









クルセイダーキングスIII
Crusader Kings III は、中世ロールプレイング グランド ストラテジー ゲーム Crusader Kings シリーズの最新世代です。強大な王国であっても、ささやかな郡であっても、自分の領土を拡大し改善してください。スペインからインド、スカンジナビアから中央アフリカまで広がる緻密に詳細な地図で、結婚、外交、戦争を利用して権力と名声を高めましょう。
みんなのクルセイダーキングスIIIの評価・レビュー一覧

uron
2023年05月28日
文化や相続で分からないことが未だにありますがようやく雰囲気が掴めてきました
ハーラルでノルウェー統一,ヴェルナーでブルグント王国の設立などをする過程で慣れたように思います
ただ、東のチベット?でプレイしているとき、男女平等に分割相続する継承法だったからみたいですが、王位継承時直轄領が一つしか後継者に残りませんでした
泣いた

chiyen
2023年05月17日
Not recommended.
Lots of hassles, full of clerical works.
.
Needs to constantly checking around, if something someone gets wrong, done, expired, idle or in vacancy.
Needs to repeatedly click around, open & close multiple windows and layers.
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Lack of – task queue function to put things in sequence.
Lack of – priority policy automatic setting.
Lack of – graphical views for parameters.
.
Most frequently used menu icons are put diagonally across the screen
Difficult to locate “where who is” when dialogue windows pop-up. No “find who / location” function, or click on Coat of Arms shields when available, but map got covered by message pop-ups.
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Most of the game time, it just uses a lot of random events to keep you have something to do / to decide.

CrimsonRed.jp
2023年05月16日
巡幸と称して酒池肉林にひたすら耽ったり、徴税巡幸ではわざと気に入らない家臣の領土を訪れてイチャモンをつけ逮捕拘禁・あげくの果てには拷問して領土を召し上げと暴君プレイがとても捗るDLC。
名目そっちのけで家臣の領地に自分の子種を撒いて歩く迷惑領主になることもできるがあまりに目に余る行為を繰り返していると本国に摂政として置いてきた嫁さんの怒りを買い・・国を乗っ取られて・・・なんてことも。
旅行中の道中イベントのバリエーションが現在ちょっと乏しいなどの難点はありますが、ただの塗り絵の位置パーツだった自国領土や配下たちにも以前よりも格段に愛着が湧いてくるから不思議。
覇権や拡張よりも自領をダラダラと守って自信や親戚の不幸すらも楽しみたい方には特にオススメしたいです。

Kameo
2023年05月14日
[b]※以下2023年時点でのレビューです。現在のゲーム内容とは異なる記述が多々ありますので、参考にされる方はご注意ください。[/b]
[h2][b]戦略シミュレーションというより、箱庭ゲーム[/b][/h2]
[hr][/hr]
[h3][b]ゲームシステム[/b][/h3]
「国の拡大」ではなく、「家の拡大(王朝の拡大)」に焦点を当てた戦略シミュレーションゲーム([u]個人的には、ゲーム内の国や人を眺めて楽しむ箱庭ゲームだと思っている[/u])。
面白いのは、家臣から退位を迫られたり死亡したりして操作キャラクターが何度変わろうとも、戦争に敗北して相手に臣従することになろうとも、GameOverにはならないこと。
敗北条件は、以下の2つのみ。
[list]
[*]自分が直接治める領地が0になる。
[*]自分の後継者となれる家のキャラクターがいない状態で、死亡するか退位する。
[/list]
戦争、統治、家、宗教、文化、人間関係などそれぞれのゲームシステムがものすごく複雑で、数えきれないほどのルールが表現されており、最初はやりたいことをやろうと思っても、自分が知らないルールに阻まれて失敗することが多い。ただ、そんなルールを理解することが実際の歴史の仕組みを理解することにも繋がっているので(実際このゲームがどれだけ実際の歴史を正確に表現しているかは分からないが)、この中世の時代に魅力を感じる人はきっと「ルールを理解していく段階こそ面白い」と感じることだろう。
私の経験としては、50時間プレイしておおよそ自分のやりたいこと(何を目標にしてどうやって達成するか)ができるようになり、100時間プレイしてゲーム内のすべてのシステムを触ること(一周が完了)ができると思う。
[h3][b]難易度[/b][/h3]
ゲームシステムを理解するのが難しいだけで、ゲーム自体の難易度が高いわけではない。先に述べたように、敗北条件は2つしかなくまず敗北することはないが、逆に勝利条件もないので、プレイヤーのスキルに合わせて自分でハードルを設定して、適切な難易度でプレイすることができる。
一応ゲーム開始時に設定で難易度を下げることもできるが、プレイするひとに依って可変的に難易度が変化する良い仕組みになっているので、その設定項目はなくてもよかったのではないかと思う。
また戦争に関してだが、宣戦布告事由がなければ宣戦布告ができない。少なくともヨーロッパ封建制社会、キリスト教圏では簡単には宣戦布告できず、負けても根こそぎ奪われるわけではないので、外部の敵というのはそれほど脅威的ではない(そもそもNPCは慣習的領土圏内で拡大を止める傾向が強くかなり非好戦的)。ゲームの中盤以降は自分よりも強い国というのはほとんどなく、いかに内部の分裂を防いで国家を拡大できるか、という自分との戦いになっていく。
[h3][b]目標[/b][/h3]
「家の拡大(王朝の拡大)」というゲームのテーマはあるものの、勝利条件はないので、ある程度ゲームを理解したら、自分で目標を立ててプレイしていくことになる。考えられることで言うと、以下のような目標だろうか。
[list]
[*]とにかく自分が統治する国家を拡大し、帝国称号を複数獲得する。
[*]国際的な重要地域(ビザンティウム、イェルサレム、バグダード、他地域の首都などの聖地がある地域には強力なバフ付きの施設を建てられる)だけを侵略し、少数統治の強国を作る。
[*]王朝の他の人間が、他国の統治者となれるように仕向け、王朝としての征服を目指す。
[*]生まれながらに有能な遺伝子を持った人間と結婚し、子を産み、さらに子同士・親子で結婚し(!)、最強の人類を作る。
[*]大帝国の臣下として下り、臣下として影響力を拡大し、大帝国を裏から操るフィクサー的役割になる。
[*]信仰を高め、宗教改革をし、僕の考えた最強の宗教を作る。
[*]威信を高め、文化改革をし、僕の考えた最強の文化を作る。
[/list]
[h3][b]世界観[/b][/h3]
他のゲームにはない、独特なゲームシステムを持っているが、そこから西洋人の世界史観を見ることができて、おもしろい。
他には、おそらくほとんどの人はシナリオからプレイして、ヨーロッパのどこかの国で始めると思うのだが、その場合アフリカやアジアが空気になりがち。アフリカやアジアでどんな国が興っていようが、ヨーロッパまでにはほとんど影響してこない。まあ、タイトルが「Crusader Kings」なようにヨーロッパとアラブがメインなのは理解でき、他の地域もフレーバーテキストとして存在しているのは評価できる点だろう。東アジアは登場しないので日本を統治できないのは少し残念(追加Modはある)。
[h3][b]言語[/b][/h3]
公式で日本語版が存在しないのは非常に残念な点。有志の方作成の日本語Modはあるが、導入すると実績が解除できなくなってしまう。正直DLC含め安い値段でもないのだし、実装してほしいが、日本での売り上げが良くないのだろうか?
有志の方で作成された日本語Modは、更新があったときは少し翻訳の反映が遅れるものの、問題なくプレイすることができる。原語はとても難解で、文章量も多いと思うのだが、翻訳文もプログラム的な反映もかなり高い品質である。
[url=https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2217567218]https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2217567218[/url]
[h3][b]DLC[/b][/h3]
Royal Editionを導入。Royal Courtで宝物を集めるのは楽しい。
クオリティは悪くなく、いろいろとゲームに変化が起こるポイントも多いのだが、値段と内容が見合っていないと思う。DLCなしでも本体の更新が定期的にリリースされているので、そちらだけでも十分楽しめる。どちらかというとお布施の気持ちで購入したほうが良いだろう。

Mejiro
2023年05月03日
血統楽しい
あんまり世界史詳しくないけど、一通りプレイした後でその土地の当時の歴史とか調べると楽しいです
ただ、せっかく個人に焦点を当ててるので、所領なしの廷臣とかもプレイアブルになったらロールプレイの幅が広がって面白いのになーって思います
あとやることがワンパターンなのもちょっと味気ないかも
DLC買ったらもっとやれることが増えるのかも
ただDLCは評価があまり高くないので現状保留にしてます

riririn81
2023年04月27日
国ではなく、家・血族に焦点を当てているのがとても面白いです。
一度始めるとのめりこんで、時間が飛ぶように過ぎていきます。どこかで聞いたことのある家が出てきたり、気づいたときには没落していたり…
家を繁栄させると同時に、文化や宗教などにも目を向けてみると面白いです。このゲームは、ある程度時代が進み、法整備ができて国が大国化、安定化するとやることが一気に減っていきます。最近、自分は新興宗教をつくって布教する遊び方を覚えました。
以下は、初めてCKシリーズを触る方へのアドバイスです。
慣れないうちは大国化、安定化させるのに手間取るので、単に気持ちよく国王プレイを楽しみたいならレコンキスタ(イスラム教徒からの国土回復運動)の最中のイベリア半島あたりから始めるのが個人的なおすすめです。イスラム教相手には聖戦が起こせるので、領土拡大にもあまり悩まされずに済みます。
捕虜をとらえて身代金をもらったり、別に〇刑してしまったりするのも問題ありません。〇刑すると、宗教の違いから封臣や廷臣からマイナス評価をもらわずに恐怖値(相手が自分をどのくらい恐れているかの値)を上げることができます。恐怖値をあげることで、封臣が派閥に参加しなくなったり、反乱を起こす可能性が下げることができるのでおすすめです。
最初でつまずくことの多いゲームですが、イベリア半島でイスラム教徒を相手に領土拡大をしていれば、自ずと南に国が伸びて初心者でも楽しく君主プレイができると思います。ぜひ一度トライしてみて下さい。

Croliss
2023年02月17日
同じパラドゲーのEUやVicのように国としてではなく、家の一員として遊ぶゲーム
家の一員としていろいろな妄想をしながら(次男はいらないから事故と見せかけて…とか主君の后とNTRプレーとか)できると面白いゲームです
ただゲームの性質上、他の国がお家騒動でよく分割や内乱になるので脅威になるような大国がなかなか現れません
ですので国を大きくしていくだけだとライバルが存在せず他パラドゲー以上に後半は作業ゲーになってしまいますね
キャラ(プレイヤー)の感情赴くままにロールプレイを楽しむゲームだと思います

n6363
2023年01月29日
始めは楽しい。すごく楽しい。しかし徐々に徐々に冷めていき、白ける。
というのもあれやこれやと、色々とやっても結局は戦争にいきつくから。決断という、その国が目指す目標。神聖ローマ帝国で始めるとローマ帝国の再興。現在のモンゴルのあるあたりで始めるとモンゴル帝国を興すといったのがある。アフリカの国ならアフリカの統一がある。これをするには戦争しかない。そう戦争するしかないのだ。外交はあるにはあるが飾りのようなもの。同盟を締結してもその国ともいずれは敵対するから。敵対して侵略しないと神聖ローマ帝国でいうローマ帝国再興という目標を達成できないゆえに。ちなみに一つの国でも取りこぼしがあると達成できない。
この戦争に魅力があれば話は違っていたが、戦争に魅力はない。たくさんある兵種も地形も大体20-30%のアドバンテージにしかならず、練度もほとんど機能してない。どの兵種を選んでも地図に映るのに変化なし。盾と剣を持った兵士の地味な決闘を見ることに。一回の開戦では敵を殲滅できない。相手を追いかける。追いかけるだけなまだしも、敵が敗残して逃亡してるときは開戦できない。敵の基地、それも補充地まで無敵。そこまで追いかけて、また開戦。これにてようやく終わりかと思ったら、その補充地と違う場所まで無敵状態で逃亡。また殲滅できない。また追いかける。また開戦、また殲滅できない。また追いかける。また開戦、また殲滅できない。また追いかける。これを永遠と見る。永遠と続けることになる。永遠と。
どの国、どの氏族、どの部族、どの侯爵、どの伯爵を選んでも、これを永遠と見る。永遠と果てしなく続けることになってしまう。

オスマン提督
2022年12月22日
架空のキャラクターを作ってなろう系の如く無双できるゲーム・・なはずはない。
理不尽にも暗殺されかけたり、有能な後継者として期待されていた息子が死んでしまい頭を抱えたりすることができる、派手さはないもののはまる人はとことんはまれるゲームだと思います。
他のパラドゲーのように値段はぼちぼちしますがその分、時間を溶かすことができるためコスパがとてもいいのでお勧めです。

shibashiba
2022年12月15日
グラフィック良い!チュートリアルちゃんとしてる!なのでパラドゲーで一番ハードル低いと思います。mod(shogunate)で信長の野望的な事もできてgood。

るし
2022年11月29日
100時間でもまだまだ慣れない、パラドゲーらしくこの10倍、20倍の時間遊んでもおそらく新しい発見をいくつも出来ると思う。
このゲームはHoi4やEU4に比べると、称号継承のシステムなどがあることで、かなり難しい仕上がりになっているように感じました

simadu12
2022年11月09日
あなたも中世ナーロッパに異世界転生しましょう
(すんげー親切な方が日本語化mod作っておられ、それが無かったらここまで辿りついていません)
ようつべ、ニコニコを見てると、既存の王朝でプレイしてる方が沢山いるけど
王朝の名前は自分自身の名字でやったほうが、個人的には興奮するし気持ちいいし楽しいです
自分の好き勝手に動きやすい新興宗教作成、文化分岐を目指しましょう
あなたが教皇にして文化指導者です

arseii0730
2022年09月21日
わたくし現役当主66歳の悩み
・暗殺のターゲットにされたことが判明。黒幕は長男
・次男と4男の愛人関係が判明。隠ぺいしたけど
・お嫁さんおめでたも相手だれ?
・妹は老衰でお亡くなりに
200年近く続く王朝も1代でこれだけ悩みが
って経験ができるゲーム。

nakka
2022年09月13日
人類最高の発明は長子相続だと分かる、非常に良いロールプレイングゲームでした。しかし余計な物が追加されていってプレイ体験が低下していく、普通のパラドゲーと逆な事が起きています。Fate of Iberiaはイベリアの特異性を表そうという試みでしたが、終結条件が厳しすぎ、統一しても帝国を建国できません。また、疫病システムも黒死病を再現したものと思いきやほぼずっと疫病が蔓延し、大量にキャラクターが消えていく、どう考えてもヤベえバランスになっています。

xsatorux_tanaka
2022年09月11日
単純に戦争ゲーとして見るならNPC相手のよくあるハンデマッチでしかない。例えば比較的拡張がしやすい部族制でも異教徒と接しているエリアだと身動きできない。異教徒を聖戦で攻めた場合、同じ宗教の勢力は同盟不問で援軍に行けるため、プレイヤーがNPCに攻め込んだ場合は相手側に大軍が集まってリンチされる。そこで自重したところで異教徒側がやたらと同盟を結んで攻め込んでくるので、どうあれハズレ枠の勢力を選んだ時点でまともにゲームなどできない。ハンデを山盛りしたものを難解の何のと信者が持ち上げているだけで、中身を理解する過程が面白いと感じる人でもなければ永遠に面白くはならない。最初から天才が率いる大勢力で始めて、その辺の弱小を叩き潰してストレス発散するぐらいがちょうどいい遊び方。Civシリーズでもやった方が、まだ文明の分岐とかが充実していて「流れ」を楽しめるだろう。戦争の最中にどうでもいい暗殺イベントが頻発してゲームの流れをぶった切ったり、最前線で指揮を執ってる最中の領主が宮廷イベントに毎回顔出すのも糞。前作は行軍中に雲隠れと同じ効果があり、宮廷云々のイベントは一切停止していた。棲み分けがきちんとあったので余計に粗が目につく。
①ソシャゲのリセマラ
本気で攻略する場合はガチャゲーと同じリセマラありきになる。初期人材とゲスト(雇用可能な放浪人材)、未婚廷臣の婚姻で引っ張れる人材の優秀さ次第。凡人以下を内政担当の評議員に置くと人災的なネガティブイベントが続発して期限付きのペナルティーを喰らいまくり、優秀な人材ばかりなら資金がプラスされたりするので序盤の発展に大きな差が付く。ただでさえ「馬鹿に囲まれたストレスフルなゲーム」なので、外交、戦闘、商業、陰謀でそれぞれ16以上の人材を確保してから始めよう。部族制のエリアでデカい王国や帝国を造りたい人は戦術の「包囲戦」(攻城の所要時間短縮)持ちが取れるかどうかも見た方が良い。このゲームの戦争は拠点に張り付いて落城まで待っている時間がほとんどなので、初代のうちに20州、30州と征服するつもりなら4、5年は所要時間が変わる。キャラの寿命が尽きる前にやるべきことを済ませるゲームと考えれば非常に大きい。
常備軍も初期編成はランダムで、例えば部族制の伯爵なら稀に常備軍0スタートもあり、だいたい汎用ユニット100~文化固有の上位ユニット300に収まる。軍事が進んだ文化の封建制だと最初から500いたりするが、軍拡が金オンリーなので妥当なハンデと言える。周囲の同文明勢力も条件は同じなので、最初から上位ユニがいるのといないのとでは全く展開が変わる。同じ勢力だろうと初期の自軍と周囲の軍事力が毎回違うので、2、3回やった程度だと好条件ばかり引いた人からすれば「遊びやすいゲーム」、悪条件ばかりの人なら「バランス崩壊のクソゲー」となる。
②NPCは人材を大切にしない
前作と違って内政の評議員4人以外に戦闘の前線要員であるナイトが重要になった。前作だと指揮官の死にづらさ(いくら指揮が優秀で圧倒的優勢でも個人戦闘力が低いと一騎打ちイベントで簡単に死ぬ仕組みだった)ぐらいの位置付けだったが、今作は前線の押し合いへし合いに直接作用する。互いの総兵数が数百人程度の差だと相手のナイトの数次第であっさり逆転される。1州持ちの伯爵2人(ナイト5人×2)が連合すれば4州(直轄2州)を持った公爵(ナイト6人)に充分勝てる。ゲームをやっていたら反乱を起こされたNPC公爵があっさり負ける場面を何度も目にするだろう。ナイト要員の伯爵たちが離脱し、自前の廷臣も数が揃っていないので6枠埋めることさえできなくなったりするからだ。
本来は公爵の外交範囲なら人材をかき集めるのはそんなに難しくないが、NPCの各領主は直系の子供以外の婚姻はほとんど行わない特徴があり、一般の廷臣は基本的に独身未婚で死んでいく。部族制でもゲストをポンポン雇ったりしない。その代わりに同盟を乱発してやたらと連合軍を組むという仕組み。この複数勢力の連合というのが難物で、普通に公爵や王国の1勢力にまとまるよりも多数のナイトと常備軍を動員できる。常備軍はデフォルトだと1部隊300人で伯爵2部隊、公爵3部隊、王4部隊、皇帝5部隊。ちょっと年数が経過してしまえば伯爵3人の連合すら独力で叩くのが簡単ではなくなる(10k程度まで招集兵を膨らませたらまとめて宣戦して叩き潰せるが、5k程度だと負けないにしても被害は大きい)。AIに人材確保を含めたコテコテの軍事強化をされたらゲームにならなくなるので、プレイヤーは手抜きしてもらって王国なり帝国なりを築けるといっても過言ではない。「戦争の準備段階」においてはプレイヤーが極端なハンデをもらっている。
③分割相続のコツ
長子や末子、最年長など単独相続になるまではこの頭の悪いシステムと付き合うしかないが、実は穴がある。第2継承者以降は公爵位と帰属領を順次与えていくと嫡子の分配分がきっちり残るようになっている。相続がAIの自動分配頼みのNPCとプレイヤーで明確に差が出る部分。公爵位といっても1州(小島単独のものがある)から5州、6州と広いものまであるのだが、相続では基本的に1公爵位で平等とされてしまう。なので勢力圏で最も広い公爵領は直系用に確保し、他は公爵領単位でまとめて第2以降の継承者に与える。親からの相続分を全て確保した連中は当面の相続権が消えていくので、仮に相続者が6人いても第2以降の5人を全て公爵にして所属州も与えてしまえば、王位と残った公爵位、伯爵領が全て嫡男1人に集まる。自分の仮想勢力圏を前もって調べ、ポテンシャルの低い土地を積極的に傍系に渡していくのが長続きのコツになる。
そんなに領地を広げたら2王国で分裂してしまうという懸念はあるだろう。しかしそこにも抜け道がある。3公爵位、または30州以上確保で新規王国建国(同様に80州以上で新規帝国建国もある)という選択肢が生まれる。公爵のまま拡大戦争を続けると複数王国の慣習領を塗り替えてしまえるのだ。ポイントは慣習領を完全に制圧し、公爵位も全て制作して保持しておくこと。新規王国に慣習領を完全に上塗りされた王号は実質的に消滅し(領地0の王号は制作できないという判定)、王国を構成する公爵位も全て新規王国に帰属してしまっていれば復活させようがない。あとはプレイヤーキャラと嫡子で11州、12州と抱え込んでおき、3代目の孫が生まれていれば盤石。代替わりで2代目はプレイヤーキャラ用の直轄領もゲットし、3代目にこれまで2代目が確保していた土地をプレゼントして上限オーバーを抑える。このループを続けられれば当分の間は反乱など力づくで抑えられる。
もちろん2代目が子沢山だと次の相続でガッツリ持っていかれてしまうので、周囲の王国から公爵領を順次分捕ることになる。初代キャラで40州程度をむしり取っている間に侵攻ルート外の連中もだいたい統合されてそれぞれの王国を作っていて、それまでの小勢力の掃討とは趣が変わってくる。2代目は別王国に分裂しない範囲で多方面から公爵位を取ることに専念すると安定する。3代目の頃には50州を超えているだろうから帝国建国の仕上げに入るイメージ。食べ残しの王国を順次叩き、1王国以上の領地を持った相手にはサブジェクト(全部寄越せ)を仕掛けよう。
邪魔な継承者などナイトにして最前線に立たせて単騎突撃させれば良い?このゲームはそれを見越したかのように30代後半から4人、5人と子供が生まれる後半の出産ブームがあるので、子殺しだけで解決するのは難しい。また、嫡男が凡人だとやたらストレスを貯め込んでネガティブな行動癖をいくつも作り、恐ろしく低能な嫌われ者になっていることも珍しくない(逆に蝋燭持ちは完璧超人に成りやすいのでちょっと退屈)。王位に就くなり、小学生ぐらいの実の子から次々と「この変態野郎!僕の言うことを聞け!」という過激な励ましのお便りを頂いたりもする。ある種の性癖を持つ方々には大変結構なシチュエーションだろう。はてこれは何のゲームだったか。
④対プレイヤーは何でもアリ
抜け道があるし結局はヌルゲーじゃんと思ったら大間違い。NPCは戦争が始まってからも同盟相手をどんどん増やす。特に序盤はナイトと常備軍の頭数が物を言うので簡単にちゃぶ台返しを喰らうことになる。ゲームをプレーしているとNPCから婚姻抜きの同盟を申し込まれて「何これ」という戸惑いを経験するだろう。いつでも交渉だけで同盟関係を追加可能なのだ。プレイヤーが交渉で同盟を申し込めるのは血族ぐらいなので、最初から有力な一族の一員で始めるか、ゲームを進めてあちこちに血縁関係を広げないとそもそも選択肢すら出ないが、NPCはそれまで外交的な接触が一切ない全くの他人でも申し込める。同盟の詳細を見た時にネゴシエーションとあったらそれのこと。簡単な話、露骨なプレイヤー包囲網を誰が音頭を取るでもなく作れるのだ。ほんの数日でプレイヤーの隣接勢力が三角同盟を組んでガッチリブロックして来るなんてことすら普通に起きる。申し込むのも諾否を決めるのも全部AI。プレイヤーはAIが手抜きした時に勝てるだけだと分かる。ノーセーブのアイアンマンでプレーしてみると良い。小勢力だらけで最も条件のぬるいアフリカでも1伯爵から慣習王国設立まで、ほんの5、6州を取る戦いにすらストレートで勝ち続けるのさえ簡単ではない。「開戦後にAIの気分次第で戦力が変動する」という一点だけでも戦争ゲーとしては破綻していると断言できる。
極めつけは異民族異宗教の王国のような、プレイヤーなら戦力や格付けが互角以上でないと交渉不能な相手ともそこらの伯爵が普通に同盟を組む。どういう処理かは不明だが、プレイヤーの予想侵攻ルート上の勢力はそういう同盟をいつの間にか結んでいることが多い(必ずではない)。手軽に独立王国をつくるには慣習的王領(地域ごとに固有のものが設定されている)に所属する2公爵位と既定の伯爵領を取るのが一般的なので、慣習領の勢力を後援してやればそこでプレイヤーの足はピタッと止まる訳だ。実にゲーム的な処理というか、ご都合主義の降ってわいたような同盟に苦笑いするほかない。
プレイヤーはその勢力の掃討を諦めて同盟か不可侵を結ぶ以外に選択肢がない。一端放置して他を攻めて勢力拡大などと都合よくはいかない。NPCは同盟先の戦力まで自軍に換算するので、チート同盟野郎と大きなお友達>プレイヤー勢力になった段階でいつ攻め込まれてもおかしくないのだ。外交評価が100付近の同宗教同文明の友好国だろうと何の抑止力にもならない。NPCは仕様上不可能なこと以外はプレイヤーに対してなら何でもやってくるので、ゲーム上の数値は殆ど飾りであることが分かる。
これに限らず、NPCは領主として再起不能になるまで暴政を働こうと、その結果死んだり勢力が没落しようと、NPC全体としてはそれほど変化が起きない。極端に弱体化すれば周囲の勢力がすぐ切り取って強大化するのでプラマイゼロ。つまり対プレイヤーへのあらゆる攻撃はノーリスクに等しい。プレイヤーが多大なコストを払って不利な防衛戦を切り抜けたところで、弱体化した相手勢力は他の周辺勢力が美味しくいただき、さらに不利な戦況が生まれるだけ。あまりの理不尽な展開にプレイヤーが心折れてゲームを投げ出せば、信者は鼻を膨らませて「最高傑作」と勝ち誇る。制作側は会計が済んだ客に用はないので、何を言おうと負け犬の遠吠え。
⑤お荷物な領地
部族制と封建制は常備軍の編成と維持に支払うコストが違うだけではない。領地の開発方法が全く別ジャンルの扱いとなっており、お互いに建物を建てたり、発展させたりすることができない。これの何が面倒くさいかというと、現実に首都として発展したような経歴の有る土地は概ね拡張性が高く、特殊な建物が建てられるなど将来的に保有するメリットが大きいのだが、プレイヤーが抱え込んでも長い間手を付けられないお荷物になるケースが出てくること。部族政体で封建領地なら我慢して待つという判断もあるが、封建→部族は最悪で金500を消費して更地にするほかない。両勢力が入り乱れている土地だと非常に窮屈なプレーになる。封臣も部族、封建でタイプが分かれており、最初に封建制の領地を与えると部族政体でも封建領主として機能するようになる(封建制の契約型封臣として扱われる)。逆を言えばそのキャラはもう部族政体の領地は開発できなくなるので、うっかり跡継ぎにそういう土地を与えてしまうと…。封建政体では部族制領主にはならず、そのうち勝手に封建制に開発し直すので、もっぱら第2継承者以降に投げ与える餌の代わりに使う。実際にやれば分かるが単純に遊びづらいだけなので、「あまりプレーしたくないエリア」を生み出しただけで終わっている。基本的にこのゲームはメリットとデメリットのバランスが存在せず、一方的なデメリットがあるかなしかだけ。
⑥キャラクリで楽しく
実績クリアを色々と狙いたいならシナリオ主人公たちでアイアンマンを頑張るしかない。アイアンマン縛りはきついと思うかもしれないが、初代のプレイヤーキャラとしてはぶっちぎりのチート性能持ちが多く、ある程度やり慣れたプレイヤーにとって序盤は無風に近い。実績クリアへの手順を見つけるまでがゲームで、それが分かってしまえば後は展開待ちの運ゲー。なので筆者は「だいたい分かった」と感じた時点で投げ出している。1プレーの時間が長くて付き合いきれないからだ。もっと飽きっぽい人たちにはどう楽しんでいいのかすら分からない拷問レベルだろう。
そこでお勧めしたいのがキャラクリ。領主の能力や性格、さらには勢力の宗教や文化も自由に設定して任意の領地で始められる。モンゴルやヴァイキングなど戦争に強い文化を選び0歳児君主でスタートするだけで帝国建国は充分に狙える。上位ユニットを最初から雇える上に常備軍の部隊数+1、部隊の兵員上限+200の文化を最初から持っているので、軍事的な進歩の遅い地域なら無双状態になる。宗教はキリスト教やイスラム教など「組織化済み」のものがお勧め。改宗速度がやたら早いので1代で80州位の独自帝国を作っても大半の改宗を終わらせることすらできる。
⑦デフォキャラでプレー
ちゃんと地元勢力でやりたいならアフリカ東部の帝国狙いが無難。東部南側の原始宗教ワクイのエリアはメイン文化がウェルチャとソマリしかないのでハイブリット化で不満を簡単に抑えられる。宗教改革に必要な聖地を近場で網羅でき、同宗教の勢力圏が広く(外交の封臣化がやりやすい)、その範囲だけで慣習帝国アジュラーンが作れるといったメリットがある。このエリアに限っては戦争ゲーらしいオーソドックスな力攻めと懐柔でことが運び、勢力が膨らんでいく過程を遊びやすい。ソマリは中規模勢力が拮抗していて動きづらいので、モガディシュより西側の勢力で始め、領土を広げるだけ広げてから殴り込むと楽。東部中央のイスラム勢は封建制で軍備の拡張が鈍い草刈り場なので、ここをソマリ勢より先に取ってしまうと後の展開が楽になる。海沿いの2公爵は初期から一定の戦力を持ち最終的な抵抗勢力になる。とことん服属を拒むので一辺に力押しで片づけられるぐらいの戦力を確保する必要がある。ダーモット、アウターアジュラーンにアジュラーン半国(モガディシュ近辺まで)ぐらいの2.5王国の戦力があったら連中が同盟して対抗しようと飲み込めるだろう。東部の南側を統一するとだいたい4王国、招集兵12kぐらい(君主の統率や威信ランクでかなり変動する)の規模の帝国になる。キリスト教系のコプトに属する東部最強のヌビアやアビシニア王国と隣接し、帝国建国後は連中との潰し合いが待っている。連中は文化が進んでおり、特にヌビアは上位弓と上位軽騎を持っているので見た目の兵力以上に戦闘力がある。うかつに帝国面して攻め込むと手痛い反撃を受けるので、しばらくは内政に注力し、連中の縄張りではない海沿いを攻略していくと相続で第2継承者以降に渡す土地を確保できるだろう。
中部のカネムボルヌ作りは東部よりも神経を使う。中部東端のダルファー王国はヌビアに隣接しているので、AIの機嫌次第で序盤から連中が雪崩れ込んできて手出しできなくなる。最初から王国のカネムスタートなら盤石に思えるが隣接勢力が多すぎて動きづらく、両勢力の狭間にあるサオかダルファー西部のワダイ公爵領が一番やりやすい。アフリカは2、3州程度の小さな公爵領が多いので時代が進むほどプレーしづらくなる(開発できる土地が少ないため)。サオ中心部とワダイは所属州が5州以上なので内政に資源を回せる段階になった時の成長力が違う。そういう場所は第2継承者以降の傍系に与えると代替わりのたびに騒ぐアホが生まれやすくなるので、国の首都と嫡子の統治エリアとして抑え込んでしまうのが無難。

Lortimer
2022年08月17日
Although I dislike how they dumbed down a lot of mechanics (naval travel, trade, etc.) but the game itself is really enjoyable, especially with the added content from royal court, northern lords, and fate of iberia. Mods are dope too.

nemunemugenki
2022年08月02日
歴史にロマンがあって素晴らしい。
逆レコンキスタをするも良し。
ゾロアスターを広めるも良し。
逆にいうとそういう妄想が無いと面白さが半減するかも。

goodmog
2022年07月22日
CK2がなにもしてないのに主君にせめられておわる・嫁と廷臣は高確率で発狂するなどなど理不尽ゲーだったのに対して
CK3は無茶苦茶遊びやすくなってます!初心者でもすぐ滅ぶなんてことまずないです!面白いです!
あとDLC全部いれてみましたがあってもなくても・・・ってかんじだったのでヴァニラだけで十分です!
オススメです!

蒸し焼き
2022年07月13日
まず伝えたいことは、歴史を知らなくても存分に楽しめるゲームであるということです。
Paradox社の他のゲームはHearts of Iron IVもプレイ済みですが、比較すると本作は必ずしも史実通りに事が進むとは限りません。AIは毎プレイごとに異なる動きをするため、プレイするたびに新しい展開が繰り広げられます。そのため、歴史シミュレーションというよりは純粋にストラテジーゲームとして十分に遊ぶことができるはずです。私も歴史は門外漢ですが本作は十分に楽しめているので、そこで購入を踏みとどまっている方には是非プレイしていただきたいです。
難点としては、やはりゲームシステムは複雑です。公式チュートリアルは比較的よく作られており、最初の一歩を踏み出すのに十分な量はありますが、それでも語り尽くされていない要素がたくさんあります。Youtubeにはより詳しく解説した動画もあるので、それと併せると良いかと思います。