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Tomba! Special Edition

私たちのお気に入りのピンクの髪の、高跳びのジャングルの少年が帰ってきました。 Limited Run Games は、クリエーターの Tokuro Fujiwara と協力して、人気のプラットフォーマー Tomba を、伝説の FUJITA HARUMI による新しいサウンドトラックとともに、Carbon Engine を介して最新のコンソールに導入します。

2024年8月1日
画面分割, シングルプレイヤー, マルチプレイヤー

みんなのTomba! Special Editionの評価・レビュー一覧

huzisukesan

huzisukesan Steam

02月23日

Tomba! Special Edition へのレビュー
5

幼稚園~小学生の頃に夢中でプレイしていた思い出深いゲームが復活しとても嬉しいです。
オリジナルの音楽を選べるだけでなく、ロード時間まで当時のまま。さらに、画面フィルターでCRT(ブラウン管)の表示を再現できるため、幼い頃に遊んでいた記憶が鮮明に蘇ります。
新たに追加されたリワインド機能のおかげで、忙しくてなかなかゲームの時間が取れない社会人でも、サクサク懐かしむことができるのも嬉しいポイントです。

幼い頃はマグマの洞窟の音楽が怖すぎて洞窟に入ることができず、さらに魔ブタの扉に気づかずに入ってパニックになったことがトラウマになり、逃げるように他のエリアの探索をしてゲームを進めようとしたことを覚えています。しかしどれだけ探索しても最初からやり直しても詰まる場所は同じで、最終的には逃げてばかりでは前に進めないという人生における大事な教訓を得た気がします。もちろんそんなことすっかり忘れていたのですが、20年以上ぶりにプレイして当時を思い起こすうちに、今の自分が大事にしている考え方の根底には、もしかするとこのゲームの影響があったのではないかと改めて実感しました。
その後の人生、トンバから教わった挑戦を恐れない気持ちを大事に過ごしてきたきたおかげか、それなりに英語も理解できるようになり、大人になったいま海外版の『トンバ』もプレイできるようになったと思うと、なんだか感慨深く感じます。

さらに、今回の復刻版には「ミュージアム」モードがあり、当時の企画資料や制作関係者のインタビュー動画があり、トンバが制作された当時の様子をうかがい知ることもできます。
ものづくりの仕事についた身としてはこちらも大変興味深く拝見させていただいており、純粋なプレーヤーだった頃の自分の記憶と照らし合わせながら答え合わせをしているような気持ちになりました。

当時のソフトやハードを揃えることが難しい今、こういった形でPC版をリリースしてくださった関係者の皆様には改めて感謝申し上げます。

Tomba! Special Edition へのレビュー
5

PS時代の2Dプラットフォーマーの隠れた名作です。
先に要点だけ書いてしまうと日本語は入っておらず、トンバ本体はゲームエンジン内製のPS1エミュレーター上(PCSX-Rベース)で実行しており、解像度は480x576をWXGAサイズに投影して額縁がつくか、画面解像度比まで引き伸ばしです。内部ポリゴンレンダリングアップスケールやスプライト/テクスチャフィルター、倍速などはありません。

エミュレーターらしくリワインド機能もあるので最大2分くらい前からやり直しができ、任意タイミングでのステートセーブとロードには対応していますが、このステートセーブはエミュレータの拡張機能として独立しているわけではなく、PS1本体側のセーブブロック(より正確に言えばエミュレーションされたメモリーカード)と共有しています、逆説的に言えばゲーム内で立て看板などから行える従来のセーブ機能はほとんど陳腐化しているということです。しかもこのセーブスロットは3つしかない(設定言語毎に3スロットづつありますが)。トンバ起動前のメインメニュー(フロントエンド)で、ゲーム中に使用する曲をRemaster BGMかオリジナルBGMのどちらにするか選択できますが、音量設定はなどもなく、オプション項目は全体的に痒いところ手がとどかない感じ。

 Special Editionと銘打ってるものの、実態はダンプROMをそのままPSエミュレータで実行している形式なので3000円というのは正直やや割高に感じますし、PSゲームアーカイブスとかでも600円ほどで売ってたタイトルなので、ここに付録コンテンツ含めてSpecial Editionに値段ほどの製品価値を見いだせるかというと…
不満をつらつら挙げていくならば、せっかくエミュレーター上での動作なのにセーブデータ枠は3つだけに制限されてるのは窮屈だし、ローディング速度はPS1実機のI/O速度を真正面からエミュレートしてるためちょっと遅い。
進め方や行動によってはイベントクリアできなくなってしまう[spoiler](Where The Barrel Rolls... / タルのゆくえなどの)[/spoiler]罠的な要素やフラグ管理に起因するバグ等でイベントクリア率100%達成不能に陥る不親切さもすべてそのままで修正はありません。
結局のところ私個人がトンバシリーズのファンゆえに「おすすめする」と評価してるに過ぎないのでご容赦下さい. それでも面白いゲームなのは事実です。

Special Editionで用いられてるトンバのデータはPAL版及び北米版なんですが、日本語版でのプレイ経験しかない人にとっては海外版にはいくつかの改善点があります。気づく範囲で差異を挙げるとすれば、グーローシェーディングでところどころ陰影が付いている事と、いくつかトンバに特殊アニメーション増えていたり多くのスプライト素材の表現強化があること。[spoiler]これのおかげでポンプ岩を押したかどうかパッと見でわかり、[/spoiler]背景なども追加及び修正が加えられていて[spoiler]シーフマンション解呪後の壁面テクスチャや、さんさろの真っ黒だった空など[/spoiler](納期的に発売までQAチェックが間に合わなかったバグやアートワーク周りが原因?)のグラフィックス関連の改善部分が多いです。ただ海外版の嬉しくない変更点もあり、インベントリやクエスト一覧のUIがチープなのは少々残念におもえます。

OP主題歌は、日本版の東京Qチャンネルの「PARADISE」及びEU版の North & Southというバンドの「No Sweat '98」という楽曲だったものが、Special Editionではおそらく権利的なあれこれで使えず別のBGMに差し替わってしまっていました。またエミュレーターとセーブ読み込みの設計仕様上、トンバ本編のメインスタート画面やセーブ画面への遷移/アクセスができないため、原作でそこでしか流れないBGMやそれらをリマスターした楽曲を聴くためには、フロントエンドのBGMプレイヤーから流すしかないようです。せっかくファンサービスとして新規に用意した部分なのにゲームプレイ中には自然に聴けず、サウンドテストでわざわざ再生しないと聴けるタイミングが存在しない仕様はすこし煩雑だし勿体ないですね。

8月3日に[url=x.com/LimitedRunGames/status/1819583744182759533]Limited RunのXにてアナウンス[/url]があり、日本語版については遅れて今秋発売とのこと[strike]ですが、Steam版においてストアのバージョンに日本語が追加されるのか、日本語版は独立して別の製品として発売するのかはっきりと明記されてないので(可能性としては後者のほうが高い)、ちゃんと日本語版を手に入れたいのであれば大人しく待ったほうが賢明です。[/strike] 発表情報によれば海外版をベースに日本語表示が乗っかっているそうなので、スクエニがやるインターナショナル版的な完全版のようなイメージでしょうか。

Edit : 2024年秋季発売とのアナウンスから続報がないまま2025年3月になりました。延期についての情報も一切告知がありません。動きが不明なまま大分月日が経ち、本当に日本語版が発売されるのか正直怪くなってきたので、上記の日本語版でるまで買い控えたほうがいい旨の文章はボカしときます。英語版でも面白いゲームだし欲しいなら買おう!

 ゲーム性としては基本は横スクロールのジャンププラットフォーマーで、都度メニューを開きアイテムを使って謎解きやクエストイベントをクリアしていくゲームで、あえて今風のジャンル定義するならメトロイドヴァニアっぽいですが、メトロイドヴァニア特有のマップ構成ともやや違います。

アクション部分は敵にしがみつきは投げ、ステージも3Dポリゴンの背景を持ち味として、マップの前面と奥面を行き来したり、カドを90度曲がったりと同時期に発売された風のクロノアとよく似ており比較されます(2.5Dともよくいわれています)が、アクション部分を除けばゲーム全体の構成と進行は風のクロノアのようなマリオやカービィ式のリニアなステージクリア方式(1-1, 1-2... boss, 2-1, 2-2... のような)ではありません。ステージ選択画面などがなく、相互に繋がったステージを行き来しては、以前行った場所に戻ってクエストを消化し宝箱をとり、通れなかった扉の先にいくようなゲームメカニクスですね。

 改めてプレイしなおして思うのは、トンバ1作目は全体を通してみると洗練されてなく、ゲーム初心者にはあまり易しくない要素が所々に散乱してる印象だということ。レベルデザイン上の極端な難所がいくつかあり、ファストトラベル用消費アイテムと体力回復する弁当系アイテムの入手機会は有限個数であるため、RPGの消費アイテム感覚とはいかない。[spoiler](ファストトラベルは、中盤バロンが快復することで自由かつ無限にできるようになります)[/spoiler]
ステージにポツポツ置かれてる触れると体力回復する赤い実, 青い実もとってしまえば二度とリポップしないが、敵はステージ切り替えで入り直せば復活する。これらはトンバ初プレイ時はたぶん面くらいますが、とはいえ初代バイオハザードとかも消費アイテムに関してこんな感じなので、トンバ発売当時のゲームバランスの流行ではガンガン使えば枯渇するけどピンチに陥ったときなど上手に使えば困るような事もない塩梅だったのだと思います。ラストエリクサー症候群罹患者でもなければさほど気にならないでしょう。ただし[spoiler]Yan's Lunch Box / ヤンの弁当[/spoiler]だけは1つしか入手できないし、消費するタイミング次第で関連イベントが完了不能になるのでやっぱり罠が多い…

本作の難所について、子供の頃プレイしたときはあまりに難しすぎてトラウマになりかけた思い出の箇所すらありますが、Special Editionには常にリワインド機能が有効である(設定やニューゲームで無効にもできない)ため、[spoiler]大トリ山や溶岩の洞窟の落ちたら死ぬ即死ゾーンや、[/spoiler]魔ブタ戦、被弾ダメージが高い敵に対して苦になりません、が、
逆に使ってしまえばゲームが簡単になりすぎて、完璧主義な性格が1度甘い誘いに乗ればズルズルとバランス崩壊の一途を辿ります。リワインド機能は使ったところで実績解除不可等のペナルティとかも特になにもないので、最終的な判断は自身の達成感を犠牲にするか自己縛りできるかどうかにかかってます。

 トンバシリーズは個人的にとても思い入れがあり、私がトンバという作品に執着する理由こそ、オレっ!トンバが初めて自分で購入し自分で所有したゲーム(といってもフリマで買ったのでクソゲー含め十数本まとめ売りに入ってた中の1つ)であり、そして自力だけでクリアしたゲームだからです。同時に買った他のゲームと比べても鮮烈なゲーム体験でした。2作目も中古ショップで偶然見かけすぐに買い、いつだったかインターネットでウーピーキャンプの解散(倒産?)を知り、どれだけ情報を漁ってもトンバシリーズの類似作品あるいは精神的続編なども存在しないとわかったときは本当に打ちひしがれました。こんなにも面白く思い出深い作品と似たゲームを見つけることが全然できない、精神的後継作をどこの会社も作ってないなんて。いまでこそ同パブリッシャーのLRGからDoubleShakeの発売が予定されてますが、今の今まで似たゲームデザインや特徴をおさえている作品がほぼ皆無なのが実情。今もメトロイドヴァニア系のインディーゲームを遊んではコレジャナイを繰り返している次第です。

更に隙自語を重ねてアレなんですが、少年期にゲーム禁止、お小遣い無しの家庭方針だったため、唯一の自己資金であるお年玉で、フリーマッケットやゲームショップで複数本まとめて投げ売りされてる数世代前の中古ゲーム等を買って、親が居ぬ間に隠れてプレイするような環境だったのですが(当時は既にWiiやDSの時代でしたが)、それゆえ現役世代のコンソール市場とゲームハードに距離がありました(友達同士のゲームの話題ともね…)。結果的に高校生くらいでPCゲーマーに転向してしまいましたが、ゲームアーカイブスにトンバシリーズ2作があると知ったおり、それをやるがためだけにPSNアカウントを作りVITAを手に入れたくらいトンバからしか得られない栄養に飢えていました。社会人となってハード/年代関係なく累計何千本と作品に触れるようになった今でも、私が人生で遊んだゲームの中で好きなタイトルトップ10に入る作品なんです。

トンバシリーズは国内での知名度があまりないため日本においてはトンバシリーズについて語ってるひとをあまり観測できない一方、Redditにある/r/TombaClubではレトロタイトルの専門サブレにしては未だにファングッズ自作勢が大勢いたり比較的活気があり、海外の方が熱心なファンが多いという稀有な作品です。今後の展開としてなんとかトンバ! ザ・ワイルドアドベンチャー(Tomba2)の日本語版をSteam発売までこぎ着けて欲しいところですね。日本のファンとして待ってますので。

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