















Indiana Jones and the Emperor's Tomb
インディ ジョーンズとして、あなたは 1935 年の中国を訪れ、強力なアーティファクトが悪の手に落ちるのを防ぎます。この世界規模の冒険では、邪悪なナチスやアジアの裏社会と戦うことになります。皇帝の墓の危険を回避するには、信頼できる鞭とピストルだけでは不十分です。 インディの最新の冒険は、乱闘戦闘などの新しいゲームプレイ機能のおかげでドラマチックに展開します。今回、インディはトレードマークの鞭とピストルの使用に加えて、格闘技に精通した敵が多く、敵と激しい白兵戦を繰り広げることができます。シャベル、椅子、テーブルの脚などの即席の武器も敵を撃退するために使用できます。その結果、香港での人力車の追跡や、南シナ海エリアでの動くゴンドラの上での壮絶な戦いなど、背筋がゾクゾクするような映画のようなアクションシーケンスの中に設定された、より没入感のある、よりインディーズ風のゲームプレイ体験が実現しました。
みんなのIndiana Jones and the Emperor's Tombの評価・レビュー一覧

soundfly
2020年12月06日
映画インディジョーンズシリーズを題材にしたアクションアドベンチャーゲームです。
スターウォーズフォースアンリーシュド同様ルーカスアーツ制作なので、世界観はまるで原作さながら。
ただし前述のフォースアンリーシュドにも指摘出来る点ですが、アクション全般が非常に大味でストレスが溜まる。
全体としては同時期のトゥームレイダーシリーズを意識してるものの、作りこみは深刻なレベルで雑で、
・ロープ移動のタイミングが異常で無意味にシビア
・明らかに登れる高さのオブジェクトに登れない場所多数アリ
・アクション全般が適当な作りでありながら何かと探索よりアクション要素を押し出してくる
・死ぬと章の最初からやり直し
・時々ムービー直後に操作が効かなくなる
等、昨今の水準の感覚でプレイするとイライラが募る要素が多々存在します。
挙句にカメラ感度緩すぎてカメラワークが酷く、ムービーも修正MODを入れないと解像度が小さいなど、修正ファイル無しではとても遊べる代物ではないです。
「所詮は20年前の洋ゲーだからね」と気軽に許容出来る寛容的な方には悪くないかもしれませんが、それ以外の方にはお勧めできません。

ユギ
2020年10月01日
2DADVの『フェイトオブアトランティス』、3DアクションADV(というかトゥームレイダーの模倣)の『インファーナルマシン(1999)』に続き2003年に発売(Steamでの配信は2018年!)された、ご存知探検家のインディアナジョーンズが世界を股にかけ冒険するアクションアドベンチャー。この後に『スタッフオブキングス』が存在するがこちらはPS2/X箱のみであり日本での合法的プレイ手段は北米版の輸入しかない。
舞台は1935年、映画『インディージョーンズ/魔宮の伝説』のちょい前...というか前日譚(某香港エージェントも出るぞ!)。相も変わらずナチスの悪党共と古跡の発掘争いを繰り広げていたインディーは、右目を失ったナチの高官フォン・ベックとの攻防の末に超アーティファクト「夢の鏡」のパーツ二つを奪取する。帰国した彼の前に現れたのは中国からの使者二人。片方は辮髪の男カイ・ティ・チャン、もう片方はアシスタントで美人ニンジャのメイ・イン。彼らは秦の始皇帝埋葬の際に共に墓にブチ込まれたクソでかい黒真珠が悪の手に渡るのを恐れ、墓への入り口を開くアーティファクトである「夢の鏡」の完成をインディに依頼するのであった。
夢の鏡を完成させて円満解決...とは問屋がおろさない。死んだはずのフォン・ベックにあれやこれやと付け回され、ベックとチャンが裏で繋がっていることが発覚し、さらにはチャンが香港裏社会のドンだったという事実まで明かされる。「夢の鏡」と「黒真珠」、そして皇帝の墓に眠る陰謀を巡り、インディはイスタンブールから香港の裏路地、チェコのプラハから山奥の天守閣まで世界を駆け巡り謎に迫っていく。
前作『インファーナルマシン』同様にジョイスティックコントローラーに対応している(一人称視点・カメラ前方旋回などの一部キーは自分で設定する必要アリ)が、本作のポイントはなんといってもそのキーレスポンスのよさ。判定がシビアで誤爆しまくる上にいちいち移動にクソ長いモーションが生じていたあのインディーはどこへやら、自分の身長ほどの段差なら自動でヒョイヒョイとかけのぼり、ジャンプからの連続鞭で道なき道を軽快に登っていく超ハイスペックな冒険家へと変貌を遂げた。いちいち旋回せずともスティックを倒した方向に機敏に動き、移動スピードもデフォルトで前作の「ダッシュ」状態より速い。とにかく入力に対して機敏に反応してくれるおかげで映画のヒーローの如き動きを簡単に再現することができ、1997年のトゥームレイダーの安易な模倣ではない「インディージョーンズのゲーム」として見事に成立させることに成功している。
また、前作に登場した「古来の攻撃アイテム枠」も再登場。遺跡の要所要所で使うことになる(これがないと死ぬ仕組み)特定トラップオブジェクトの表示アイテム「夢の鏡」や、幽霊退治から中ボス、ラスボスまで引っ張りだこの自動誘導式ブーメラン(セカンダリで殴ることも出来る)、相手に延焼ダメージを与える聖なる松明などなど、どれも使い勝手が向上。謎にHPを消費した悪魔の機械とは比べ物にならないほど「使っていて楽しい」ゲームプレイを実現している。
しかし欠点も無いわけではない。チャプターの終わりごとに所持している武器・アイテムがリセットされる方式(格闘がめちゃくちゃ強いのと点在する無限回復場所のおかげで詰むことはない)や、任意セーブ機能の排除。ガバガバ感のある中国描写。シビアなキー入力を要求されるフォン・ベックからの逃亡パート、ヒント表示の出ない「夢の鏡」を使う場所。
しかしそれを補うに足るほどにゲーム本編はドラマチックで・爽快感があり・良心的な設計となっている。『インファーナルマシン』の地獄のような不便さ・理不尽さに比較すると、天と地ほどの差を感じる。そういう比較の目線もあり、本作は終始楽しんでクリアまでプレイすることができた。
随所にあるお宝の収集など、やりこみ要素も存在。洗練されていない操作体系など現在のパルクール系アクションアドベンチャーの水準と比較すれば「まぁまぁ」な出来ではあるが、映画インディージョーンズが好きなゲーマー、或いは(自分のように)「インファーナルマシン」の出来の酷さに嘆きコントローラーを置いたゲーマーに、ぜひとも遊んで欲しい良作タイトルだ。
ハリソンフォードの肖像権の問題もあり、前作同様インディーの顔はちょっと似てない。まぁ「スターウォーズ ジェダイナイト2」でもルークが似たような現象に遭っていたし、もはやルーカスアーツのゲームに共通する宿命と思って我慢するしかない。声優はそれっぽい声質だったので違和感なくて良かった。