
















終のステラ
『ステラ・オブ・ジ・エンド』は、田中ロミオがビジュアルノベルスタジオKeyと協力して制作したポスト黙示録的なキネティックノベルで、危険を回避しながらフィリアという名前のガイノイドを宇宙エレベーターの頂上まで届けるという依頼を受けた転送業者ジュード・グレイの物語です。人間の盗賊と「特異点」を作り出した機械から。
みんなの終のステラの評価・レビュー一覧

SnowFootprint
01月05日
人類の文明が終わった世界で細々と生きる人類のコミュニティ間を旅して物を運ぶ運び屋とアンドロイドの少女が一緒に旅し心を通わせていく話。
そう聞くとどういう話か大体想像付くと思いますし、その想像の範疇から大きくは外れない内容ですが、
短いゲームでありながら丁寧に描かれた展開で確実に心に残る話になっています。
この手の話の定番通り決して大団円ではないのですが、読了後はとても爽やかな気持ちになれるのはシナリオライターの腕とジュードとフィリアのキャラ造形の良さがなせる技だと思います。
世界観も練られているのでポストアポカリプス物が好きな人にもオススメ。
続編やりたいなぁ・・・追加シナリオDLC的なものでもいいので何とかお願いします。

noyounamono18
2024年12月29日
泣きゲーメーカーとして名高いkeyと、泣きシナリオに定評のある(?)田中ロミオ氏が手を組み、アンドロイドと人との愛情という、これまた感動的なテーマを描く。
もうこの時点で約束された良作です。SFとかアンドロイドとか泣けるとか聞いて「おっ」と思ったならプレイして損はしないでしょう。
(※田中ロミオぽさはそこまで無い作風な気はしますが… いい仕事をしているのは確かですね…!)
やはりこの作品のすごい点は総合力が高いことだと思います。つまりシナリオ、グラフィック、音楽、演技、全てにおいて高品質でまとまっていて、かつそれぞれが上手く互いを引き立てている。これによって感動を最大化することに成功しています。
流石は老舗のメーカーとシナリオライターのタッグです。
とてもすぐれた作品ながらも冗長な部分はなく、10時間弱くらいで読み終えるコンパクトな作りで手を出しやすいのもポイントが高いです。(なおCG枚数やBGMは豊富で密度が濃く、決してボリュームが少ないとは感じなかった。)
小説として見るとアンドロイドと人というテーマはもう散々使い古されてはいますが、そんなことは気にならないくらい物語に入り込むことができて、とても気持ちのいいノベルゲーム体験ができました。

mohitama
2024年12月29日
年を経るほどジュードの現実的な言い分にうんうんと頷けるし話を聞いてなお好き勝手動き失敗すればぐじぐじするフィリアにイライラとする。割と終盤までそんな話。
なんか伏線なのかなんだったのか[spoiler] Ae型?が赤目になったりするのとかウィレムが語ったデリラの父の話とか [/spoiler]あれってなに?みたいなこともあったりもやもや
最後の最後もこうなるだろうなああなるだろうなとかの想像の範疇から超えずも、ストーリーが短くまとまっててキャラクターも必要最低限で把握しやすい。
なんか久々にノベルゲーやりたいかなぁくらいの忙しいおじさんにはおススメですが、若い人ほど泣けるゲームだろうなと最後までやって思いました。
あと田中ロミオに期待値を上げすぎないのが大事。

Benntett
2024年12月19日
久しぶりのkey作品でしたが、とても素晴らしい出来でした
序盤から引き込まれる内容でプレイヤーを飽きさせません
とても魅力的なキャラクターとイラスト、世界観がそれを後押しします
怒り、安心、不安、さまざまな感情に苛まれ圧巻の終盤を迎えます
声優の演技が光る終盤は寝るまを惜しんでプレイし最後まで駆け込みました
そしてプレイ後の喪失感、私の言葉ではこの素晴らしさを表現できません
ロープライスの作品ですがまさに『自分の宝物』になるような価値があります
これを機に他のkey作品にも手をつけたいと思います
最後にこの作品に出合えたことに感謝を

Onsen-Geisha
2024年12月11日
いきなり辛口で申し訳ないですが、よくあるロードムービー、ロードノベルです。
少し映画好きの方、少し小説が好きな方だと既読感が常に出てしまうでしょう。
とはいえ、元来は映画や小説が好きな方ですが、
仕事などが忙しく、小難しい映画や小説などが読めてないなあ。と思う方にオススメです。
ないしは、最近は俗に言う大作ゲームしかやってないなあ。
という方には、ある意味、新鮮さを感じるかと思います。
総じて、「ビジュアルノベル」という、数十年前からこれといって大きな変化のないジャンルではありますが、
とはいえ、変わらないということは、いいことだな。とも思える作品です。

Megateresa
2024年11月23日
凄く良い話でした。
全体的な完成度が、非常に高いと思いました。
台詞が、心に響きました。
現代社会で荒み切った心を見直すきっかけになったと思います。
……あんまり言葉にできないですね、この気持ちは。

mariononorimono
2024年11月16日
ノベルゲームをプレイしなくなって久しい自分が久しぶりに興味を持った作品でした。
シナリオライターのロミオさんの作品は数作知っていたのでシナリオに不安はなかったのですが
フルプライスのゲームとはまた違う構成(プレイ時間10時間ほど。一本道)の本作では
描けるテーマも絞られるのでは?と思いつつ、起動しました。
結果、短いプレイ時間の中に、必要なものが全て詰め込まれているような印象です。
1チャプターあたりの長さがほどよく短いので、中断や再開しやすいのも好印象です。
短めの総プレイ時間
選択肢のない一本道
基本、主人公以外の視点なし
こういった構成は今作はプラスに働いていると思いました。(好き好きはあるとおもいますが)
また、OPをはじめ、曲と物語の相性が非常に良い
ここまでレビューを読んだ方はそれなりにこのゲームが気になっていると思いますので、
steamに限らず各種媒体の体験版などで序盤をプレイしてみていただければと。

shunpike2000
2024年11月11日
Swav氏のイラストと田中ロミオ氏の描くダークな世界観が相性抜群で見ていて飽きない。
ストーリーは王道系だが、王道だからこその感動がある。最後はそうなると分かっていても涙腺崩壊してしまった。
プレイ時間も13時間程と比較的やりやすい部類ではあるから、少しでも気になっている人は是非とも手に取ってやってみてほしい。

相撲マンのサバ煮込み
2024年11月10日
騙るも無粋ではありますが、納得感が強く感じられる良作でした。8時間程度で読了、テンポ感がよく最序盤から終わりまで飽きを感じさせません。しかしながらテーマ性は重いため、人によっては数日にわけることはあるかもしれません。それほど内容が濃く、プレイ中にも手を止めて思慮にふけることもありました。軽く2周目をプレイしてみましたが、驚くほど無駄がないです。洗練されたシナリオだと思います。
ロミオ作品ということがきっかけで購入していましたが、シナリオはもちろんイラストや音楽をはじめとする演出、声優の演技の熱量などどれをとっても高水準です。ビジュアルノベルを久しく触っていなかったこともあってなのかラグを微塵に感じさせない処理速度にも驚きましたね。選択肢を排除しひたすら読ませることに徹底したのも良い采配だと感じました。
エピローグは開発陣からプレイヤーへのエールだと解釈しています。シナリオ◎,テンポ◎,演出◎,余韻◎ オススメです。

lockhart1192
2024年10月21日
Steam Deck OLEDでプレイしましたが、エンディングのスタッフロールが流れずスキップされます。
物語のラストに重大な不具合があるので、終わりがとても残念。
- 追記 -
色々試した結果、言語に日本語が選択されているとエンディングがスキップされてしまう事が判明。
英語と中国語であれば正常に再生されました。
また、ゲームフォルダ内にエンディングムービーが格納されていることに気付き確認したところ、そちらの日本語ムービーは正常に再生出来ました。
ProtonはSteam OS 3.6.20の標準Proton、Experimental、GE-Proton 9-22、Lutris経由など色々試しましたが改善せず。

Fururulu
2024年10月15日
プレイ時間はオート不使用で6.1時間。
機械じみた人間と人間じみた機械が共に成長を重ねていくバディモノ。
超高度な文明を築き上げたがAIに依存した結果滅びゆく運命にある人類というポストアポカリプスのお手本のような世界観とそれを補強するイラストとBGMも文句の付けようがない。OP,ED,挿入歌は感情移入を促してくれるようなクオリティでシナリオも伝えたいことが明確、最後にエールのような物を受け取れる爽快感のある読み口でした。ただメッセージが明確であるからこそそれをどう受け取るかで感想が大きく変わると感じました。
濃く短いシナリオを味わえる作品として個人的にはとてもオススメしたいです。

kuroisi roko
2024年10月07日
planetarian、fallout、life is strangeが好きな方にはお勧めしたい。(私の好きな作品で、被れば被るほどあなたへのおススメ率は上がります)
選択肢があるわけではないが、登場人物たち自身の選択による物語、文明が崩壊して久しい人類が細々と暮らす世界で紡がれる話が好きな方はぜひプレイしてほしい。planetarianではドラマCD・小説が出たが、この世界観でもっとほかの話を観たいと思わせてくれる内容だった。
なんでだよっ、、、なんでなんだよッ、、、!と思う展開もあるが、それこそが嘘八百のリアリティ。