







Disco Elysium
ホテルの一室で目が覚めると完全な記憶喪失で、頭の中に独断的な声が響く中、殺人事件を担当する中年刑事が、うっかり地元の労働組合と大規模な国際組織との間の政治紛争に加担することになるという CRPG です。身体は、自分の過去をつなぎ合わせようと奮闘しながら、自分の周囲の現実の性質を診断し、その現実と折り合いをつける。
みんなのDisco Elysiumの評価・レビュー一覧

sora
05月03日
約40時間でクリア。多分グッドエンディング。最後まで投げ出さずにクリアしようと思える内容だったので一応お勧めにしましたが、 実際には[h3]お勧め5割、お勧めしない5割 [/h3]という微妙な評価です。以下、購入を検討している人の参考になれば幸いです。
[h3]プレイしてからわかったこと[/h3]
・推理ゲームではない。正確には、[spoiler] 推理しても良いけどする意味がない。[/spoiler] そもそも主人公は探偵ではなく警察官である。
・ゲームというよりビジュアルノベル。ゲームをしているというよりドラマを見ているような感覚だった。
・アクション要素はない。基本的に[spoiler] 移動・調べる・話しかける・選択肢を選ぶ、[/spoiler] しかない。
・ゲームの進行に関係あるなしに関わらず、呆れるくらい大量の文章が用意されている。でも必ずしも読む必要はない。
・行動できる範囲(ゲーム世界)が想像以上に小さい。[spoiler] 文章ではたくさんの地名が出てくるのにゲームでは行くことができない。[/spoiler] がっかり。
・私のゲーム体験史上、最も多くの(かつ圧倒的な量の)[spoiler] 「kuso」(日本語のローマ字表記)という言葉が使われていた。[/spoiler] そういう世界を舞台にしたゲームだから仕方ないけど、[spoiler] ほとんどの会話にこの言葉が出てくる[/spoiler] から正直気分が悪かった。だから[spoiler] 「”kuso”が異常に多いゲーム」[/spoiler] という嫌な感想しか残っていない。ゆえに、もう一度プレイしようとは思えなかった。
いろいろ書きましたが、[h3]ビジュアルノベルが好きな人にはお勧めします。大量の文章と接するのが苦手な人には絶対にお勧めしません。[/h3]

yammmm
03月21日
最高のTRPGゲーム
ひたすら文章を読んでいくゲームではあるが、それゆえに文章力に左右されるゲームであり作るのは相当な自信と覚悟が必要だと思われる。
難解な表現が多くブラックジョークも多いが、どこか美しく心地よいため読み続けられる魅力がある。
ストーリーは最初は謎だらけなものの、全体像が見えてくると奇想天外なものではない。
しかし切り取り方や文章の巧みさにより物語はいくらでも面白く魅せることができているのだ。
非常に濃密な時間が過ごせたことに、このゲームと翻訳家の方へ感謝を。

PASTEL
03月07日
洋ゲーあるあるだけど選択肢が多ければ良いゲームだと思ってる節がある
一つの出来事に対して自分の伸ばしたステ(腕力、知識とか)に応じてアプローチが3通りくらいあり、会話の選択肢が非常に多い、けど話自体はそんな興味深くないし周回する人はほとんどいないだろう
面白いものが出来てるなら分岐なんてなくてもいい
一本道でいいからお前の全力を見せてくれ、って思っちゃうんだよなあ
移動もかなりだるいので全体のテンポはかなり冗長、我慢して終盤まで粘ったけどクリアは断念

BYE BYE SUMMER ™
03月03日
Yo Yo Yo
Yo 始まりの海に影が揺らめく
名もなき生命 still no status
生まれようとしながら死を知らねぇ
泡のように rise すぐに fade
骨なき body 境界 no limit
掴もうとすれば just gone with it
言葉にすれば it’s all so vague
生まれたのか?死んだのか? still no way
揺らぐ存在どこに向かう?
繰り返す cycle yo what’s the truth now?
溶けては生まれ また dissolve
Evolution それが俺らの call
祝福も呪詛もねぇ 生の漂泊
Just floating but fear in the dark
形を欲しがる shadow が say
「世界裂くとき それが my way」
Yo is it birth or is it death?
始まる瞬間すでに set
誰も知らねえ what comes next
We just move no regrets
海の底 still moving slow
古の影 whisper low
「生と死は one and same」
俺らの rhyme で break the chain
形なきものが形を得る
運命がそこに裂け目を作る
Life is a cycle Death is a lesson
影は蠢くstill no question
Yo still no status still no fate
生と死の beat に乗せて
蠢き続ける この verse
原初の flow this my curse
Yo

goroppe
03月02日
好きな人は沼る。嫌いな人はすぐに飽きる。
大量の文章と行動による分岐が色々あるので
じっっっっっっっっっっっっっっっくりやるのが好きな人には最高!
ライク的な感じには到底遊べません。
二極化する作品ですが、今までに無い世界を体験できます。

Yato8
02月25日
ゲームの評判を聞いてトレーラーを見た程度で購入したのだけど、買う前にプレイ動画を一度は見た方がいいと思う。
ADV系RPGなのかなという程度のざっくりとした認識で始めたけど、色々と面喰らった。だいぶクセがあってユニークなゲーム。ジャンルとしては、RPG要素のあるADVかな。
このゲームで特筆すべきは、小説かと思うほどのテキスト量と、その世界観。
ゲームブックよろしくテキストで進行するゲームなので、長文を読むことに抵抗ない人でないと難しいと思う。
また日本人には馴染みの薄い独特な世界観で、政治色のある記述も多いので、この辺も好みが別れると思う。
7時間ほどプレイしたけど、上記の感じが面倒くさく感じて脱落してしまった。
英語レビューによると「素晴らしいゲームだが、パブリッシャーにゲームが乗っ取られて開発者に一銭も入らないため買うな!」とのこと。

Captain3rd
02月21日
全部のテキストを全てみっちり読む必要はないのだと思う。ついていけないように感じる人達はきっと全部読もうとしすぎるのではなかろうか。
これは私的な一例だが、子供の頃に親が見ていた洋画(21時から23時までのやつだ)とか、ビデオテープ(DVDではない。テープだ)映画を横で眺めていた時に、セリフの意味が全て理解できたか?と言うような感じだ。
何言ってるかわからん。が、面白い。そういう楽しみ方をしていなかっただろうか。それでいいのだと思う。
自分自身は、このゲームで流れる膨大なテキストは苦も無く読むことができるが、かと言って中身をしっかり理解したか、と言うと半分以上意味がわからない。わからない、と言うのも少し違うが「理解しようとして読んではいない」状態でプレイしていた。
それでも、全体の話の流れはきちんと理解できたし、登場人物のそれぞれの立場や個性などもしっかり理解できたし、ちょっとした仕草とか表情の変化とかを文字だけで楽しむことができた。
大笑いできるシーンも多々あったし、泣きそうになるシーンもいくつかあったし。お気に入りキャラクターも何人かできたし、文字、と言う部分ではこのゲームに殆ど不満を感じなかった。
むしろ、昨今、ゲーム中の「文字」を大切に扱っていないゲームがものすごく増えていて、日本でも最大手級の会社の最大手級ゲームですら「その文字の使い方は間違ってるぞ…」と思ってしまうぐらいで悲しんでいた所に、久々に心底クオリティの高い文字を見た、と大満足ですらあった。
不満点も当然あった。これ、TRPG要素(ダイスチェック)は必要だったか…?と言う部分。テキスト以外の部分である。
当然ながらダイスチェックをするぐらいなのでTRPGをベースに作られているのは間違いないし、それであればダイスチェックによる不確定要素も含めて楽しんでくれ、と言う意図なのはわかる。
わかるのだが、それが苦手な人を突き放してしまっているのはちょっともったいない。せめて会話中(イベント中)に選択肢を選ぶ状態でセーブ・ロードができたら良かったのだと思う。それじゃ面白くないと思う人はセーブしなければいいだけなのだ。会話中にセーブができないために、長~~~いイベント中にむやみに失敗判定されると戻って来るのがとてつもなく面倒になる。戻らずそのまま進んでくれと言う事なのだろうが、そこはプレイスタイルの自由度としてもうちょっと好きにさせてほしかった。
しかも、97%のチェックをものすごく高い頻度で失敗する。83%ぐらいでもまず体感半分は失敗する。これはダイスが6面2個なのがダメだったとはっきり思う。6面ならせめて3個で判定すべきだったし、2個なら10面ダイスにでもするべきだった。6面2個ではあまりにも能力値よりも運に偏りすぎる。
ちょっと想像してみてほしい。サイコロ3つで、1・1・1、を出してみてと言われたらなかなか出ないだろう、と誰でも思うだろう。ところが、サイコロ2つで、1・1、を出してみて、と言われたら、ちょっとやってたら出るだろう、と思うだろう?…そういう事だ。
とは言え、なんと言うか、スカスカな文章を読んでるとかえって辛くなってくる、しんどい…と言う人には本当にオススメしたい。意味の分からない部分は読み飛ばしていい。幸いにもバックログ機能(ちょっと前の会話をスクロール戻して見る)はしっかりしているので、あれ、今なんか気になる文字あった?と思ったらサッと読み返せる。
自分に合う部分だけ読むのでいい。あ、このシーンたぶんちゃんと読んだら面白いぞ、と直感があったシーンだけみっちり読めばいいのだ。それだけでもこのゲームは凄く楽しい。
一旦クリアまで行ってみて、数ヶ月とか年単位で後になって思い出した時にまた暇つぶしにやってみて、今度はじっくり隅々まで読んでみようか、と言うプレイだって自由なのだ。
雰囲気ゲー、を欲していて、もともと文字をある程度読み飛ばしつつ楽しむことができる人か。時間があって普段から小説とかばんばん読んでるぞ(ラノベを除く)、と言う人か。その辺なら充実したプレイができると思う。
あとは…そうだな、80年代90年代ぐらいの刑事ものとか西部劇とかの洋画が好きだとか、ゲームで言えば…2ぐらいのディアブロの空気が好きだった、とか。古き良き時代に立ち戻れる懐かしい感じのゲームだと思う。

g-kun_twitch
01月10日
無駄なテキストが多い
世界観がイマイチ
これをやるんだったらシュタゲをやろう
UIも使いにくくてマウス操作なのに拾いたいアイテムがなかなか拾えない

HUHAI
01月10日
非常に面白い。気味が悪いほど奥深い。深すぎて理解できない、というか理解が追い付かない。
ストーリーは物書きが作ったというより妄想狂が作ったような奇妙な感じ。わかるようなわからないような独特な世界観。テキストが膨大すぎて迷子になる。でもなんとなくはわかる。これを日本語訳した翻訳家はすごい人だと思う。本物の翻訳家ですね。
キャラクターは個性的だし、やり取りが本当に面白い。選べる選択肢もユニーク。相手に馬鹿にされている会話の途中で「力こぶを作って見せる」?そんなことしてどうなるんだよ。え、内心で尊敬されるの?
唯一改善してほしいのは、強くてニューゲームができないこと。一度のプレイで得られるスキルは微々たるものなので、すべてのスキルチェックを勝つことはできない。できればスキルを極めた最後は100%成功するようにしてほしかった。
製作者は世界観を守るためにそれをよしとしなかったのかもしれないが、私のように頭悪くてゲーム下手でもこの作品をもっと堪能したいと思ったからそうしてほしい。
音楽は常になんか物悲しい。悲壮感漂う。院隠滅滅という感じ。盛り上がるBGMなんてなかったよね?でもすごくよかった。聞いたことのない曲。

礼 ロキシー-カルドウィ
2024年12月08日
[h1]Disco Elysium は単なるゲームではなく、体験だ。 道徳的ジレンマ、政治的陰謀、そしてそれぞれが独自の宇宙のような信じられないほどのキャラクターで満たされた世界への深い没入である。 このゲームは、RPGというジャンルの固定観念を打ち破り、全くユニークで忘れられない何かを提供する。[/h1]
あなたは記憶喪失とアルコール依存症に苦しみ、暗く雰囲気のある都市レヴァショルで殺人事件の捜査に巻き込まれた刑事としてプレイする。 しかし、Disco Elysium は単なる探偵ゲームではない。 人間の精神の深淵への旅であり、道徳を探求し、真実を求める旅である。 あなたのあらゆる行動、あらゆる決断が物語の展開に影響を与え、あなたの人格を形成する。 NPCとの会話は、予期せぬ発見や物語の転換につながる可能性を秘めた、それ自体が冒険である。
内なるスキルシステムは天才的な発明だ。 それらはあなたの行動に影響を与えるだけでなく、世界の認識を形成する。 あなたの思考、感情、内なる葛藤、これらすべてが信じられないほどのディテールでゲームに具現化されている。 捜査に失敗するかもしれないが、それを面白く、予期せぬ方法で行うことができる。 Disco Elysium には「正しい」答えはなく、あなたの選択の結果だけがある。
レヴァショルの世界は、それ自体が芸術作品だ。 街の隅々、細部に至るまで、衰退、政治的緊張、そして社会的不正の雰囲気が染み込んでいる。 そこは生き生きとし、呼吸し、独自の物語と秘密を持つユニークなキャラクターで満たされている。
ナレーションスタイルは、それ自体が芸術の一種だ。 対話と説明は信じられないほど鮮やかで、イメージ豊かで、記憶に残る。 ユーモアは繊細で、皮肉っぽく、しばしば不条理だが、常に適切で、ゲームにさらなる深みを加えている。
10点満点での評価:
ストーリーとナレーション (10/10): 深く、魅力的で、予測不可能で、多面的で、強力な印象を残すストーリー。
キャラクター (10/10): ユニークで、記憶に残る、信じられないほど詳細に描かれたキャラクター、それぞれが独自の物語と動機を持っている。
スキルシステム (10/10): 革新的で奥深いシステム、ゲームプレイと世界の認識に影響を与える。
ゲーム世界 (9/10): レヴァショルは生き生きとした雰囲気のある都市で、細部に至るまで作り込まれているが、規模に若干の制限がある。
グラフィック (7/10): グラフィックはゲームの強みではないが、そのスタイルと雰囲気に完全に合っている。 スタイルはミニマリストだが、スタイリッシュ。
音楽 (8/10): 音楽は雰囲気を素晴らしく補完するが、他の側面ほど印象的な要素ではない。
翻訳 (9/10): 日本語への翻訳の質は高く、テキストの深さとニュアンスをすべて伝えている。
最終評価 (9.1/10): Disco Elysium はゲームという出来事だ。 RPGというジャンルを再定義し、インタラクティブな物語の新たな品質基準を打ち立てた傑作である。 グラフィックにいくつかの欠点はあるものの、その深さ、ユニークさ、そして信じられないほどの没入感によってそれらを十分に補っている。 これはあなたの記憶に長く残るゲームだ。
日本語訳(別バージョン、多少表現を変えています):
Disco Elysiumは、単なるゲームではありません。それは、体験なのです。道徳的ジレンマ、政治的陰謀、そして、それぞれが独自の宇宙を持つかのような、信じられないほど多様なキャラクターたちで満たされた世界への、深く没入的な体験です。このゲームは、RPGというジャンルの常識を覆し、他に類を見ない、忘れがたい何かを提供します。
あなたは、記憶喪失とアルコール依存症に苦しむ刑事として、暗く、陰鬱な雰囲気の漂う都市レヴァショルで発生した殺人事件の捜査に挑みます。しかし、Disco Elysiumは、単なる探偵ゲームではありません。それは、人間の心の奥底を旅し、道徳を探求し、真実を追い求める旅なのです。あなたの行動、選択の一つ一つが、物語の展開に影響を与え、あなた自身の個性を形作っていきます。NPCとの会話は、予期せぬ発見やストーリーの急展開につながる可能性を秘めた、それ自体が冒険です。
特筆すべきは、内なるスキルシステムです。これは、天才的な発想に基づいています。スキルは、単に行動の結果を左右するだけでなく、世界の認識そのものを変えてしまうのです。あなたの思考、感情、内なる葛藤、そのすべてが、驚くほど緻密にゲームの中に表現されています。捜査に失敗することもあるでしょう。しかし、その失敗すらも、面白く、意外性のあるものとして体験できるのです。Disco Elysiumには、「正しい」答えはありません。あるのは、あなたの選択がもたらす結果だけです。
レヴァショルの世界は、それ自体が一つの芸術作品です。街の隅々、細部に至るまで、衰退、政治的緊張、そして社会的不公正の雰囲気が染み渡っています。そこは、まるで生きているかのように、息づいており、独自の物語と秘密を抱えたユニークなキャラクターたちで満たされています。
物語の語り口もまた、特筆すべき点です。会話や描写は、驚くほど鮮やかで、想像力を掻き立て、記憶に残ります。ユーモアは、繊細で、皮肉っぽく、時には不条理です。しかし、常に適切であり、ゲームにさらなる深みを与えています。
10点満点での評価:
ストーリーとナレーション(10/10):深く、魅力的で、予測不可能で、多面的。プレイ後も強烈な印象を残すストーリー。
キャラクター(10/10):個性的で、記憶に残る、そして信じられないほど細かく作り込まれたキャラクターたち。それぞれが独自の物語と動機を持っています。
スキルシステム(10/10):革新的で奥深いシステム。ゲームプレイと世界観に多大な影響を与えます。
ゲーム世界(9/10):レヴァショルは、活気に満ちた、雰囲気のある都市。細部に至るまで作り込まれていますが、規模に若干の制約があります。
グラフィック(7/10):グラフィックは、ゲームの最も強い部分ではありませんが、そのスタイルと雰囲気に完璧に合っています。ミニマリストでありながら、スタイリッシュです。
音楽(8/10):音楽は、ゲームの雰囲気を効果的に高めますが、他の要素ほど印象的なものではありません。
ローカライズ(9/10):日本語ローカライズは高品質であり、原文の深みとニュアンスを正確に伝えています。
総合評価(9.1/10):Disco Elysiumは、ゲームという名の事件です。RPGというジャンルを再定義し、インタラクティブな物語の新たな基準を確立した傑作です。グラフィックにいくつかの欠点はあるものの、その深さ、ユニークさ、そして信じられないほどの没入感によって、それらは十分に補われています。これは、あなたの記憶に長く残るゲームとなるでしょう。

n_ship_n
2024年12月07日
現代に蘇ったプレーンスケープトーメント、プレイする小説、読書するゲーム。
どんな中年刑事をゲーム内でロールプレイするか、本心に従うか、成れない自分を演じるか自由に決められ、さらにリプレイ性も十分。ハードボイルドでありファンタジックでもある。
全てをブチ壊したいがハードコアになりきれない、そんな中年男性に強くおすすめ。

RomanticmanticoR
2024年11月24日
面白いけどめちゃめちゃ難解
メタスコア97点の魅力を感じれるのは相当気合入れてプレイしないといけないと思う
誰しもが楽しめるゲームではない

OzO
2024年11月21日
チャールズ・ブコウスキーが主人公になったような感じ
独自の世界観に引き込まれるボリューム満点のゲーム
重厚で濃密なので集中してドープにどっぷりはまれる心構えが必要(手軽にプレイする気にならない)
哲学や現代思想や社会学などなどある程度の知識が備わってないと楽しめないかもしれません。
読書好きな人にはおススメです。
悪い点をあげるなら麻薬に関する翻訳が適当なところですね。

Takeshi, made in Mom
2024年11月19日
面白かったけど人を選ぶと思うので、[b]気になった点[/b]を。
・主人公が記憶喪失で多重人格っぽくてポカンとするだろうなと思ってましたが、
舞台と登場人物もクセが強くて、夢なのか現実なのか冗談なのか、常にポカンとするハメになりました。
この現実らしきものを受け止めきれずに、主人公と一緒にプレーヤーもポカンしたり、抗ったり流されたり、
そういうところがこのゲームの醍醐味だと思うので、これを楽しめそうでなければ、買わない方が無難です。
・死ぬほどフレーバーテキストが多いので、読書好きか斜め読みが出来るかじゃないとしんどいです。
ちなみに私はフレーバーテキストの3割ぐらいしか読んでません。
・キャラクリ要素がある割には、スキルの役に立つ立たないの差が非常に大きいです。
まあ強いビルドで効率よくプレーしないと楽しめないってことは全然ないのですが、
最低限、精神と肉体は2ポイント以上にしておかないとゲームオーバーになりやすいです。
以下、[b]お得情報[/b]です。
・日本語攻略サイトはSpoilerブログさんがお勧めです。
https://www.spoiler.jp/blog/?cat=56
ただ、猛烈にネタバレなので、クリアするか詰むかするまでは、
「【ディスコ エリジウム】各種TIPSとキャラメイク(ステ振り)」を軽く読む程度にするのが良いです。
・オプションの刑事モードを有効にしましょう。
これはインタラクト可能なもののうち、主人公の近くにあるものを自動でハイライトするものです。
Tabキーを押せば遠くのものもハイライトされるんですが、
インタラクト>アイテム発見>拾う、みたいな動作がTabキーのせいでキャンセルされてイライラしがちなので。
・英語で読みたい場合はQキーを押すべし。
攻略情報等は英語の方が豊富なので。
例えば固有名詞をwikiで検索するとか。

Fat Opossum
2024年11月15日
刑事・殺人・推理っていう側面を見ると、推理アドベンチャーをほうふつさせるけど、なかみは政治アドベンチャーだとおもいました。
選択肢によって主人公の思想を形成し、プレイヤーの思想が主人公を通して世界に干渉するという体験はこのゲームならではです。
The Cosmic Wheel Sisterhoodが好きな人は気に入るかもしれません。
貧しく苦しい人々が生きる悲しい世界に対してどう政治すべきかを考える際、
『[spoiler] 共産主義の中心の島で共産主義の人々が中道主義の人々に皆殺しにされる[/spoiler]』という言葉そのままの一面は、どう扱ったら良いかわからない感情、居心地の悪さを感じました

Nekomura
2024年11月10日
記憶喪失のおっさんがディスコで左フックを決めながら2ミリの穴を眺めてなんか撃たれる
初めからおいてけぼりな感じで始まりわかることは酒で記憶がぶっとんでいること、アホみたいに暴れたことだけ
しかもなんか頭の中に爬虫類いるしネクタイ喋りだすし勝手にいろいろ喋る人格が何体もおる・・・
相棒のキム警部補と殺人事件を調べに来たがそもそも記憶がない、どうしようなんて言ってられないから調べよう全部
っていうゲーム
選択肢の中にダイスを振って反応を見れるものがあるが内側の人格が成功に関わってる、高いほどいいがもらえる経験値に上限があるので狙った強化を行わないと相当低いはず
成功するしないで分岐もあるし右派とか左派といった政治的見解がおおくでるのでおもったより学がないと話がわからない
ただ色々見えてくる後半になるとどんどん面白くなってくる、読むのが大変だがやる価値あり
ラブユークーノ!

Hinko
2024年10月09日
俺の?このWSADで追従して動くアホの間抜け刑事は俺の?俺のキャラクターだというのか?
靴底のガム。めちゃくちゃになったホテル。女に迫ってフられ、死体の前ではめくるめく嘔吐して靴の片方はみつからない。
俺はこのゲームでずっとこいつを操作し続け、うんざりしながら、街に3人以上いるレイシストにケンカを吹っ掛け、議論を吹っ掛け、妙な思想を開花させ、やってかなきゃいけないのか?
良心的な相棒だけが頼りだ。キム、助けてくれ。
このゲームの主人公を名探偵にしなくてはならない。せめて名探偵にしなくてはならない。ただのおかしいやつになっちまう。せめてもとをとらなきゃいけない。壊したはく製の墓を建ててやらなきゃならない。だってフィクションだとそうじゃないか。せめてなんか、あってほしいじゃないか。異様な行動を繰り返す探偵が事件をつまびらかにしてしまうような何か。できる人間であってほしい。そうじゃなかったらなんなんだ、この情けない男は。そういう祈りでゲームを進めていった。
でも人生って情けないのかもしれない。ゲームオーバーになったところでそういうものなのかもしれない。せめてなにか、あってほしいんだ。なにか……。
めくるめく脳みそスペクタクルで最高にテキストジャンキーなゲーム。これほどまでにテキスト量がありやばいのに、翻訳が異様に良い。長編小説を読み終えたような読後感みたいな感想を持ったが、シリーズ長編ぶっ通し全8巻くらいの長編小説かもしれない……。この周縁にも世界が無限に広がっていて、これはほんのシリーズの一部でのぞき窓である、そんな気がする。
選択肢では、頻繁にダイスロールをする。ちょっぴりTRPGerにはなじみがあるかもしれない。

amiba
2024年10月08日
ガキにバカにされたり同僚に銃を無くしたのを笑われただけで死んでしまうのにオートセーブを小まめにとってくれない
それ以外は完璧

linoleum60
2024年09月25日
膨大なテキスト量の前衛的なストーリーのTRPG作品。
ゲーム開始時からプレイヤーと主人公が混沌の真っただ中に放り込まれてしばらくは全く訳が分からず、「買ったのは失敗だったかな…」と思いましたが、世界観に妙に惹き込まれるものがあって、いつのまにかどっぷりはまり込んでクリアしてしまいました。
多くの場面が記憶に残るすごい作品だと思います。
退廃的なテイストに抵抗が無ければ強くオススメです。

organack
2024年09月19日
こんなゲームがあるのか!と感動。
ゲームサイトの紹介記事からの印象と実際のプレイ体験がまるで違うのが良い方に転ぶケース。
きちゃないオッサンを操作して何が楽しいのか、かろうじて刑事バディ推理ものがフックになる程度と思いきやどうしてどうして。
生命の営みが吐き出すあらゆる種類の汚らしさを、生きている以上は切り離せないものだとフォーカスすることで登場人物が活き活きと動いているように感じました。
ただプレイをネット実況配信するとなると、テキストが余りにも膨大すぎて読み上げられる量ではないし、思想面表現をあくまでゲームだと割り切れる視聴者の成熟が求められるなど色々と前提条件を危惧します。
twitchと連動してゲーム選択肢を視聴者アンケートで決められる機能がついてますが、そういう楽しみ方ができるかはわかりません。
操作に慣れてゲーム内での自分の立ち位置を確立するまでに幾度となく失敗を重ねやらかしをするでしょうが大丈夫!生きてさえいればなんとか継続できます!そして延命できる手段は努力を絶やさなければそれなりに用意されています。
まるで人生におけるやらかしを「そんなこともあるよな、でもまあ生きていこうぜ」と励まされているかのようです。

monad
2024年09月17日
大変評価が難しいゲームだった。
英文学的な難解で詩的、政治思想にあふれた表現がこれでもかと登場するため、普段から活字に慣れている方でないと絶対にプレイすべきではない。
はじめは全く不思議な世界観と文章やシステムの独特さにプレイを投げそうになるが、主人公自信が何も記憶のない刑事のため、これは彼と同じ境遇だ、と感じながら殺人事件に向き合っていくと、フラグ管理の多さにより事件に対する解決のアプローチを様々に考えながら、実行していくことが出来気づいたらのめり込んでプレイしていた。
最終的に、割と面白かった という感想に落ち着いたわけだがオススメできるか? といわれると始めに述べたように
【文字を読むことに慣れているプレイヤー】に加えて
【ロールプレイが好き(決して所謂RPGが好きという意味ではない)】
【ミステリー・サスペンスが好き】
というゲーマーにはぜひプレイしてみてほしいと感じた。
再三になるが、文字を読む、というのは外国の小説を何度か読んだことがありそういった文学も好きな人、レベルの方に特におすすめしたいものであり、エンタメ小説を少し読んだことがある方などだとゲームプレイは苦痛に感じることが多いかもしれない。
とにかくそれくらい人を選ぶが面白いことは面白いという評価が難しいゲームだった。
最後に、翻訳家の方のこのゲームへの愛がなければ私は絶対に投げだしていたため、製作者はもちろんローカライズを担当された方へも感謝したい。

鳩
2024年09月15日
CRPGの名作と名高い本作ですが、いくつか特異な点があります。
まず、いわゆる戦闘システムはありません。イベントの一部として戦う可能性はありますが、その要素は一部です。
次に、いろいろな行動に失敗しても生きている限り話が進みます。ときには失敗も受け入れて進むことになります。
そして、テキスト量が非常に多いです。ノベルゲームと言って差し支えない量の文章量ですので、文章が苦手な人には不向きです。逆にゲームブックやテキストアドベンチャーが好きな人にはたまらないクオリティです。
最後に、これは捜査ゲームです。歩き回り、調べ回り、聞き回って進むゲームですので、レベル上げで強引に進むということはできません。しかも、人々は隠し事もするし嘘もつきます。
しかし、これらの特異な点は実はこのゲームの最大の魅力であり、高いリプレイ性とあわせて多面的でハチャメチャで物悲しい人生と世界を何度も色々な角度から楽しむことができます!!