






Brutal Orchestra
Brutal Orchestra はターンベースのローグライク戦略ゲームです。あなたが死んだ、誰かがあなたを殺した。あなたは今煉獄にいます、そして決して逃げることはできません。 「悪魔」ボッシュと契約を結び、この下劣な世界に出発し、あらゆる種類の狂った友人や敵を見つけてささやかな復讐を遂げよう。
みんなのBrutal Orchestraの評価・レビュー一覧

Touge
2023年11月28日
[h1] ターン制ローグライトRPGの最高傑作の一つ[/h1]
ヒエロニムス・ボッシュの「快楽の園」の地獄をモチーフにした、個性的な世界観やキャラクターが素晴らしい。
オイル状の悪魔ボッシュと契約して、自分を殺した犯人に復讐しに行こう!
ステージで出会う仲間は、見た目だけでなく、戦闘スキルもそれぞれ非常に癖が強い(各キャラの3ある中からゲーム毎に2つランダムに選ばれる)。
攻撃力が2倍になる代わりに受けるダメージが2倍とか、回復できないアンデッドだが味方を蘇生できるとか、敵を燃やせるスキルを扱えるが自分のフィールドが燃えていてダメージを受けるとか、左の仲間にダメージを与えるが右の仲間を回復するとかetc・・・
戦闘ごとに体力は回復せず回復できる場所もないため、仲間のヒーラーの比重が大きいが、敵の処理スピードが足りないと火力や即死攻撃で圧殺され、なかなか奥が深い。
アイテムも同様に癖が強いし、敵キャラも癖が強いため、ピグメントを用いた独特の戦闘システムと合わせて、新鮮なプレイ体験を味わえるだろう。
また、敵キャラごとにジャス、SFCのRPGやプログレ調など音楽が異なり、そのどれもが良曲である。
難易度はノーマルと2週目以降のハードのみで、所謂アセンション的なものはないが十分に難しく、安定してクリアすることは困難である。
ローグライトにありがちな、アイテムや仲間の性能の上振れ下振れも激しいが、そのおかげで何度も遊びたくなる中毒性がある。
敵を倒したり宝箱から得られるお金は、仲間の加入やレベルアップ、アイテムの購入に使え、悩みがいがある。
ステージは3つあり、ボスも数種類ずつ存在する。
PCOTを用い翻訳しながら楽しんだが、1~2割の翻訳は正常にできなかったことと、抽象的な会話やストーリーなのでなかなか理解が難しい。
しかし、[url=https://brutalorchestra.wiki.gg/wiki/Brutal_Orchestra_Wiki]海外の攻略wiki[/url]が充実しており、キャラクターの設定なども楽しめるので様々な考察にオススメしたい。
アイテムなどのアンロック要素が多いため、遊ぼうと思えば100時間以上は遊べるだろう。

ReactiveBB
2022年09月17日
Perfect VerminやSwallow the Seaなど、独特な雰囲気のイラスト・雰囲気を携えたゲームを作るMaceo氏によるローグライトRPG。
タイトルロゴにも記載があるが、ヒエロニムス・ボスという実在の画家の絵を世界観のベースとしており、
非常に独特な絵画群をベースにさらに独特なデザイナーによるキャラデザが加わった結果、なんとも奇怪な世界に仕上がっている。
[h1]ざっくりとしたゲームシステム紹介[/h1]
基本的にはキャラクター毎に1ターン1行動のRPG。
行動にはPigment(絵の具 いわゆるマナ的なもの)を使用し、絵の具は毎ターン黄色が3つ補充されるほか、敵を攻撃することで敵のHPのカラーに応じたものが溜まる。
絵の具は黄色・赤・青・紫の4種であり、行動したい内容によって使用する絵の具が変わる。(主人公であれば通常攻撃は黄色1~2で出来、きあいだめは紫3など)
絵の具は戦闘中に10個までストックすることが出来るが、10個を超えてしまうとオーバーフロー(いわゆるマナバーン)が発生し、こちらのパーティ全体にダメージが入ってしまう。
そのためどういう構成にすれば絵の具を効率よく回せるか、どの順に倒していくかの戦略を考える必要がある。
敵の行動しうる内容・このターンに行動する内容・行動順などはすべて開示されており、この敵の攻撃はまだ当たらないからとりあえず放置して…など、パズルゲームに近い戦闘スタイルとなっている。
[h1]よかったところ[/h1]
・ヒエロニムス・ボスを参考にした非常にクセの強いデザイン
・かっこいい系・おしゃれ系・変な系揃った素晴らしいBGM(なんでよりによってPVの曲がこれなんだ?好きだけど)
・マザーなどのように敵によって変化するBGM
・高い難易度、緊張感
・この手のローグライトRPGに珍しく回復は非常に充実している(というか回復前提)
・クセの強い仲間たち
・想定していた動きがかみ合った時の達成感
[h1]よくなかったところ[/h1]
・仲間キャラクターを揃えて手数や行動内容を増やしていく前提の設計だが、仲間の加入条件を満たすまでがかなり長い。
(簡単なものでは累計10コイン渡す、会話する程度で済むのだが、〇〇を累計35体倒す、累計40回戦闘する、仲間が死んだ累計回数×3%、アイテムを捨てた回数×1%など数回のプレイじゃ絶対達成出来ないものが多い)
・プレイ序盤は仲間が増えづらい問題の弊害により、一部ボスが序盤じゃキツい。nダメージ喰らうごとにそのターンの行動回数-1される代わりに5回行動のボスがおり、仲間が一人も拾えなかった最序盤だとアタッカーというか攻撃出来るキャラが主人公含め2人だけなので、行動回数がほとんど減らせず殴られまくる。
・装備アイテムのクセが強い!
[h1]まとめ[/h1]
高難易度ながらも回復が強力なため、かしこさが多少あれば非常に楽しめるはず。
何よりBGMが素晴らしい!