





Hermitage Strange Case Files
関連するキャラクターとの議論に使用できる証拠や証言の矛盾を見つけることを含む捜査システムを備えたミステリー テキスト アドベンチャー/ビジュアル ノベル ゲームです。 効果的に使用すると、キャラクターからより多くの情報を得るために取得および使用できる対話スキルがあります。
みんなのHermitage Strange Case Filesの評価・レビュー一覧

suzuna
2024年11月10日
謎めいた過去を持つ古書店店主が、仲間と共に怪奇事件を解決していくテキストADVです。
店の存在をどこかで知った人が事件を持ち込み、店主が経験や書籍からの知識で起こるトラブルを予測し、仲間の弁護士やハッカー、私立探偵に外で捜査や仕込みをしてくれる、これぞという具合の安楽椅子探偵でわくわくしました。
会話などで手がかりを得ながら進め、向き合った謎に対して関連するものを3つ選んで提示するシステム。
書籍を読むことでも手がかりが得られたり、会話で得た情報を補強できたりするあたり、古書店店主らしさが出ていて好きです。
登場人物が増えるたび、物語がより鮮やかに広がっていく描き方が見事で、最初から最後までずっと夢中になって読み進められました。
怪奇事件はどれも不気味で、化け物との対決シーンは息をのむほど緊張感に溢れていて、向き合う登場人物たちは理知的で読んでいて心地良い。
とっても面白かったです。このメンバーが好きすぎるので終わってしまったことが悲しい。
店主、もう一回トラブルに巻き込まれてくれ。
広く遊ばれてほしいので日本語対応をひっそりお祈りしています……。

ashi_yuri
2023年02月04日
[b]謎の過去持つ古書店主が、辣腕弁護士・少女ハッカー・私立探偵ら癖のある面々と中華都市「新都」のオカルト事件を紐解く![/b]
ミステリー調ビジュアルノベル。クリアまで10時間程度。中国語のみ。
ストーリーを進めながら怪奇事件の「手がかり」を集め、要所要所で手がかりを組み合わせて事件を解決へと導いていきます。手がかりを間違えて組み合わせるとバッドエンド。分かりにくい部分もあるが、Steamガイドに答えあるので、詰まった方はこちらをそのまま見れば問題ないです。
品のある立ち絵や教養と格調感じるテキスト、中国の伝統文化・現代カルチャー描写、緊張感ある演出が楽しくとても良かったです。
キャラクター達もみんな程よくシビアで魅力的。やり手女性弁護士は格好いいし、若造探偵と辛辣少女ハッカーのコンビはかわいいし、主人公と謎の邂逅を果たす悪魔めいた店の主人も不穏でいい。話のツイストもよくできてて、時折訪れる辛辣な展開もどこかリアリスティック。冷静な分析と諦観の混じるテキストはかなり長いですが、文章としてのレベルが高く読んでいて心地よいです。あとやっぱり立ち絵がいい!
英語版もあるけど翻訳品質は悪いらしく、配給の関係で権利的に有志翻訳は難しいと仄聞しています。同じ舞台の次回作「異夢迷都」(日本語あり)が爆売れして、こちらもいい日本語翻訳がつくといいのですが…
中国語が読める方で、ビジュアルノベルが好きな方には文句なくおすすめです!

crs
2020年09月19日
[b]クリア出来ました[/b]
プレイ時間は140時間ですが、テキストだけ読んでる時間もかなり長かったので、総時間は恐らく数百時間超です。
荒削りな所もありますが、内容は非常に面白かった。
2021年発売予定のArrowizの新作も推理物らしいですが、本作の世界と一緒なのかは不明です。
中国語は難しいのでちょっと…という方には、英語版が別に販売されました。(下にリンクがあります)
発売後に英語版遊びました「が」…。(後述)
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クリアしてから感想を書こうと思ってたのですが、いつになるか全くわからないので、50時間程度遊んだし書く事に。現在第2章中盤ぐらいです。面白いのでもう十分元は取れてます。
書店Hermitageのワケあって書店の建物を離れられない店長を主人公として、色々なキャラクターが登場し、事件を持ち込んだり、解決に協力してくれたりするヴィジュアルノベルです。ゲームを進めると手がかりが見つかり、チェックポイントで正しい手がかりを3つ選ぶと先に進めます。最初は簡単ですが、徐々に数が増えていくので、総当たりでは困難だと思いますので、読まないとキツイです。ただ、ガイドに答えを書いている方も居ますので、完全に詰まる事はそうそう無いでしょう。
ネイティブの方のプレイ時間を見ると、概ね10~15時間程度なので、ボリュームは普通のADVぐらいだと思われます。ただ、文字量は結構多く、中国独自の事柄が大量に出てきます。正直、検索エンジンで調べて初めて知った事もかなりありました。
舞台は魔都(ゲーム中では新都と記載されます)で、出てくる建物や場所も実在の場所がモデルになっており、知っているとその辺も楽しめます。ゲームを購入すると美術設定集(約120ページ)が無料DLCとして手に入ります。内容は残念ながら全て中国語ですが、初期設定や美術設定等を高画質で見る事が出来ます。小猫のパーカーの文字は設定資料集でしか見えない情報です。美術設定集にはガッツリネタバレも載ってますので、ネタバレは勘弁という人はクリア後に見るのがお勧めです。
音楽は中国ゲーム音楽の雄、Vanguard SoundのRabbitJとHaloweakが手掛けています。サントラはDLCとして購入可能です。
中国語で読むのはキツイという方には、2021年末に英語版、Hermitage Strange Case Filesが発売されました。…が、英語版の出来は酷いものでした。
1.翻訳のレベルの低さ
原文を読んでいない人が訳しています。
人物の呼称を削りまくった結果、話の辻褄を放棄しました。
また、一つの単語について複数の訳があります。
名字が複数存在するとか、誰もチェックしてないの?
クトゥルフ要素も削られているのですが、理由はわかりません。「仕様」なんですかね。
2.カットインエフェクトの全カット
オリジナルはゲーム中に登場人物のカットインエフェクトがあるのですが、
全部カットされ、演出が崩壊しています。因みに「仕様」です。
英語版が出れば、このゲームの良さがもっと伝わるに違いない、と願っていただけに、程度の低すぎる「移植」に心底ガッカリしています。
寄居隅怪奇事件簿の方は当然強く「オススメします」。こちらならサントラも買えますから。
https://store.steampowered.com/app/1225820/Hermitage_Strange_Case_Files/