






Shanghai Summer
Shanghai Summer は、千年紀を舞台にしたアドベンチャー ゲームです。主人公のバイチュアンは、12 日間にわたって一連の「異常」を経験します。真実を追求するうちに、彼は過去の希望と後悔がついに収束していくように見えることに気づきました。彼はそれを永久に「修正」できるでしょうか?
みんなのShanghai Summerの評価・レビュー一覧

BlueCoat2577榊辻
2024年11月04日
2000年代冒頭、上海の片隅で。
主人公の青年は大学卒業後も就職せず
寂れた書店の店番として怠惰な日常を過ごしていた。
しかしある日、人間の言葉を話す黒猫と出会いから、
自身の「過去」を見つめなおすこととなる。
といった導入で始まる、ポイントクリック型の
アドベンチャーゲーム。
ただし、ポイントクリック要素は、
いくつかのエンディング分岐に関わるとはいえ、
重要なものではなく、
一本道ストーリーのノベルゲームといえます。
淡いタッチで描かれた青春物語といった感じですので、
そういった雰囲気が好きな方には良いかと。
(登場人物たちが泣きもしないし、
ましてや叫びもしないところが、
素晴らしいです)
主人公にとっての「現在」、
主人公にとっての「過去」、
主人公にとっての「ありえた現在」、
主人公にとっての「ありえた過去」、
主人公はこれらを行きつ戻りつつしながら物語は進むという
複層的な物語構成のため、主人公がいまどこの世界に
いるのかが分かりにくいといったところもありますが、
翻訳もしっかりしているので、
ちゃんと読めば物語を把握できると思います。
また、『かまいたちの夜』のようなフローチャートが
付いているため、進行に迷って詰まることはなく、
ストーリーを楽しめるのは良かったです。
ただ、大オチが、
[spoiler]「現在」は心を閉ざしている主人公が見ている夢[/spoiler]
というのは、この手の物語にありがちなこととはいえ、
やや不満に感じました。
なお、『シャンハイ・サマー』というタイトルですが、
上海ならではという物事は特になさそうで、
夏らしさもさほど感じませんでした。
(中国の学年は9月はじまりだそうなので、
「夏」とは、この物語のテーマの一つである、
「新しい一歩を踏み出す」前の
モラトリアム期間の象徴?)
また、キャラの絵が一方向向きのものしか作られておらず、
反対方向向きは反転させただけなので、
衣服などに違和感がでるのは残念。

うい
2024年05月06日
「大人になるって何だろう」、そう問いかける文学作品であると感じた
上海の夏に起こる不思議な出来事を通じて一つの謎を追い求めていくストーリー展開は一瞬の隙もなく、呼吸を忘れるように文字を目で追う必要がある
非常に繊細に描かれる主人公たちの心理描写は、まるで実際に目の前に登場人物が現れ物語を繰り広げているかのよう
詩的な何かを私たちにもたらしてくれる作品になっている
個人的に大満足の作品でありお薦めしたい
夏のあの暑苦しい、息苦しい中にあるエモーショナルを感じたいのであれば是非プレイしてみてほしい
きっとあなたなりの「なにか探していたもの」を教えてくれるはずだ

悠木
2024年03月15日
◎ 柔らかいグラに日本人好みのキャラデザ、基本ポケットから手を出したくないという意志を感じる主人公
ストーリーはややダークですが希望もあって好みでした。
◎ BGMやSEにもなんとなく物悲しい雰囲気、既視感、情緒があります。
多少の移動や選択操作はあるもののほぼノベルなので苦手な人はご注意を。

lycopene
2024年02月26日
前に進めずにいる少年少女のモラトリアムADV
高校卒業後、古本屋でアルバイトをしていた主人公は、不思議な黒猫との出会いをきっかけに元カノと再会し、上海での夏の日々を過ごす
ゲームとしては細かいEDはあるもののほぼ1本道のノベルゲーム
翻訳はちゃんと日本語になっている
大人になれずにいるキャラクターたちの、苦味を交えた爽やかな青春がよかった

Mono-Moai
2024年02月23日
久しぶりに遊んだノベルゲーム。
短めだけどとてもチルくてよかった。
キャラクターも可愛く、とてもよいサウンドであった。
友人とのやりとりが感慨深かったです。
クリア時間:4時間くらい(全実績)

MuccSun
2024年02月19日
ストーリー的には3時間少々でクリア出来、実績コンプも4時間程度で可能
雰囲気が良いし序盤もなんとなくそういう世界設定かなって思わせぶりが見えるけれど
続きが気になる話で引き込まれる最後まで一気にプレイ出来る
一部選択肢や行動によって脇道にそれることがあるけれど
ヒント機能もあり迷うことなく埋められるので非常に親切

Way down
2024年02月08日
ゲームのタイトル名も、PVとキービジュアルも、ゲーム内のキャラ絵も、なにもかもセンスのかたまりと思います。
実際の中身もわるくない、中以上くらいの感じかな?
エンディングは沢山、これがいいところですが、一部のエンディングのCGは兼用CGについてはちょっと残念。
また音楽の面もやや貧弱を感じます。
物語自体はいいと思います。シンエンディングの展開を収束はかなりいいのりなので満足した。

AkaiKaras
2024年02月08日
ストーリーについては、特別な力を持った主人公はあるひとを救うため展開している冒険。冒険より、旅のほうが正しいか、というのが大枠ね。
一見日常生活の世界観、実際もかなり日常。そこがいい所でもあるが、マイナスでもある。奇想天外の展開などはあまりない、ただただ日常生活の中で大切なひとを救い出すことも、いまの時代では、こういう作品はなかなか少ないじゃないか。
ひとことに言うと、超展開を期待している人にとってこれが淡すぎるが、雰囲気を求めるまたはむかし上海の光景をちょっとした体験したいひとにとって本作品は推奨。

ヒートたけし
2024年02月07日
間違いなく雰囲気ゲーだこれは。淡い青春のかなしみと無力さ感じた物語。上海にいったことはないが、今度の夏休み、行ってみよう。