






返校 -Detention-
Detention は、戒厳令下の 1960 年代の台湾を舞台とした雰囲気のあるホラー ゲームです。台湾/中国の文化と神話に基づいた宗教的要素を組み込んだこのゲームは、プレイヤーにユニークなグラフィックスとゲーム体験を提供しました。
みんなの返校 -Detention-の評価・レビュー一覧

Inzzy
2021年08月29日
プレイを通じて付きまとう孤独感。相談できる相手がいないが故の取り返しのつかない行動。背景がわかるにつれてああ……となる。
実績「Everyone loves you」の読後感はきつい。

허 웨이판
2021年08月28日
台湾を舞台にしたホラーゲームと言う事なので、私は台湾人なので購入してやってみました!とてもリアルに台湾の文化を表現されていて、とくに自宅の井間に本棚の様な棚がありますが実は神棚なんです!幼少期の頃の実家を思い出し懐かしい気持ちになりました。
六角型の魔除けの鏡や女の子が失くしたヒスイのペンダントが台湾を感じさせ、学校の前に来る車の本屋さんや焼却炉で紙を燃やすシーンは他界した人へ天国でもお金に困らない様に燃やし届ける意味合いがありお金の代わりの様な物です。
少しでも意味を知って、より楽しんで頂ければ幸いです。
※台湾の文化で質問あればコメントください。

AKLO
2021年08月15日
台湾。近いようで遠い国だと思った。昔台湾の歴史を調べたことはあったが、知っているつもりでいて何も知らなかった。
文字で歴史を知れたとしても、彼らの感情、見てきた地獄は資料に書かれていなかった。
陰鬱な雰囲気をまとったホラーゲーム。台風かなにかで脱出できなくなった学校をさまよい、奇妙な道に迷いながらも先へ先へと進んでいく。
このゲームの素晴らしい点は非常にたくさんあるが、2つに絞るとすると[b]「示唆や隠喩の緻密さ」[/b]と[b]「社会と個人を両方描く」[/b]ことにある。
本作は確かにホラーゲームであり、いくらかのジャンプスケアを含んだ、ショッキングな作品ではある。しかし驚くべきことに直接的なゴア・殺人表現は非常に少なく、「何があったか」をアイテムや貼り紙で示唆し、プレイヤーが察することで恐ろしさが伝わってくる。察させるにとどまるので、当然プレイヤーは素通りして「なんや面倒な謎解きやったなあ」としか思わないかもしれない。しかし気づくとなかなかにゾワッとする。
たとえば[spoiler]賭博禁止の貼り紙、やたら血みどろの場所で見つかるサイコロ、それらをお椀に振ると人間の歯に変わるという演出[/spoiler]がある。パッと見ではただの気味悪いホラー演出にすぎない。しかしそれを解釈すると、[spoiler]禁止されていたサイコロ賭博をした誰かが当局の手で歯をむしり取られる処罰を受けた[/spoiler]という見立てもできる。全編においてそういった点と点を用意しておき、つなげる糸をプレイヤーに紡がせる上手さがこの作品にはあった。
また、後者に挙げた社会と個人を絡めたストーリーの描き方も非常に巧みだった。
他のレビュワー氏の口からも語られている通りこのゲームは白色テロの脅威、思想弾圧の恐怖を描いている部分がある。しかしそういったマクロ的な、政治という大きな観点だけにとどまらず、「そのなかで生きていた個人はどう感じていたか」「どのような苦しみがあったのか」というミクロな部分に関しても、"返校"はきちんと向き合って語ってくれる。
時代という大きな視点と個人の悲喜という小さな視点、それぞれを配分して手抜かりなく説明してくれるので、白色テロや二二八事件があったことで[b]"だから(その影響で)人々や家庭がこうなった"[/b]まで考えさせられる秀逸なゲームとなっている。
ちなみに個人的に興味深かった点は、"道教"の思想だ。我々日本人にも儒教と仏教は伝わっているのでなんとなくそのへんはわかるが、「死者に願い事をする」「死者の力を借りる」といった考え方は道教特有のもので、昔大流行したキョンシーもそうだが意外と死者に対して遠慮がないというか距離感の近い文化が新鮮だった。
自分はおよそ5時間程度でクリアできたためゲームとしてはわりと小粒だとは思うが、伝えられるメッセージや施された工夫はとてつもなく濃密で、我々に考える材料をくれる。
最初から最後までこの作品は陰鬱で重苦しい。しかし最後までやりきったあとは、一抹の寂しさと爽やかさを残してくれる。
彼らの苦しみと喪失を目にした我々が後の世に何を遺していくべきか、思いを巡らさせざるを得ない。

Akatsuki
2021年07月23日
[h1]かなり後味の悪いサスペンス系のノンフィクション寄りの名作[/h1]
映画版が日本で封切られるということで話題になっていたので、サマーセールで購入し積んでたのを「どれどれ」とばかりにプレイしてみた…のだけれど、初っ端からの衝撃展開にズルズルと惹き込まれ、気がつけばぶっ続け約4時間、先が気になり過ぎて結局最後までプレイしてしまった。
ホラーアドベンチャーゲームということだけれど、とにかく世界観から設定から凄く丁寧にしっかりと作られていて、「ホラー」というよりは、かなり後味の悪い「サスペンス系」のノンフィクション寄りの作品で、アドベンチャーゲームなのだけれど、パズル要素や若干のアクション要素も加わり、往年の名作「クロックタワー」を彷彿とさせる。
クリア後に色々と調べたくなるくらい余韻が残る内容なんで、映画化も納得。「ホラーは苦手」という方にも、前知識なしで是非とも遊んで頂きたい良作です。
しかし、まさかこんな良作が590円で遊べるなんて、やっぱりSteamは凄いなぁ。

kamioka
2021年07月02日
もはや古典となった感もある傑作ホラーアドベンチャー。
60年代台湾を舞台に伝統的な文化風習、宗教などが見事にデザインされています。
ホラーゲームとしても何かが起こりそうな雰囲気が音や背景でしっかり演出され、なかなか怖くて面白い。
あと、チャプターセレクトやゲームオーバーになった時のリトライなど遊びやすさに配慮した作りになっていました。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件などに連なる歴史的な要素も取り入れて歴史に名を刻んだ名作。

wani1919
2021年05月26日
食らった。
正直、超大まかなストーリーは最初に察せられるし、幽霊も序盤だけでホラーという感じは薄く、中だるみはかなりありましたが、ぜひ最後までやってみてください。
終盤の圧倒的かつ緻密な心理描写と、静かで壮絶な演出と、物語の真相に、僕は盛大に食らいました。相当緻密に作りこまれてると思います。
道教をベースとした世界観も非常に独特で、さながら台湾版サイレントヒルといったところ。
非常におすすめです。ゲームの性質上、一回やれば十分ですが、納得のクオリティです。

ayu014
2021年05月11日
台湾の文化を反映したクリックアドベンチャーゲーム。
クリア時間:3時間
台湾の歴史に関心を持つきっかけになった。おすすめ。

misosiruudon
2021年05月05日
ゲーム性、ヴィジュアル、ストーリー、音楽…などどれをとっても満足度の高い、素晴らしいゲームでした。還願もプレイしようと思います。
![OGCh4ng[JP]](https://avatars.steamstatic.com/cc900ec5055ee007b05a83a9c960fdb729cb79cd_full.jpg)
OGCh4ng[JP]
2021年04月12日
[h1]当時の後ろ暗さを感じる世界観は必見[/h1]
2Dスクロールホラーゲーム。マウスクリックで操作。
授業中居眠りしていたウェイは帰宅するために学校を彷徨うことになる。
学校を調査していくにつれ、暗い真実に触れていくこととなる。
アクション自体は難しいことはなく、ストーリーから意識を外すことなく楽しめる。
台湾の当時の時代背景が語られるが、事前知識は必要なく映画を見ているかのようにストーリーが展開される。
クリア後は考えさせられることもあるかもしれません。
ノベライズ化、映画化、ドラマ化もされた反響の大きな作品なので、ノスタルジーとホラーがお好きな方は遊んでみたはいかがですか?

kijimun
2021年03月19日
真綿で首を絞めるような不気味さで戒厳下に置かれた人間たちを描いた傑作。
謎解きは引っ掛け問題がちょいちょいあるがバイオとかその手のホラゲがクリア出来るなら問題ないと思う。
[spoiler]あと還願 Devotionが買えるようになったよ(小声)[/spoiler]

yokke
2021年01月01日
その国、その文化圏の人間でしか作れない感性の込められた作品は、ゲームに限らず素晴らしい。
グラフィックや撮影など技術は国境を超えて学べるので、今やあらゆる国や地域のクリエイターが一流のスキルを身に着けつつあるが、しかし特定の地域に根差す人生観や死生観・土着の風習やリアルな生活臭といったものは限られた人間…つまり、そこに生まれ育ったクリエイターにしか形にすることができない。そういったプリミティブなナラティブを描いた作品群において、この『返校』が最高峰のものであることは疑う余地がない。
プレイする前は台湾の歴史や文化のトリビアが楽しめる小作品程度の認識だったが、それが見事なストーリーテリングとクリアまでのゲームプレイに高次元に織り込まれていて、そのゲーム体験は想像をはるかに超えるものであった。
ストーリーテリングがゲームとは思えぬ完成度で、良質な短編映画を思わせるな驚きと心地いいテンポにワクワクしながらクリアまで一気に駆け抜けることができた。
最初は既視感のある「学校の怪談」的なホラーかと思わせて、インディーによくある平凡なポイントアンドクリックのゲームであることを予感させつつも、プロローグで主人公と思しき男子学生が突然死ぬ展開から目まぐるしく舞台が変わる悪夢と精神世界の彷徨を経て、昔の台湾を生きる少女の抱えるコンプレックスや葛藤との向き合いへと変わっていくシナリオの妙は、前述のとおり上質な映画や文芸作品のようだ。物語の核心への迫り方も丁寧で、シックスセンス的なオチへと帰結していく構成も自然で違和感もなく、ただただ舌を巻くばかりだ。エンディングを迎えた時には、最初10分にプレイしたときの予想を良い意味で大幅に裏切った読後感を得ることができた。たいへんな満足感をもって、ゲームを終えることができる。
物語が様々な設定(密告や禁書、少女の抱える悩みや罪と罰の描写など)をちょっとずつ匂わせながら二転三転していく物語のスピード感も、超展開を思わせる性急さもなければ、もったいつけられてイライラするような煩わしさも感じない、実に絶妙な塩梅だった。
物語で描く要素も台湾の政治的混迷に家族関係、思春期の高校生にありがちな青春のほろ苦さのある恋愛事情とてんこ盛りなのだが、各要素が喧嘩せず、点と点がバラバラになることもなく、調和して完成度の高いストーリーが成立している点も見事である。
かつての自由のない厳しい時代の台湾を描いているが、安易に自由や人権についての美麗辞句を並べ立てたてるだけのありきたりな主張を直接的には描いていない。少女の深い後悔とともに語られる閉塞的で重苦しい追憶の日々は、当時の息の詰まるような灰色の時代をプレイヤーの脳内にリアリティをもって感じさせ、現代の気楽に自由を謳歌できる時代がいかに心軽いものかを説得力を伴って訴えかけている。稚拙な直接的メッセージがないがゆえに、そんな過去の暗い時代への「旅行」をプレイヤーは楽しむことができる。
どこにでもありそうな思春期の少女の嫉妬が、偶然にも取り返しのつかない回転力をもってしまった悲劇。小さな田舎の事件の中に感じ取れる無数の感情の密度がとても濃厚で、非常に少ない登場人物たちの心情にプレイヤーは想いを馳せざるを得ない。
そんな素晴らしいストーリーの中に、ごく自然に織り交ぜられる中華圏の信仰や文化、占いや風俗。台湾人ではないと描けない絶妙な空気感!それによって、このゲームはその土地に生まれ育った人間でないと絶対に作れない唯一無二のユニークな作品へと昇華されている。
ゲームプレイはヒントがややわかりにくい場所もあり、キャラクターの移動も遅く、同じマップの行ったり来たりを繰り返すことになるのはだるい。例えば序盤だと、カッターナイフとボウルを拾って逆さ吊りになっている同級生の首を斬るなどという発想をすんなりできたプレイヤーが果たしてどれほどいたのだろうか?
続編が問題起こして発売凍結されているようだが、この返校を踏襲した作品であるのならば間違いな傑作ホラー作品であるに違いない! 一刻も早い再販されることを切に祈りたい。
その他細かい感想
・このロリコン教師めが!
・チクリ魔
・背景デザインも良い感じ。ちょっと怖い学校校舎から、徐々にサイケデリックな世界へと突入していくアクセルの踏み方もシナリオの加速度とぴったり連動してる。帰結するのは落書きだらけの体育館
・当初自分の部屋は夢の外の安全圏かと思いきや、話を進めるとその家ですら異世界に侵食されていくような描写は、精神的な逃げ場を断たれたような絶望感を感じられてとても良い。ゾクゾクするぜ
・あの高さから首つりロープ垂らすの大変だと思う
・救いの無い話だーいすき!

エイムが合わない
2020年11月28日
ホラーゲームの恐怖としては十分ですが、攻略サイトを見ないと正直クリアできないこと、解説サイトを見ないと分からない面があったことが正直どうかと思った。攻略時間も3時間程度(good,badエンディング両方)とボリュームも無いので、値引き無しの1000円ではちょっと・・・という感じ。マウスのみの操作で完結するのは良いですね。日本語の翻訳も自然。

naka.shin
2020年10月12日
今日クリアしました。これは傑作だと思いました。
製作者が台湾ニューシネマの諸作品などから影響を受けているということで、たしかにエドワード・ヤンの『クーリンチェ少年殺人事件』や、特に後半のシュルレアリスティックなデザインからはチャン・ユーシュンの『熱帯魚』の影響を感じます。
基本的にはポイント・アンド・クリック形式の横スクロール型アドベンチャー・ゲームで、4,5時間でクリアできると思います。怖い、というより美しいです。当時の台湾文化をうかがい知ることができるのも魅力のひとつでしょう。
そしてこのゲーム、たいへんな鬱ゲーです。おそらく鬱ゲー史上(そんなのないけど)に永遠に名を刻むレベルの作品だと思いますので、鬱な気分になりたい、この世から消えてしまいたい、しにたい…と感じておられる方すべてにおすすめしたいです。しにたみが増します。この世は終わりのない苦しみだ、と断言しているのが素晴らしい。それは60年代の台湾に生きる人だけでなく、今の自分の状況も同じようなもんだよなあ、と。

tonberry
2020年09月24日
悪くはないけど、期待していたジャンルと違った。この手のはゲームじゃないと思うんだよなぁ...
もっと霊!霊!って感じで悪霊からシークアンドハイドしつつ謎解きするのかと思ってたけど、主人公の内面的なストーリーが中心だった。
実際対幽霊のアクションの息を詰めて歩くのは4章立ての内2章までしか使えない。残りは謎解きオンリーでストーリーを解くことになる。
謎解き(というかおつかい)もさほど難しくないので、短編ノベルゲーに近い印象となった。
操作やUIは不便を感じず、日本語にもローカライズされているので、お話はお値段分は楽しめると思いますよ。

Brutal Ojisan
2020年09月23日
「当時の台湾の政治問題に起因する悲しい物語」というレビューで興味を持ち購入。
年取って涙腺の緩くなったおじさんはクリア後に猛烈なやるせなさに打ちひしがられ涙を流す。
気を取り直して戒厳令下の台湾について少し調べ戦慄し、ゲーム外で二発目のパンチを貰うのであった。
やはり人間の業の悍ましさと比べれば幽霊や妖怪などマスコットキャラのようなものよ。
ストーリーに惹き込むための全ての要素が上質且つ上品にまとまったゲーム。
そして台湾という複雑な事情を抱える国の背景に関心を持つきっかけに最適なゲーム。

M_Chang
2020年08月22日
脚本の完成度があまりにも高い。
映画が基になったのか?と思いググるとこれを基に映画ができていた。
ぜひ観ようと思う。
ただ、ホラー要素のパンチはかなりマイルドな部類と思うので、
極限の恐怖を求める貪欲なホラゲプレイヤー諸兄には物足りないかもしれない。
しかし本作の魅力はそこにあらず。「なぁんだ」と踵を返さず、
是非プレイしてみてほしい。
良質なホラーゲームである。

GRAYCODE
2020年08月09日
ホラーはゲームも映画も苦手でしたが、台湾製のホラーゲームということで不思議な興味がありプレイしてみました。
先に結論をいうとやはり怖かったですw
ただ、他のレビューにある通り「2.28事件」と「白色テロ」についてwikipediaで調べてからプレイすると、
実際に起こった事実に基づいて本作が作られたという部分では、考えさせられるところが多くありました。
この事実こそが本当に恐ろしい。
歴史に興味がある方には、おすすめできる作品だと思います。
ただ、ホラーが苦手な方は避けたほうがいいかも。

menranran
2020年07月16日
(´・ω・`)台湾発の弾圧時代を背景としたホラーゲーム
(´・ω・`)時代背景を色濃く反映してるけど
(´・ω・`)それを知らなくてもなんとなく物語は理解できる仕上がりになってる
(´・ω・`)流血とかグロよりも霊的な要素が強いかな
(´・ω・`)もちろん流血もグロもあるけどね

LOOK
2020年07月16日
返校 -Detention- を楽しむための手引き
1.二・二八事件と白色テロについてWikiで調べる
このゲームの時代背景を知っているのと知らないのとでは理解度に大きな差が生じる。
またこれらについての知識は、本作へのネタバレにまったく繋がらない。
2.ゲームをプレイする
目を凝らして、この世界をできるだけ観察しよう。
そしてそこで得た知識や経験について、自分の頭で考え、咀嚼し、解釈していこう。
3.二つのエンディングを迎える
返校には二つのエンディングがある。
両方とも体験したほうがよりこのゲームを好きになれる。
4.日本語が堪能な台湾人が製作した解説動画を見る
一般的な日本人が返校を普通にプレイしたとして、諸手を挙げて絶賛するのはなかなか難しいかもしれない。
なぜなら基軸となるストーリーと同じくらい心を込めて作り込まれたであろう、台湾文化を象徴する多くの要素に気がつけないからだ。
そこで深い知識をもった台湾人の解説動画が、このゲームをより理解するための大きな助けになる。
このゲームに散りばめられた、それぞれの要素の意味を知ったとき、返校は紛れもない神ゲーになるだろう。

cloudsquid
2020年07月14日
序盤幽霊の登場にうおおホラーだ!と思ってたらすぐにそんなもの吹っ飛ぶような重いお話に
個人的にはストーリー的にもプレイ感的にも長すぎず短すぎず、ダレる事なく一気に遊べるちょうどよいボリュームであると思う
話の全体像がうっすらわかってくるとなんともやるせない気持ちになる

blue-black.1552
2020年06月27日
こんなにも美しくて悲しい作品を私は知らない。まるで一本の映画を観ているようだった。美しい音楽と個性的なギミック。謎解きはちょうどいい難易度。台湾の歴史や文化を知っているとより深く入り込めるだろう。とても素晴らしいので多くの人にプレイしてもらいたい。

ぽよきち
2020年05月24日
ホラーゲームというよりは、歴史の裏をなぞるようなゲームでした。王道すぎてたいして面白くなかった。オチがみえちゃう。
還願の後にプレイしたからかもしれませんが、思ってた以上に普通でした。
すぐ終わるという意味ではオススメです。
2Dのポイントクリックは初めてでしたが、結構いいかなとおもいました。

SiO2aq
2020年05月23日
[u][b]台湾を舞台とした良質なホラーゲーム[/b][/u]
日本語対応。
ポイント・アンド・クリック形式のホラーアドベンチャー。
血と錆びに塗れた誰もいない学校で目覚めた少女が、異形の霊から逃げながら脱出を目指す。
ステージの不気味さ・演出・映像表現全てのレベルが高い。
台湾の文化・歴史を題材にしており、それが怖さだけではなく、
感心させられるような一風変わったプレイ体験に繋がっており、新鮮に感じた。
以上の要素と複雑に絡み合った重いストーリー・テーマは素晴らしいの一言に尽きる。
ホラーが好きな人にはぜひおすすめしたいゲーム。

tsr
2020年05月15日
非常に評価の高いゲームと聞いたので、プレイしてみる事にした。プロローグ及び一章、二章まではホラー要素が濃く、謎解きも楽しめる形となっているが、三章、四章(最終章)に関しては、主人公の少女の内面と台湾でかつて起こった事件(二二八事件以降の戒厳令下における白色テロ)に焦点を合わせた作りとなっているせいか、ホラー要素は極端に少なくなり、謎解きに対するヒントもお世辞にも分かりやすいものとは言えないため、前半と後半でゲームのバランスが違いすぎるような印象を持った。後半の謎解きは難しすぎるように思う。また最終的にはゲーム上で取り上げられる事件の原因は、主人公の家庭や恋愛対象となる男性教諭との関係に起因しており、過去の重大な歴史的事件を絡めている割りには、結果が出来の悪い三文小説の様になってしまっている所が非常に惜しいと思った。
しかしゲーム全体を通しての戦後間もない時期の台湾の文化や風俗を表現する部分に関しては、非常に良く出来ており、二章でカセットテープに吹き込まれたヒントから音楽室のピアノ演奏をする事により、アイテムを得る際に使われるフレーズは、台湾に古くからある「雨夜花」と言う歌のもので、この様な細かい所まで作り込んでいる所は、ゲームを通してかつての台湾を知って貰いたいという作り手の熱意が感じられた。ゲーム全体のバランスやストーリー展開に若干の難はあるものの、あまり知られていない台湾の近代史の闇の部分や文化風俗に興味のある方はプレイしてみる事をおすすめしたい。