








The Language of Love
大学受験を目指して勉強する目的のない青年ミツキは、アパートに住む若いシングルマザーに恋をする。社会的に不釣り合いな彼らの間に関係が生まれ、そして...
みんなのThe Language of Loveの評価・レビュー一覧

sonnaba
2022年02月20日
日本語レビューがないので書いときます
まず一言、日本人よ、海外VNをやれ。萌えやVNという文化が海外で受容されて、彼らが日本人とはまた違った考え方で作る作品をやるのは面白いぞ。
と言いつつも、これを読んでいるのはすでにebiファンである人だと思うのでそれを想定して書いていきますと、まず内容をざっくり言うと明るいラブコメです!
主人公のMitsukiは高校を卒業してから事故にあった母親を5年介護し続け、やっと大学に入るために予備校に入ったものの、年齢ゆえに一人も友達ができない男。
ヒロインのKyoukoは高校卒業前にに妊娠し、父親から勘当され、母親からの少ない金銭援助以外は誰にも頼れず、たった一人で娘を育ててきた主人公より一つ年上のシンママ。
そんな二人がKyoukoの娘のTamaをきっかけに出会って恋に発展していく……という恋愛物語です。
ebi-himeらしく重い設定はあるものの、今回は内容自体は明るい日常が中心なので安心。酷いお嬢様にいじめられるなんてことはないよ! 重いシーンはわりとあるけど
Kyokoは大人しくて控えめな女性なんだけど、一人で生きてきた彼女が母親になってから始めた出来た同年代の友達である主人公に子供っぽく接しちゃうところとか萌えです。
こういう重い設定だからこそのヒロインの生き方や人格に説得力が与えられ、それが萌えにつながるんですよ。
年齢だけ重ねて大人になれない主人公と、大人にならざるを得なかったヒロインの取り合わせも面白いですよね。
そして本作の最大の魅力はなんと言ってもTamaの可愛さでしょう。他のレビュアーもみんな書いていますが、Tamaの子供らしさがリアルでありながら可愛いんですよ。
ひどくきまぐれだったり頑固だったりで手のかかる子供でありながら、同時に子供らしい、ひたむきさと純粋さもある、
このTamaの可愛さと憎たらしさの同居がシングルマザーであることの幸せと苦悩を感じさせるところもあったりなかったり。
まあ日本が舞台な時点でシングルマザーが幸せになれるわけないじゃん……じゃなかった、我が国にはいかなる差別も存在せず片親家庭にも手厚い補助をしているのである!
本作のような誤解を与える作品には断固抗議する!!!(マジな話なんで日本の実態が海外にバレてるの?)
それはともかく、本作は厳しい現実を生きる孤独な二人が偶然出会い、人生を楽しく幸せに変えていく物語でありまして、
幼女の可愛さと二人の微笑ましい恋愛物語を楽しんで、できれば現実で片親に優しくしてあげてね。終わり