








Lorelei and the Laser Eyes
中央ヨーロッパのどこかにある古いホテルのプロジェクトに参加するよう風変わりな男に呼び出された女性が、ますます危険で超現実的な幻想のゲームに巻き込まれることになる。 今、あなたは、膨大な量の手作りパズルによる非線形ミステリーの同じウサギの穴に陥るよう招待されています。常に新しい謎が提示され、ローレライとレーザーアイの謎の解読に近づきます。
みんなのLorelei and the Laser Eyesの評価・レビュー一覧

nooone
5時間前
謎解きの脈絡が分かりにくいし、分からない答え見たときに
"三人称視点で見る絵"と"インタラクティブして出る文章"がまったく異なるため両方の情報を使うと解ける
とかいうゲーム的なメタなことされて本当にイラついた
パズルが好きで興味を持っているなら絶対に買わなくていい。操作性の悪さとかが相まって無駄な時間を過ごす。

Theta
04月16日
[h1] 謎解きに期待している人はちょっと待って! [/h1]
謎解きが好きなので「演出寄りの謎解きゲーム」という印象に惹かれプレイしたが、大失敗だった。
その主要因を綴るので、特に謎解き好きの人は同じ轍を踏まないよう気を付けてほしい。
長いので簡単にまとめると[b] 「雰囲気はそれっぽいがストーリーはイマイチで、パズルも謎解き好きには物足りなく操作性は最悪な脱出ゲーム」 [/b]という感じだった。
[h2]謎解き自体の質が低い[/h2]
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[*]解き筋に脈絡がない
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[*]例えると「どっかで拾った紙に"abc"と書かれていた。無関係な別の場所に3桁アルファベットの南京錠があったので試しに"abc"と入れたら開いた。」みたいなことがある。紙と南京錠に共通のマークが書かれている、とかならまだしもそんなことはなく「両方3桁のアルファベットである」という1点だけが手がかりとのことらしい。こういった低レベルすぎる"メタ解き"を強要される場面がそこそこある。
[*]そうでない"まともな"パズルも謎解き好きにとっては一瞬で解けるレベルなので手ごたえがない。(謎解きセットの序盤の数問みたいなただ解くだけのレベルばかり。終盤に解くような伏線回収系の面白い問題はほぼない)
[/list]
[*]ただの迷路がある
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[*]本当にただの迷路。しかも視認性の悪さで難易度を上げてくる。わかる人には「The Witnessの[spoiler]山の中[/spoiler]」と言えば伝わるだろうか。
[/list]
[*]序盤の手がかりのうち終盤の手がかりと組み合わせないと解けないものがある
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[*]例えば「半分に破れたページ」とかだったら「後でもう半分が手に入るんだろうな」と察することができ、それが伏線のように働くこともある。しかしそんなことはなく普通に単体で意味ありげに見える情報なので、中盤の間は「この情報関係あるのかな?(ない)」と常にノイズになるだけ。しかも終盤側の手がかりが露骨すぎるせいで「これ何だろう…あ!あの序盤の手がかりか!」と伏線回収みたいにはならず「あー…あれね。ただ組み合わせるだけじゃん……」と萎えるレベル。
[/list]
[/list]
[h2]操作性が最悪[/h2]
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[*]ダッシュ周りが醜悪
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[*]そもそも中盤までダッシュ自体ができない
[*]できても10分くらいの制限付きで、効果が切れたら特定ポイントで補給が必要
[*]ダッシュし始めの加速がトロく、壁などにつっかえるとまた初速からでテンポが悪い
[*]この遅さにゲーム的な理由(例えばダッシュでないと間に合わない場所があり実質的にそこのアンロック要素として機能している、とか)かフレーバー的な理由([spoiler]衰弱している?でも1階下に飛び降りて平気なくらい強靭だよね君[/spoiler])があれば理解くらいはできるが、そんなものはない
[/list]
[*]移動+1ボタンしかない
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[*]操作が競合する
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[*]1ボタンにインタラクトとメニューが割り当てられているので、例えばパズルの前で手がかりを見直そうとメニューを開こうとしても、パズルへのインタラクトに操作が吸われてしまう。
[*]「片手で操作できるのでもう片手でメモを取れる」みたいな意見も見かけたが、そういうのは必要な人向けのオプションとして提供するものであって、全員に押し付けるものではない。
[/list]
[*]「キャンセル/戻る」操作がない
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[*]普通のゲームならB連打でメニューを閉じられるが、このゲームは「"キャンセル"にカーソルを合わせてA」とする必要がある。メニューは3階層くらいあるので当然それを3回繰り返す必要がある。
[*]パズル画面から直接戻ることはできないため「わざと正誤判定を実施 → ハズレ → パズル画面から戻される」としてやっと戻ることができる。
[*]同じ「移動+1ボタン」をウリにしていたエアライドだってメニューではBボタンとか使えたぞ。
[/list]
[*]ダイヤルキーを逆回転できない
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[*]移動入力は桁の移動に使われているので、回す操作はボタン一つのみ。当然「逆回転ボタン」などないので目当ての数字を通り過ぎてしまった場合は順回転で1周させてくる必要がある。
[/list]
[/list]
[/list]
[h2]ストーリーのオチが微妙[/h2]
[list]
[*]ここまで書いてきた不満がありつつもストーリーのどんでん返しが面白ければ1ミリくらいは許せていたかもしれない。しかし確かに意外性はあったもののオチとしては大したことがなかった。
[/list]

P_NO_HIGEKI
03月20日
面白かった。ストーリーには一応触れずにそれ以外のところのレビュー。
内容としては歩き回って情報集めする感じ。パズル的要素もあり。
良かったところ
考え続けたらいつか自力でクリアできるところ。(個人差あり)
個人的にはストーリーに関係ない数字パズルが一番面白かった。
残念なところ
操作性・視認性の悪さでクリアまで必要以上に時間がかかったと感じる。
価格がちょい高め?

Tch
02月26日
クリア済み。
謎解きは面白かったもののストーリーは良くわからなかったです。
謎解きの難易度は結構難しめでメモは必須で、ごく一部どうしてもわからなかった箇所はネットでヒントを探して何とか突破しました。ゲーム内ではヒントがほぼありません。
また、途中敵みたいな人が急に近くに現れる場面がいくつかあり、ビビりプレイヤーとしてはかなりびっくりしました。
ホラーゲームほどではないにしろ、全体の暗めな雰囲気と相まって割と終始怖かったです。
他にもUI周りや操作性は良いとは言えず、レトロゲーム感が漂うシステムになっています。ある程度意図的にやっているとは思いますが単純に不便でした。
総じて全体的に世界観や雰囲気、謎解き要素は良いと思いましたがびっくり要素や快適性の低さがあったせいで手放しでおすすめとは言いづらいゲームだなという印象でした。このあたりが気にならなそうな方は素直に楽しめるかと思います。

IKyonsyZz
02月22日
総合的にはこの手のジャンルでもかなり満足度が高く、おススメできるゲームでした。
この手の謎解きゲームは比較的よくプレイする方ですが、攻略情報なしでエンディングまで18時間かかりました。
ゲーム内でもはじめに説明がありますが、メモを取りながらのプレイは必須です。
[h3] Pros [/h3]
[list]
[*]ゲーム内のアート・演出がこの手のゲームでもピカイチ
[*]メモを取りながらプレイすること前提に、全ての操作が左手で完結するようにデザインされている
[*](個人的には)しっかり手ごたえがありつつもギリギリノーヒントで解けるぐらいの絶妙な難易度
[/list]
[h3] Cons [/h3]
[list]
[*](演出の一部だったりもするが)操作性がちょっと悪いところがある
[/list]

haniya
02月07日
攻略情報無しで約20時間でクリア。
古き良き脱出ゲームを連想させる作風。
個々の謎の難易度はそれほど高くなく、ちょっと頭をひねれば解けるレベルです。
(逆に言うとThe Witnessのようなトラウマになるレベルのパズルを求める人には物足りないかも)
厄介なのは、マップがそれなりに広いこともあり「そのパズルが現時点の手持ち情報で解けるのか」の判断が非常につきにくい点。難解な謎だと思っていたら、後で入手する情報であっさり解けてしまうこともしばしば。
[strike] 天文時計と日記を序盤に配置したヤツ末代まで許さんからな [/strike]
ストーリーは、、、好みは別として、この手のゲームにしては分かりやすい方かも。
終盤には総まとめのような展開もあります。
気になった点としては、ほかの方も指摘していますがキャンセルボタンというものが存在しない点。
オールドスタイルの探索ゲームをイメージしたのだと思いますが、単純に操作性を下げているだけに感じました。
総評としては70/80点という感じ。
(そもそも開発側が100点満点のゲームを目的として作っていないイメージ)
MYSTなどの古典的アドベンチャーや、ブラウザ上の脱出ゲームにドハマりしていた方々にオススメ。

Yokita
01月03日
詰まった人へ。
GoogleまたはSteamコミュニティで「Hint Guide and General Tips for Lorelei and the Laser Eyes(作者:shildosh)」を検索してください。
謎解きの楽しみを損なわない、いい感じのヒントが載せられています。
それでもわからなければ、直接答えが書いてあるサイトも見つけられると思います。
パズルゲームは苦手な方ですが、トレーラームービーの世界観・雰囲気に惚れ込んでプレイしました。
結果、パズル自体は難しすぎず、パズル自体もこの雰囲気の助けになる感じで、
最後までこの雰囲気にじっくり浸かれるゲームでとても楽しかったです。
パズルゲームは苦手な私でも
1:謎解きに必要な手掛かりはメニューからいつでも見返せるので、忘れる心配はない。
2:ストーリークリアだけなら、高すぎない難易度。
3:最初に書いた有志のちょうどいいヒントがある。他にももっと直接答えを書いてるとこもある。
ところから、無事クリアにこぎつけました。
注意として、メモ帳やフリーペーパーは必須です。覚えるためのメモではなく、謎を解くときにその場その場で使う感じ。
あとは拾えるアイテムに気づかずにいると、一生解けないことあり。拾ってないアイテムがないか探し回り、結局ヒント見たらすぐそばに落ちてた……みたいなぐったりする場面も。
最初は、謎だらけでよくわからないと思いますが、トレーラーの雰囲気が良いと思ったら、同じ場面にたどり着くまで続けて損はないと思います。
パズルを内包した映像作品として、とても良い作品でした。

有線 a.k.a. KottiMinnna
01月03日
Pros
奇をてらわず単純な要素だけで構成されたパズル
その単純な要素が様々な応用をされストーリーにすらかかわってくる構成
パズルのボリュームとバラエティ
音楽、美術の美しさ
Cons
悪い操作性。キャンセルボタンくらいはさすがに欲しい。ファミコンでもA、Bあるぞ。
演出とはいえ迷路のアレは気持ち悪くなる。
詰まった時の一言ヒントくらいほしい

カマンベール堀江
2024年12月30日
PVを見た瞬間、なんだこの格好良い女性は!この女性を動かして謎解きができる!?絶対楽しい!と思いました。
まずイベントで序盤だけ試遊してみましたが、想定通り面白い。
他のSteamのゲームに比べたら、少し割高かな?と最初は思いましたが、プレイしてみたらお値段以上でした。
2024年の個人的GOTYにあげている方も多く、しかもその推し方の熱量がすごい。絶対にプレイすべきだと思いました。
遊んでみたら、自分でも個人的GOTYになりました。
モノクロの格好良い雰囲気、納得感のある謎解き、素晴らしい音楽、ローカライズも予想以上。
もちろんゲームではありますが、芸術作品とも言えると思いました。
このゲームで一番高揚感を感じたのは、諦めなければ解けるように設定された謎解き難易度です。
もしかしたら無理かも……と思った謎が解ける快感!一つひとつ大喜びしてしまいました笑
今まで得た情報の全てがつながっていく爽快感もあります。
謎解きに関しては、今持っている情報のみで解けるのか、まだ情報が出揃っていないのか、今視界に写っているもののみで解けるのか、その判断は難しいかなと思いました。

colorpalette
2024年12月30日
戦闘がない、謎解きに特化したバイオとかアローン・イン・ザ・ダークのような操作性のゲームです。
総じて良質な謎解きゲーでした。
【雰囲気・全体感】
よくあるタイプの若干狂っている変な一件のホテルが舞台で、ちょっとレトロ感漂う感じの雰囲気です。
ストーリーそのものが謎になっており、真相を推理していく感じですが、翻訳などは違和感はありません。
基本的にホテル内+周囲の庭程度を歩き回る感じで、広すぎず狭すぎずの絶妙なマップの広さでGood.
【謎解き】
謎解きは少し考えないと溶けないタイプ問いも多いですが、多くの問いの解決材料はドキュメントとして
ゲーム内でいつでも見返すことができるため、確認しに戻るなどのストレスはほぼないです。
割と歯ごたえのある謎もありますが、理不尽な謎解きはないのもGood.
ちなみにスマホ・紙・PCなどでのメモ・スクショは必須です。
(自分は2画面の片方にスクショを取りながらプレイしてました。特に”地図”)
【操作性】
ココが一番ストレスでした。雰囲気出してるのか知りませんが、操作性の不自由さは全くもって不要。
・初代バイオのような操作のシーンが苛つく
・メニューキャンセルが面倒
最後に
エスプレッソうめぇ\(^o^)/ でもたくさん飲んだらトイレも行こうね。

サムゲタン
2024年11月14日
私がレビューするまでもなく、マジで面白いゲームでした!
難易度も個人的には難しすぎず、簡単すぎずでとてもよかったです
謎解きしたい欲を発散したい方はぜひ!

Ranamo Boy
2024年11月11日
もちろんこれはビデオゲームですが、個人的には体験型の映画作品と受け取りました。
謎解きに必要な前提知識は全て作中で明記されており、かつ、紙とペンは準備せよというアナウンスまでしっかりあるのが良いです。
<注意>
・ホテルは広く、また画面のトーンが始終モノクロ画面なので、キーアイテムやイベントを見逃してさまよい歩く時間が発生してしまうのはこういうゲームだと仕方ない。メニューにあるタスクリストを定期的に見直すと良いかも。
・主人公が集めた資料には左右にページ送りできるものがあるので、見逃さないようにしてください!

SuperHappyBeam
2024年08月28日
[h1] ゲームというよりかは芸術作品 [/h1]
このゲームは、ゲーム性としては「Outer Wilds」や「Return of the Obra Dinn」のように、自由に探索し、手がかりを集めて謎を解いていくものです。ですが、この作品が評価されている理由としては、ゲーム性よりもその芸術性にあると感じています。
自分自身、芸術に詳しくはないですが、このゲームは1つの芸術作品であり、その表現手段としてゲームという媒体を選んでいる印象です。
特に雰囲気が素晴らしく、雰囲気を楽しみたい人や、前述のような謎解きゲームが好きな人におすすめです。

kusaka
2024年07月15日
パズルゲーはほぼやらない初心者です。なんとか攻略見ないでクリアしようと頑張りました、が普通に無理だったので見当つかないところは攻略を見つつクリアしました。館に点在する謎解きを自由に解いていくのは楽しいです。しかし今ある情報だけでは絶対解けないものも混じってるのが難しい。表記のブレが出るんじゃないかなってパズルもあります。結論から言えば面白かったしプレイして良かったのですがオススメできるかというと結構な人が挫折するんじゃないかな、という印象です。すべてのボタンが決定ボタンでキャンセルボタンがないのが本当にナゾです。

Indiego
2024年06月29日
モノクロームでスタイリッシュなビジュアルが特徴的なパズルアドベンチャー。Simogoの前作である「Sayonara Wild Hearts」で特徴的だったハイクオリティなBGMや、登場人物の目を直接的に描写しないビジュアルスタイルを踏襲しつつ、物哀しく不気味な世界観が形成されています。
ゲーム内容としては、ミステリー調で文学的なシナリオが用意されている脱出ゲーム(脱出しないけど)といった感じです。ゲーム中に手に入る情報を整理して正解を導き出す読解力や推理力は必要となるものの、パズル自体は「レイトン教授」でおなじみの「頭の体操」のようなひらめきが重要視される出題が多く、パズル部分のみであれば小学生中~高学年くらいでも解けなくはない難易度に設定されていると感じました。
パズルの攻略順にそこそこの自由度があり、こういったパズルが好きな方なら次から次にひらめきながら、夢中でストーリーを追っていけると思います。主人公が写真記憶能力を持っている設定のため、一度見た資料(のほとんど)はいつでも見返せるのもストレスフリーでありがたかったです。ただ、計算問題や図形問題も存在するため、手元に電卓とメモ帳は用意すべきです。私はスマホで代用しましたが、情報の整理のためにも自由に線が引けるメモはあった方が良いと感じました。電卓はゲーム内で入手できますが手元のものを使う方が手早くて便利です。
少々暗く狂気的な内容を含むため好き嫌いが分かれるとは思いますが、脱出ゲーム系が好きでストーリーもがっつり楽しみたいという方にはオススメできます。現実の境界線があいまいになった世界を探索しつつ、断片的に入手した情報から物語の全体像を組み立てていくというコンセプトにピンと来た方には全力でオススメします。

BlackFox
2024年06月02日
[h1]不明瞭な世界で明瞭な解法を探る[/h1]
例えば、このような問題が出てくる。
[b]14916■36496481100
■に入る数字は?(0~99)[/b]
これ以外のヒントはない。ただ、これだけだ。画面に出ている数字をじっと睨み、推理を巡らせる。
あくまで上記は一例ではあるが、ひたすらこの繰り返しをするのが、このゲームである。
これを楽しいと思える人、何時間かかろうと自分で解きたいと思う人には最高のゲームであろう。
クイズ、なぞなぞ、数字パズル、そういったものをじっくり楽しんでいた人にはきっと満足できる。
であるから、それ以外の人にオススメはできない。
無論、攻略サイトを読んでしまう人には全くオススメできない。回答を知って、入力して、クリアして、何がゲームか。
問題そのものは小学生でも解ける内容ではある。算数(時計、角度など)とアルファベットの知識が最低条件。
しかし最も必要なのは忍耐力。よくある「いろいろ歩き回ってヒントを探してクリアする」というパターンではない。
助言をするなら、ほぼ大半の問題のヒントはその部屋「だけ」にある。どこかとどこかの情報を組み合わせて解くのは後半に入ってからで、その場合は分かりやすいヒントがあるし、そのころにはコツが分かっているはずだ。応用よりも直感力が試される場面が多い。
すべての問題がフェアであるかどうかは判断が分かれるところ。フェアと思った人はそもそもこういった問題が得意なのであって、中には「こんなのわかんねーよ!」と思う人もいるだろう。
複数人でプレイするのも良いと思う。問題をスクショしてみんなで悩んでみてはどうだろうか。
ぜひ、思考の迷宮に囚われていただきたい。

COROCORORI
2024年05月23日
[h1]個人的GOTY in 2024[/h1]
[h2]絡み合う迷路の中を巡り、古いホテルで起きたことの真実を探り出すウォーキングパズルアドベンチャー[/h2]
プレイ時間:クリアまでゲーム内時間で16時間程度
[b]いにしえのブラウザ脱出ゲームのように謎を解き、アイテムを手に入れ、新たな部屋に入り新たな謎を解く……そして過去に何が起きたのかを解き明かし真実に迫っていく。[/b]
どんなゲームか一言で言うとその通りだが、パズルのボリュームや質、ストーリーや演出、アートデザイン、システム周り、日本語訳、どれも満足度が高かった。特にパズル面よりストーリー・アート面。
少しホラー演出もあるが、ホラーが大の苦手である自分でも最後までプレイできたのでそんなに心配いらないと思う。
謎解きをしながら断片的な情報を集めてストーリーを紡いでいくゲーム、という観点で、[h3]「[url=https://store.steampowered.com/app/753640/Outer_Wilds/]Outer Wilds[/url]」[/h3]が好きな方はこちらも気に入ってもらえる可能性が高いと思う。あとは[h3]「[url=https://store.steampowered.com/app/210970/The_Witness/]The Witness[/url]」[/h3]も若干近いかも。
紙とペンはあったほうがいいかも。後述するが状況に応じてスクリーンショットも活用すると進めやすい。
[h3]パズル ★★★★☆[/h3]
簡単過ぎないが難しくもないちょうど良い難易度のパズルが多く、程よく頭を使っている感覚になれる。パズルも15~20時間程度のゲームプレイの中にぎっしり詰め込まれているが、パズルの出し方が多種多様なので最後までマンネリ感をまったく感じることなく楽しめた。
収集要素の1ドル札集めも含めて、過剰に見にくいところに配置されていたり、理不尽な飛躍・インターネット検索を求められるパズルがあったりということも全然無く、終始プレイヤーに対してフェアであると感じた。
[h3]ストーリー ★★★★☆[/h3]
いきなりサングラスをかけたクールな女性を操作するところからゲームが始まり、ミステリアスな空気を纏ったまま何をするべきか理解するために探索をすることになる。ゲームが進むにつれオカルティックな雰囲気が色濃くなり、時系列も絡み合いながらますますプレイヤーを翻弄していく。真実を掴むためのピースは少しずつ確実に揃っていっているはずなのに、かえって目の前で幾重にも広がる迷路、迷路、迷路の山で理解から遠ざかっている感覚に陥る……
それでも最後までじっくりとゲームプレイを進めるにつれて精妙な物語への理解が深まっていくのではないだろうか。
[h3]演出 ★★★★★★★★★★[/h3]
演出やアートデザインが本当に本当に秀逸で、これはGOTYどころか過去プレイしたゲームの中でもトップクラスだった。モノクロ基調にアクセントとして添えられるピンク/赤のカラーリングが強烈に映え、時にはパズルのヒントを明瞭に浮かび上がらせ、時には重要なシーンをプレイヤーに鮮烈に印象付ける。モノクロ基調の部分にも意味深な背景が揺らめき、ミステリアスな雰囲気を醸すのに一役買っている。
またゲームの場面場面によって美麗なグラフィックからレトロ風なグラフィックまで巧みに使い分けられ、その計算され尽くしたすべてが巧みに合わさって極上のプレイ体験を形作っている。
言い過ぎかも?いや言い過ぎではないと思う。ゲームというより芸術作品の域だった。
[h3]システム面 ★★★★★[/h3]
システム面もかなり考えて作られている。
ゲームの中に多様なパズルや謎が出てくるが、それらはToDoリストとして自動で記録されるので、今何をやり残しているかすぐに確認できる。(ただし、ゲームが割と複雑なのと、ToDoリストも詳細に書かれるわけではないので、プレイ途中であまりに期間を空けてしまうと苦しくなるかも。できれば短期間で味わってほしい)
入手したメモなどの情報もほとんどが「写真記憶」として自動でジャンル分けされた上で保存され、後で自由に見返せる。
入手できる鍵の数々も、鍵の形やアイテムのテキストでどこに使う鍵か明確に分かるようになっているので、施錠されたドアにぶつかるたびに手持ちの鍵を片っ端から試すハメになることもなく、快適にプレイできる。
[b]※情報は見返せるが、プレイ中も開きっぱなしにしておきたい情報などはスクリーンショットを活用するのをおすすめする。また、パズルの答えを一時的にメモしておくために紙とペンがあると便利。[/b]
[h3]日本語訳 ★★★★★[/h3]
終始ミステリアスな空気を張り巡らせているゲームなので、曰本誤駅のク才り〒ィがローだと・遊戯に集中不可な可能性があるます。せっかく元のゲームが良くても途端にプレイ体験が損なわれてしまう危険性がある。
しかし、本作はかなりのテキスト量があるにもかかわらず、ゲームの雰囲気を損なうことなくしっかりと日本語に翻訳されている。本当にありがとうございます。(信念→新年など軽微なミスはありますが全然問題ない範囲です)
[h3]総評
面白い。美しい。すごい。[/h3]
自分はめちゃくちゃ気に入ったが人を選ぶゲームであるのは確か。
[h3]その他気になる点やプレイ上の注意など[/h3]
・音量設定が無い(!)のでWindowsの音量ミキサーで音量調節推奨。
・オートセーブがないのでこまめにセーブ推奨。1,2個進捗があったらセーブするくらいでもいいかも。
・画面が激しめに明滅するシーンがあるので苦手な人は注意。
・モノクロ基調+ピンク/赤アクセントなので色覚特性があるとちょっと見づらい可能性あり。
・最後にすべてが完全にスッキリ解説される!みたいなゲームではない。
また、数字パズルについてはゲーム内に解答が無く、真相には無関係なもののゲーム進行に役立つ情報なので、以下のガイドにヒント/解答をまとめました。お困りの際はご活用ください。
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3252829818

fujigaseki
2024年05月21日
初代バイオハザードから戦闘を排し、パズルとストーリーをパワーアップしたようなゲームです。
パズルを解く過程で得られる情報は物語的に関連があるものになっているので、パズルを解くと同時にストーリーの全体像がぼんやりと浮かび上がってくるような、両要素の一体感が好印象でした。

yossyreds
2024年05月21日
非常に面白いパズルゲームであると同時に、美しい現代アート作品でもある傑作。
パズルは難しすぎず簡単すぎず、自分にはちょうどいい難易度でした。
不可思議で難解ながら、いろいろと考察したくなるストーリーも良かったです。

ashi_yuri
2024年05月20日
[h1]迷路のなかのホテルのなかの映画のなかの邸宅のなかのゲームのなかの迷宮のなかの記憶のなかの...[/h1]
これは迷宮の謎を解いていくことで、あなたの頭のなかを迷宮にするゲームです。
[b](概要)[/b]
あなたは謎の男から中欧の暗い森に佇むホテル「Hotel Letztes Jahr (Hotel Last Year: 去年)」へ招かれた謎の女になって、なかであふれるパズルを解き、秘密と記憶と真実を探ります。
シンプルながら多様で奥深くたくさんの謎解きにあふれたパズルアドベンチャー。
クリアまで20-25時間程度。
[b](パズルゲーム)[/b]
古色蒼然としたホテルを舞台に、鍵を見つけ、暗証番号を当てることからはじめ、暗号、迷路、抜け道、推理、クイズ、様々なパズルがあなたを待っています。
プレイヤーの進行を指示するわかりやすい導線はなく、すべてあなたがゲームの中で見つけ、考え、解いて、進んでいく必要があります。目に映るすべてのアイテム・テキストがヒントであり、あなたへのサインです。しっかりと周りを、手に持っているものを見て、目に焼き付け、考えてください。
ヒント機能はありませんが、ひとつずつの謎は小粒でシンプル。ひとつの謎が解けると、別の謎へ繋がるヒントとさらに多くの謎が手に入ります。いまわからない謎もまた別の場所で手がかりを得ることがあるかもしれません。
手に入れた資料はメニューからいつでも見られ、解法はゲーム内で入手できる資料・情報に限られるなど、システム周りは親切で快適です。
難易度の高さが喧伝されますが、ひとつずつの謎は素直でヒントもフェア。パズル苦手で普段はほとんどパズルゲームをしない自分でもクリアできたので、パズル初級~中級の方もテイストが合えばなんとかなるかもしれません。
屹然とプレイヤーを突き放すパズル群は、冷たく意味深な美しさを湛えています。
シンプルな数合わせや迷路からはじまり、古今のゲームや映画やコンピュータなどさまざまなパズルが説明なく現れては消え、重なり続けていくなか、いつか謎解きに倦み疲れたあなたの頭の中でパズルが繋がりはじめたときに、あなただけの絢爛で怜悧で美しいパズルの迷宮が完成するはずです。
[b](ストーリー・演出)[/b]
ストーリーや構成もまた、パズル同様に魅力的で複雑に組み上げられています。不可解な男女と謎のアートプロジェクトというミステリー仕立てではじまる物語は、1847年・1963年・2014年と事件が起きた過去現在未来が溶け合いながら、やがて犯罪やオカルト・陰謀・神秘主義など不穏な雰囲気に彩られていき、謎と共に危うくあなたを引き込みます。
映画「去年マリエンバートで」や「8 1/2」やヌーヴォーロマンなどを参照し、偏執的なまでに唯美主義的で反復するイメージを用いながら、ゲームというメディアの特性を十二分に活かした物語構造は、入り組み複雑で、安易な理解を拒みます。
この精緻に練り上げられた物語自身もまた、美しい迷宮と言えるでしょう。
そして、色調を抑えながら赤とピンクの鮮烈なコントラストで誘うように視線を導くグラフィック、背景と二重写しとなりゆらめく画面、静かで物憂げでときに不穏な音楽・環境音、ヒントであると同時に細部まで贅を尽くしたテキスト、ゲーム内の要素すべてが計算され、制御され、美しく謎に満ちた迷宮を形作るために奉仕しています。
[b](翻訳・留意事項等)[/b]
日本語翻訳も大変丁寧で、謎めいた本作を雰囲気よくパズル含めて十分に楽しむことができます。
ゲームの色彩演出上、現時点(2024/5/25)で色覚特性の方ある方にはヒントが見づらい画面となっている場合があります。また、画面で一部点滅が激しいシーンがありますのでご注意を。
そして最後になりますが、本作は明瞭さや爽快さよりも美しく謎めいた迷宮でさまよい耽溺しつづけることを求める人のための作品です。その点どうぞご留意ください。
[b](最後に)[/b]
非常に人を選ぶ作品ですが、以上を読んで気になる方には唯一無二の体験ができるゲームとして、文句なしでおすすめです。
お越しの際はお手元にメモとペンと電卓をお忘れなく。
それでは、永遠の「去年」のなかでお会いしましょう。