いていくのが好きな人にはおすすめです。
いい意味で雰囲気ゲーです。
オートセーブのみで、選択肢なども正解はわかりにくく完璧を求める人は辛いです。
攻略など見ず、手探りでやりたい人もノベルゲー、SFというのが合えばいいと思います。
最初は色々とゲーム内用語も多く戸惑うかもしれませんが、よく読み
プレイ方法などは説明されるので、徐々にわかっていきます。
初プレイ時は動作が重く、スペックは余裕なのにとイライラしましたが
OptionからScroll SpeedをFastにすると一気に快適になりました。
この設定変更は必須です。
それでもたまに反応が悪くなりますが、再起動で直りました。
行ける範囲が増えると移動が面倒なのと、オートセーブが個人的には不満でした。
8/10で良作です。
最後にややエンディング、実績のネタバレ
いくつか宇宙に旅立つ系のEDがあります。
これらは最後の選択肢で旅立つか留まるか選べます。
すべては確認していないのでおそらくですが、
旅立つとEDからタイトルに戻ります。
留まったときはEDから、その後継続しまた別のイベントを進めていけます。
旅立ったときはタイトルからコンティニューで再開すると
ED前の状態に戻っているので、こだわりが無ければ
最初に旅立つEDを見てから再開で留まると一度で2つの実績が取れると思います。
それでも1周ですべての実績は無理な気がします。
私は1周で約70%が取れました。
2周めは、ちょっとお腹一杯です。
まあまたしばらくしたら遊びたくなるかもしれません。
あとこのゲーム、ED後もプレイできイベントが無くなっても続けることも可能で
終わりがないのが終わりだと思います。