















Golem
『ゴーレム』は、若い女の子と姿を変えるゴーレムを描いた心温まる冒険です。ゴーレムは古代の塔の廃墟をナビゲートして、難しいパズルを解き、長い間眠っていた機械を再起動しなければなりません。
みんなのGolemの評価・レビュー一覧

Miyaoka
2018年05月30日
[h1]Longbow Gamesが送るパズルアドベンチャー[/h1]
Hegemonyシリーズを出しているLongbow Gamesの新作です。これまでの歴史戦略物とは全く異なるジャンルのため、なんで?となりますが、たぶん彼らはこういうのがやってみたかったんだろうと思います。なのでそういう気持ちを汲み取って、日本全国の数少ないHegemonyファンの方々は義務で買いましょう。
[h1]ゲーム概要[/h1]
光るオーブを拾い、光るエリアまで持っていく、というほんと言葉の要らないオーソドックスなパズルアドベンチャーです。しかもポイント&クリック型というクラシックスタイルです。
王道的なタイプだけに、あとはパズルギミックの複雑化にどれだけストーリーが乗ってエモくなるか、というところの勝負になると思います。そのへんはまあ、ただのオーブだったものがタイトル通りゴーレムとなっていって主人公の女の子との関係性が生じてくるのでそこそこ汲み取れる感じでしょうか。(でもエモいシーンから次へ行こうとすると、音楽がばっさり切られるのとか雑だなーと思います)
[h1]地味[/h1]
この手のパズルアドベンチャーでヒットとなるにはよほど画期的なギミックか、あるいは激エモな物語展開、またはその両方が必要だと思います。でもHegemonyのLongbow Gamesですから、地味だということは折り込み済みでしょう。画期的な要素も派手な要素もそんなにはありません。でも1500円くらい払って数時間プレイする佳作アドベンチャーって、多すぎず少なすぎずで、なかなかいいものじゃないでしょうか。
[h1]パズル[/h1]
分量としては全10レベルです。数としては少なく感じますが、やってみるとそこそこ時間がかかりました(5時間くらい?)。特に東西南北とエリアが分かれるレベルがいくつかあり、全体を把握するのに苦労します。パズル物というジャンルゆえにちょっとしたことで行き詰まったり理不尽に感じてしまうところもありましたが、リリースされたばかりで攻略情報も無いので何度も試行錯誤したところ、最後までノーヒントでクリアできました。そういった意味では適切なレベル設定なのではないかと思います。
[h1]良いところ[/h1]
スペースキーで早送りができます。世界観とか無視して割り切った機能ですが、これは英断だと思います。この手のビジュアルを重視した作品の場合、大抵はパズルギミックの関係性が見た目からよく分からず、作用するところを総当たりでやっていってようやくそういう仕掛けになっていたのか、と理解することも多いです。その度に主人公がいちいちアニメーションを繰り返すとストレスが溜まって死んでしまうので、そうした負荷を抑えてくれたのは親切だと思います。