







Disco Elysium
ホテルの一室で目が覚めると完全な記憶喪失で、頭の中に独断的な声が響く中、殺人事件を担当する中年刑事が、うっかり地元の労働組合と大規模な国際組織との間の政治紛争に加担することになるという CRPG です。身体は、自分の過去をつなぎ合わせようと奮闘しながら、自分の周囲の現実の性質を診断し、その現実と折り合いをつける。
みんなのDisco Elysiumの評価・レビュー一覧

iAi
2024年02月13日
20人のゲーマー友達がいたとして、「2人」にオススメするゲーム。
個人的には世界観とかゲーム性とかすっごい好きなテイストだったのですが、この作品に関しては、その良かった感を友人と共感しあえる気はしない‥・ですw
退廃的、堕落的、攻撃的‥セックスとドラッグに溺れた世界で主人公の「オヤジ」の生き方はつらい・・・。周りの人間から蔑まれ、自分自身も蔑んでいるそんな姿をプレイしていて嬉しい、楽しいと思う人はそういない。でも、それでも生きていく選択しかできないオヤジを見ていると、妙に好きになりました。
ジャンルとしては推理モノ。リアル社会に似た非現実世界。膨大な文字数に思考が混乱するけど噛み砕いてみると意外とシンプル。ただそれを噛み砕く柔軟さと辛抱強さ、そして「ディスコ」な心が必要。
‥何言ってんだ?、と思った君には向いていません。「何それ?!」と興味を持った君には、とても向いています。ぜひ、やりなさい。あと、多重人格な君と自己嫌悪な君も‥。
誰かと共感できるゲームではありませんが、誰かと共感したい!と思うゲームでもありません。共有、いいね♡ フォロー・・・人間、そういう事ばっかで生きちゃいないだよ。

noble
2024年02月02日
現実逃避しすぎてアルコール依存症になったおじさんが
相棒キムと友情を育みながら社会復帰する話。
事件と関係ない政治思想や社会派な文章が多いが、
けっこう笑えるやり取りも多く、
さして知識のない自分でも興味深く読めた。
印象に残ったのは、警察は過大なストレスがかかる仕事ということ。
貧困、ドラッグ中毒者、差別主義者、といった
人生のどん底にいる人々と嫌でも付き合わなければいけない。

Revim
2024年01月04日
自分には合わなかったので「おすすめしない」にしますがゲームが悪いわけではなく、ただ個人的に合うか合わないかです。とても高く評価されていたので購入してみましたが、プレイして「楽しい」とは思いませんでした。ただ「これからどうなるんだろう?」という興味だけで進めましたが、現在プレイが止まってしまっています。TRPG風というのは好みなのですが、難しすぎてよく理解できず、ダークな雰囲気が苦手なので。相棒のキムが優しいのはよかったです。

chieda090
2024年01月04日
26時間くらいでクリアしました。
記憶喪失の主人公と相棒の刑事キムが、
政治動乱後に荒廃した港町レバショールで起こった殺人事件を解決する、
というのが大まかなストーリーです。
見下ろし方のインターフェイスで、主に登場人物たちと会話を重ねながら物語を進めていきます。
とにかく膨大な文章量ですごい熱量を感じるゲームです。
ちょっと話を聞きたいと思って人に話しかけると、長い長い会話がスタートします。
パズル要素やアクション要素はありません。
殺人事件の捜査だという大目標が最初に明かされるものの、死体は木に吊るされたままでなかなか検視すらできません。
(「死体を木から降ろす」ということ自体がミッションなので仕方ないのですが)
(架空の)政治や歴史の矛盾に傷つけられ翻弄される人々がたくさん登場します。
政治的立場の違う人々の思いが交錯している中で今回の事件が起きている、
という状況が、物語に重厚感をもたらしています。
このゲームはエストニアの作家さんがストーリーを描いたそうです。
エストニアは、民主化運動の結果、1991年にソ連から独立を果たしており、
このような歴史が創作のバックボーンにあるのだろうと思います。
長く平和と安定が続いている日本人のプレイヤー(私)には、このゲームの凄みはわかりづらいのかも。
何か予備知識がいるのかもしれません。
主人公の元彼女と神話の女神を重ね合わせたり、はるか上空から本当の民主主義の到来を告げる大戦艦が登場したりなど、
社会情勢と物語のつながりについて文学的考察が深まりそうな内容でした。

はにはに
2023年12月18日
キム・キツラギ‐
「やぁ。57分署のキム・キツラギだ。
購入を迷っている画面の前の君にアドバイスをしようと思ってね」
キム・キツラギ‐
「まずこのゲームの特徴は膨大なテキスト量と、計算し尽くされた精緻なシナリオにあると言っていい。
小説、ノベルゲーム、TRPGが好きな人にはとてもオススメできるだろう。
逆にそれらを好ましく思わない人には勧めづらいかもしれないね」
キム・キツラギ‐
「だがこの手のゲームの中では完成度が抜群に高いと自信を持って言える。
濃密な体験ができるであろうこと請け合いだ。
どうだ、やってみたくなっただろう?」
1.- 「よし、買おう(財布から4,100リァルを取り出す)
2.- 「今は持ち合わせがないんだ、セールが始まるか給料日まで待ってくれ」
3.- [悪寒-もはや伝説14]もしかしてセールはこの間終わったんじゃないか?

haguro
2023年12月16日
ロールプレイングゲームの傑作!
TRPGやりたいけど人集めるの面倒みたいな人にはぶっ刺さると思う。
ただし人を選ぶ。
☆おすすめできる人
文章を読むのが苦じゃない人
刑事ものが好きな人
かっこいいおじさんが好きな人
ハードコア!!イエー!!!

fluoriteArea
2023年11月27日
うーん・・・
これはかなり人を選ぶゲームかと思います。
ゲーム的にはほかの方も言っている通り、TRPGにかなりシステムが似ています。
ストーリーもかなり凝った作りになっていそうですし、
刺さる人には刺さる作品だと思います。
でも、私はダメでした。
おそらく、王政の頃の栄華から共産主義・社会主義・資本主義と、
時代の流れに翻弄される都市が舞台となっているのですが、
あまりに戯曲的な言い回し、長い抽象的な文章、
煙に巻かれるような表現(スラング)など、
ゲームというより社会系の小説を読んでいる気分になります。
また、独自の固有名詞が多いのですが、
その固有名詞について一覧化された辞典のようなものはなく、
すべて人の話から言葉の意味を推測していかなければなりません。
ゲーム独自の固有名詞なので、もちろん一般の辞書にも載っていませんし、
とても不親切なつくりとなっています。
イメージ的には、初めてやるTRPGで、細かな説明をしてくれないGMの下で、
無知の状態で難しいシナリオをプレイさせられるPLのような感覚に近いですかね。
ところどころでダイスロール判定が行われるのですが、
判定が一瞬過ぎてダイスロールしている感覚もなく、
ダイスを振る時のドキドキ感なども皆無です。
後は、全体として暗すぎ、主人公もどうしようもない人間なので、
同僚や市民から罵倒される描写も多く、
終始鬱屈とした雰囲気で、そういうのが好きな人ならともかく、
普通の感覚だとやればやるほど、気分が落ち込み、胸糞悪くなるシナリオです。
主人公に共感できない中でロールプレイさせられるのはストレスもかかりますね。
ゲームが高評価な理由はわからなくはないです。
世界観が独特で、各派閥の関係などを理解できれば、
すごく面白いシナリオになりそうな予感がします。
(理解ができるかはともかくとして・・・)
冒頭にも書きましたが、刺さる人には刺さる作品だと思うのですが、
これが刺さる人は、普段からかなり難しめの小説を読まれている方や、
戯曲や抽象的な物言いを好む方、社会学の学者などの一部のインテリな方々だと
思いますので、少なくとも一般的とは思いません。
アドベンチャーが好き!謎解きが好き!などの軽い気持ちで読み始めると、
あまりに難解なストーリーに置いて行かれてしまい、
全く面白みを感じられないまま時間だけが過ぎてしまいます。
購入される場合は、十分に考えた上でご購入頂いた方がよろしいかと思います。

uretaman
2023年11月20日
百科事典スキルを所持して、スタート。
序盤をすこし触れた状態でレビュー。
酷く質の悪い冗談のような悪夢に溢れる世界観に迷い込んだようだ。
警察官の質問に、素直に喋る人物がいない。
工夫しながら概要を掴んでいく物語ではあるが、人に見せる事の無い領域や物資もあるため、思い込みで進行していくと、すぐに結論がひっくり返りそう。
相棒の自分を見る目が極端に冷たくて、相棒というより、ナイフで主人公の体をなぞっているような不気味さを感じた。
殺人事件の傍で飲みまくって2日酔いして、相棒への連絡をすっぽかしてた挙句に自分の名前すら忘れるほど飲んでたから仕方ないのかもしれないが…さらに無銭飲食を相棒の目の前でやるダメ警官だったよ。
操作性に関して、マウスで光るアイコンマークをクリックするとそのポイントに対して適切なアクションを行う。
コントローラーの場合は、移動はスティックで移動できるので感覚的に馴染みのある移動。(酔っ払い状態は外に出れば治る)
次が少し問題で、光るアイコンマークへのアクションはRスティックを回して該当する光るアイコンマークに合わせて、Aと表示されたポイントと、主人公が近くにいる時にアクションが可能。やっと…ね。
世界観
詩的な世界観はよくできてて、文章への翻訳と、不気味な登場人物がマッチしていると思います。
後は英語のボイスがありますが、登場人物の微妙な感情の変化を乗せたボイスになっているので、その場の「会話」を楽しむ事は出来ると思います。
会話の展開によってスキルを取得したり経験値を取得したりします。
スキルが上がっていくことで、登場人物との会話も深掘りが出来ていきます。

M4YD4Y
2023年11月11日
[h1]評価されるべきだが、島国日本には刺さらない[/h1]
寄り道しながら1回クリアしてのレビューです。
基本はフィールドを散歩しつつ、アイテムや証拠を発見しながら人と話すのが大枠のゲームです。アクション要素は一切ないので、レビューをよく読んでから購入しましょう。
難解な文章も多く、かつ人種や思想についての話があり、個人的に馴染みのない言葉ばかりでした。
ここ数十年で母国が戦争を経験していたり、敵対している国のある人が身近にいます。
そういった人と話をすると、それぞれが思想を持っていることに驚きました。
以降、国際情勢にも気を配るようになったからこそ最後までプレイできたと思います。
単語もぐぐったし、勉強しているような気分だったけど、楽しい勉強だったと思う。
海外のレビューによれば、”動物農場”、”1984”と相性がいいゲームらしいので、これからキンドルで読もうと思います。
[b]ところでキム、お前のせいでピンボールが好きになっちまったよ[/b]

tgui
2023年11月03日
「たとえ胡桃の殻のなかに閉じこめられていようとも、無限の天地を領する王者のつもりになれる」というのはどこぞの狂人の妄言だが、この作品をプレイした後だとあながち間違いでもないかもな、と思わされる。
「頭のなかは空より広い…頭のなかは海より深い…頭はちょうど神と同じ重さ」というのは神経衰弱の詩人が残した詩の一節だが、この作品をプレイするだけでその詩を理解した気持ちになれる。
こんな感じで煙に巻いた感想しか書けない程度しか本作を理解できていないが(大半のプレイヤーはおそらくそう)、単純に目で追いかけているだけでハイになってくるほどに本作のテキストが愉快だというのは間違いない。その一点のみでも『Disco Elysium』は傑作と言いうるかと思う。

rakuichirakuza
2023年09月23日
[h1] オススメする人 [/h1]
・ [b]チュートリアルがほとんどないゲーム [/b]が苦ではない
・プレイ中ほとんどの時間を [b]「文章を読む」こと [/b]に費やすのが苦ではない
・ [b]「人間臭い魅力」しかない登場人物たち [/b]が苦ではない
・主人公が「傷心中の酒浸りおじさん(アラフィフ)」であることが苦ではない
・ [b]「イデオロギー」や「架空の歴史」 [/b]に触れることが苦ではない
[h2] オススメする理由/オススメしない理由[/h2]
ゲーム開始後何の説明もないまま「爬虫類脳」 に話しかけられ、[b]極めて抽象的で概念的な[/b]会話を強いられる。
意味も分からぬまま話を進めると、主人公のおじさんが目を覚ます。
しかし[b]丁寧なチュートリアルが始まることは決してなく[/b]、記憶にない過去の行いを罵倒され続ける[b]ポイント&クリック[/b]の世界に放り込まれる。
会話は[b]フルボイス(英語)[/b]であるものの 、キャラクター達は決して[u]主人公に媚びることはない。[/u]
個性豊かな登場人物たちは主人公を罵倒するか、利用しようと手ぐすねを引いている。
しかも[b]会話のボリュームは非常に多く[/b]、1人のキャラクターとリアル時間で[u]10分以上会話[/u]することもざら。
[b]システム面も理解するまでは難解[/b]で、ゲーム開始前に振ったステータスが何を意味しているのかも説明されない。
地図の入手方法も解説されず、唯一の望みはまとめられたタスク一覧と相棒・キム刑事の同情心のみ。
ただし作りこまれた [b]世界観は素晴らしく [/b]、新しく1つの世界を作り出したと言えるほどに奥深い。
[b]ストーリー展開も見事 [/b]で、本筋とは関係なさそうなストーリーや過去の出来事も思わぬ形で関わってくる。
さらにゲームクリアには、それらの事実を知っておく必要は全くない。
そのため [b]ロールプレイの幅も広く [/b]、優しいおじさん/真面目なおじさん/冷たいおじさん/怒りんぼおじさん/狂ったおじさんなど、[u]なりたいおじさんになることが可能。[/u]
[b]「不親切とも言えるシステム」 [/b]と [b]「難解で奥深い世界観・ストーリー」 [/b]、そして [b]「ある観点では全く魅力的ではない登場人物たち」 [/b]。
[u]極めて人を選ぶゲームであると言わざるを得ないが、それでも合う人にはとことん刺さる素晴らしいゲーム。[/u]
[h1] システム面の解説 [/h1]
[h2] 主人公のスキルについて [/h2]
[b]「知性」、「精神」、「肉体」、「運動能力」 [/b] という[u]4つの分野[/u]があり、その下に[u]6つずつのスキル[/u]がある。
6つの[u] スキルを強化する際の上限値が、「知性」などの数値によって決まる仕組み。[/u]
ゲーム中に獲得した経験値で伸ばすことができるのは6つずつのスキルの方で、ゲーム内で「知性」などの上限値を伸ばすことは難しい。(いくつかの方法はある)。
そのためゲーム開始前に設定する「刑事タイプ」によって、主人公のスキルの方向性がある程度決定づけられると言える。
スキルのレベルが高いほど、該当する [b]「スキルチェック」 [/b]で有利になる他、登場人物たちとの何気ない会話中でもスキルチェックが行われており、会話のヒントが得られる。
会話に割り込んでくる「百科事典」や「論理」、「意志力」や「共感」、そして「電気化学」や「反応速度」などは、[u]全て主人公の内部で行われている会話。[/u]
スキルチェックに成功した上で表示されている場合、[u]会話を有利に進めるためのヒント[/u]だったりするため、うるせえ!と突っぱねずに聞いてあげると良いかもしれない。
[h2] 思考の内面化 [/h2]
登場人物たちとの会話や経験によって、主人公が[b]「思考」[/b]を手に入れることがある。
この思考を時間をかけて[b]「内面化」[/b]することによって、[u]スキルへのボーナスや経験値の増加等のバフ[/u] が得られる。(デバフが付くこともある)。
ただし、[u]思考を内面化した際のバフの内容は、内面化が完了するまで分からない。[/u]
[h2] ファストトラベルについて [/h2]
ゲームプレイ中、とある地点に到着すると[b]「ファストトラベル」[/b]が可能になったと表示される。
しかしおもむろに地図を開いてみても、ファストトラベルできない。
[u]ファストトラベルができる場所は限られており、地図に表示されている場所のすぐ近くからしか飛べない[/u]ため、注意が必要。
([spoiler] 「ワーリング・イン・ラグズ」と「漁村」、「教会」の建物のすぐ近くから、その3か所にしか飛べない [/spoiler])
[h1] 極力ネタバレなしの事前知識 [/h1]
あまりにも説明がないため、多少の説明が欲しいという方向けの説明。
プレイ開始15分で分かる内容ではあるが、[u]完全初見で楽しみたい人は注意。[/u]
[h2] 軽いストーリー説明 [/h2]
主人公のおじさんは[b]警察官[/b]!
[b]「レヴァショール」[/b]という街の、[b]「マルティネーズ」[/b]という地区が管轄だよ!
ある日、ホテル[b]「ワーリング・イン・ラグズ」[/b]に向かえって指示を受けたよ!
ホテルの[b]裏庭に死体[/b]があるっていう[b]通報[/b]があったらしい!
でもおじさんは[b]傷心中[/b]……。
そのせいで[b]アルコール依存症[/b]なんだ……。
だから派遣されてから3日間、ずーっと飲んだくれていたよ!
そしたらビックリ!
昨日の記憶どころか、[b]生まれてから今までの記憶がほとんどない[/b]んだ!
[b]名前すら思い出せない[/b]なんて、自分でも驚きだよ!
記憶がないだけじゃなくて、[b]持ち物もなくなっちゃった[/b]!
[b]家の場所も分からない[/b]し、[b]今夜ホテルに泊まるお金もない[/b]んだ!
派遣されてきた別の警察官、[b]キム[/b]にも呆れられちゃった……。
それでも捜査はしなくちゃならない!
早速捜査を開始するよ!
でも街では[b]ストライキ[/b]が起きてるみたい……。
なんだか異様な雰囲気だよ……。
もしかしてこのスト、[b]事件に関係ある[/b]のかな……?
以上です。
[h2] 強めのスキル [/h2]
事件捜査や他人との会話で重要になるのは、[b]「知性」と「精神」[/b]に属するスキルがほとんど。
特に[b]「百科事典」と「修辞学」、「内陸帝国」と「共感」、「暗示」[/b]あたりが必要になることが多い。
「肉体」や「運動能力」のスキルが必要となることもあるが、[b]服装のバフ[/b]で何とかなることも。
もちろんロールプレイを楽しむことが最重要だが、[u]刑事タイプでは知性と精神を高めにする[/u]ことがおすすめかも。
[h2] おすすめの思考 [/h2]
ネタバレ回避のため取得方法は記載しないが、
[b]「実質的芸術学位」と「ウォンプティ・ドンプティ・ドム・センター」[/b]については即内面化をおすすめするくらい[u]壊れている。[/u]
[h2] その他TIPS [/h2]
・地点ダブルクリックで走れる
・移動中は時間が進まず、何かを調べたり人と会話したりすると進む
・スキルチェックはクイックセーブ→ロードで何度も試行可能(もちろんゲームバランスは壊れる)
・[spoiler] 地図は「ワーリング・イン・ラグズ」前の広場の左にある、本屋2階で購入/窃盗可能 [/spoiler]

makimuu
2023年08月31日
凄い熱量のゲームではあるけど合う合わないは確実にあるゲーム
架空の国どころか架空の世界の話ではあるのだが現実世界の戦間期の極左と極右がわちゃわちゃやってるがどっちが勝っても好転するわけでもないよね…みたいな感じの世情がまず合うかというのはあって
そういう世界設定を基盤にした政治経済的な堅い話を交えた長い文章を読むのを楽しめるかと言ったところ。その上で急にスピリチュアルな方向へ話が飛んだりもする
あと操作性が悪いのとゲームシステムがわかりづらいのでその辺もイライラポイント
非常に好評ではあるのだが、冒険!爆発!セックス!悪役の死!みたいな間口の広い感じの娯楽作品ではないのは注意したい

hot0ke
2023年08月29日
大変満足。
一言でいうと「膨大な量のテキストが用意されたGMレスのTRPG」。
様々な選択肢、調査箇所を選ぶたびに膨大なテキストが吐き出されます。
テキストは冒頭に書いたような文体。モノや感覚がめちゃくちゃ語りかけて来ます。
お陰様で現実世界にもかなり影響がでました。
ゲームを終えた後にも関わらず、目にした物や感じた気持ちがゲームライクなテキストで浮かび上がって来るのです。初めての体験でした。
こうした細かい描写や癖のある登場人物とのやり取りを通して、
物語は少しずつ進行していきます。
ストーリーの起承転結を楽しむのではなく、
それぞれのシーンの没入感を通して作品全体を味わうゲームです。
詩的で豊かな表現ではありますが、後半になるといささか飽きてくる部分もありました。
特定の選択肢には数値チェックがあり、サイコロ+スキルポイントで出目を超えないと情報がもらえません。
これが個人的には結構ストレスで、情報をもらえないと損をした気になりQuickSaveを駆使してやり直してました。
余談ですが、個人的に英語の勉強にすごく良いゲームだと感じます。
他の方も書いていますが、Lキーを押すと英語/日本語の切り替えができます。
さらにすべてのテキストにボイスがついている。しかもカッコいい。
登場人物にたくさんの訛を持つ人がいて、それも味わい深い。
(ごぅっどもるにんぐ、おふぃさーる)
ボイス再生が自由にできたら最高なんだけどな。

anal_God
2023年08月25日
ハードコア!
RPGって書いてあるけどJRPG的なものでなくTRPG的なものをやってる感じです。
自分の思うおっさんをロールプレイするゲームです。
それと、殺人事件の調査と聞いて推理ゲーだと思ったら違うのでやめましょう。
文章量はめっちゃ多かったり多くなかったりします。

MAPON
2023年07月24日
めちゃくちゃつまらない
文章が無駄に難解で長くて内容もつまらない
買う前にプレイ動画か何か見て確かめた方がいいと思う
難解そうな文章を読む自分に酔う人wしか楽しめないんじゃないかなぁと思った

究極アイロニィ
2023年07月17日
チョベリグ、最の高、アブソリュウトリィスーパーブetc...。このゲームについてあらゆる賛辞が浮かんでくるが、兎に角ぼくが伝えたいのは本作が紛れもない傑作であるということ。
特にローカライズに関しては良い意味で驚かされた。
インディーゲーム界隈では機械翻訳やキッズ翻訳が当たり前であるなか、本作のテキストはもはや「ちょっとした文芸作品」レベルに到達しており、いい歳こいた大人ゲーマー(「おじゲーマー」とも言う)であってもストレスなく楽しめる品質だ。
本作をウィッシュリストにぶちこんだまま放置している人々の中には、翻訳品質が気になって購入に二の足を踏んでいる者もいるかと思う。そいつらにぼくは言いたいのだ、「何も問題ないから安心して買おうね♡」と。

kayang
2023年06月24日
正直、難解で回りくどい言い回し、意味不明な選択肢の連続に最初は心が折れそうだった。しかし記憶を喪ってこの世界で目覚めてしまった主人公と同じ混乱状況に放り込まれることが、主人公への感情移入に一役買っており、わけがわからないまま事件解決の情報を集めるうちにゲームの世界観と欠落した記憶を補うピースも少しずつそろっていって、ある瞬間に急にそれらがカッチリはまり、主人公の視界が開けるとともにプレイヤーは隠喩の意味を理解する。結局、すべての隠喩や悪夢が伏線になっていて、解けた瞬間はなんともいえない感動があった。できるだけサブのタスクを頑張ってやり遂げた方が、ラストに心を動かされると思います。

sukorupannx
2023年06月18日
面白度が1割を切るか切らないかくらいの思わせぶりな勿体ぶったクソ文を読まされ続けて最低な30時間を過ごすことができました
最終日まで捜査線上に一切浮上してこなかったぽっと出のキチガイスナイパーじじいが犯人です

--
2023年06月10日
The best game I ever played, but please support the developer and not the predatory publisher!

Ankoku Udon
2023年06月08日
頭脳派、精神派、肉体派の大まかな三種でプレイできる。
その選択は最初のステータス振り替え画面で選べ、自分でステータスを割り振ってバランス型にすることも可能。
ちなみに自分は精神特化のスーパースター黙示録派である。
主人公のおっさんがどうしようもないやつなので何でもやり放題だ。
まあスキルポイントを割り振り強化したそれらのスキルもとい人格が直接ストーリーを進めて解決してくれるとは限らないが、道中脳内でせわしなく語りかけてくるのでこれが中々楽しい。
だがこのプレイを妨げる要因になり得る問題点もある、人格の他にもう一つある「思考」ステータスだ。
色んな人物との会話や自分の人格とお喋りしていく中で急に閃く何十種類もある面白い思考達だが、これは脳内に定着させるのに貴重なスキルポイントを使わねばならない。空のスロットを開放するのにも思考を忘れるのにもスキルポイントを使う。
で、効果はどうなのか?何も調べず自分で適当に空のスロットを全て開放して思考を適当に装着してみたが、有用な思考はほんの一握りで残りのは正直使い道にならない所かBADだっだ。
最悪なのが人格のステータスの数値を一部上げつつも下げるものが多いことだ。スキルポイントを割り振った分も含めて無駄でしかなかった。
プレイヤーは思考がどんな効果をもたらすのか前もって確認出来ず、定着させるのに時間経過が必要なのでやり直す気にもなれず・・・こればかりは事前に攻略サイトで確認するしかやりようがない駄目要素だ。
まあ他にも欠点はあるにはあるが素晴らしいRPGだったと思う。事前に長い文章だらけだと知って腹を括り、PVの退廃的な世界観に興味があればやって損はないだろう。たぶん。
冒頭でも述べたが大まかに三種のスタイルでプレイが出来るので、このゲームをしゃぶり尽くすには3週はする必要があるだろう。だがほとんどの人はそこまでやる気力はなく一度限り、故に思考関連以外は何も調べず極力好きにプレイして欲しいものだ。

TeaOrc
2023年05月10日
TRPGとポイントアンドクリックを組み合わせた全く新しい訳では無いがおもしろADV。
概要:
私はどこ?ここはだれ?
ここはエリジウム。
ペイルという虚無空間に囲まれたイソラと呼ばれる陸地がある世界
そしてお前は酒とドラッグで過去を全て喪失した哀れな壊れた男
何のためにお前はここにいる?
お前がここでやるべきことは?
探せ。
それこそがお前に必要なものだ。
幸運なことにとても忍耐強く
面倒見の良い相棒が付いてくれるぞ。
感想:
「ヤク中アル中ラリラリ刑事の捜査事件簿、聖人付き」
一言で言ってしまうと大体こうなる。
誤解してしまうといけないので真っ先に言うが、
このゲームはラリラリ刑事の内面一人ペラ回しと、
それによってひり出されるトンチキな会話、
そこにツッコミを入れてくれる聖人の掛け合い、
地の文を読んで楽しむゲームだ。
例えば主人公のおっさんは条件が揃うと
「衆人環視の下で右手の親指を自分の直腸に突っ込む」
それを見た聖人は狼狽するが、
見放さずツッコミを入れ、
それから平然と捜査に戻るのだ。
こういう唐突な奇行に走る主人公を眺めるのが
このゲームの楽しみ方だと思う。
事件そのものはただの舞台装置でしかないので
顛末にはあまり期待しない方が良い。
ミステリとかサスペンスとかが好きな人には
あまり合わないかもしれない。
あと世界観や(作中世界の)政治情勢のような話が結構多いので
そういう物語の本筋よりも
設定等を読むのが好きな人にはオススメ。
なお文章量がとんでもなく多い。
結構な疲労感を伴うプレイとなるので
定期的に休憩を取る事をおすすめする。
なお移動面はとてもじゃないが褒められたものではない。
ファストトラベルがほぼ機能してないのはちょっとどうかと思うよ。
マップは完全にただの一枚絵で自分がどこにいるかすらわからない
マップに記録される情報も大まかな位置+ロックされてるか否かしかわからない。
実質役に立たない。
移動も遅い上にオーバードーズ野郎という設定を反映してか、
操作性もなんだかフラフラしてピシッとしていない。
悪い意味で慣性が乗った、
ぬるりとした独特な操作性は好む人いないんじゃなかろうか。
コラージュなんていうおまけ実装する前に本編の移動面どうにかしてくれよ
80/100点
個人的にはとても楽しめた、が
とても人を選ぶゲームだ、とも思う。
内訳:
文章が面白い+100
事件の顛末が娯楽として見ると少し弱い-10
移動時の操作性が劣悪/装備・アイテム等のUIが良くない-10