Metaphor: ReFantazio
『ペルソナ』シリーズのクリエイター陣による『メタファー:リファンタジオ』は、ディレクターの橋野桂氏、キャラクターデザイナーの副島成記氏、作曲家の目黒将司氏がタッグを組んでお届けする、ATLUS初の本格ファンタジーRPGです。 これまで見たことのないファンタジーの世界に足を踏み入れて、自分の運命を書き、恐怖を克服しましょう。不穏な謎に満ちたこの王国は崖の上に立っています。さあ、あなたは旅に出て、障害を乗り越え、友達との絆を深めなければなりません。
みんなのMetaphor: ReFantazioの評価・レビュー一覧
4栃の木4
01月06日
まず一言、ゲームである以前に良き読み物であるストーリーが最高でした。
現代に貪る”権力””暴力””宗教””民族””理不尽”を起因とする問題を実際にファンタジーに落とし込んだ作品。
実際にプレイすると現代社会にある問題と重なる話がいくつもあり、楽しくも考えさせられる作品です。
【戦闘要素について】
戦闘はフィールドアクション・ターン制戦闘を選べますし、雑魚にエンカウントしてイラッとすることも少ない。
三國無双のようにフィールドの敵をなぎ倒して戦闘をしないのも良いですし、バンバン戦闘するのも楽しいです。
戦闘は弱点、デバフ、バフ、行動回数の変化とうがあり、ある程度こなしてコツを掴み進まないと、強敵ぞろいの後半に泣くことになる。(※オート戦闘もあるので、見本程度にさせてみても良い)
【やりこみ】
クエスト、好感度、ジョブの成長などおなじみのものから、人間性(王の資質)上げ、闘技場、裏ボス、収集品などもあり、全てをこなすと何周もすることになる
ある意味トロコンする人はかなり時間がかかると思われる。
ただ、先も述べたように雑魚と無理やりエンカウントなどはある程度強くなるとスルーできるので、フラストレーションは溜まりづらい。
【総評】
ストーリーが濃い。ゲーム全体(UI)などがおしゃれなのも、世界観も全て含めて濃い。
中には結構心に響くストーリーがあったりもするので単純にゲームを進めることが楽しい作品。
2周目を改めてすると、「あー、これ伏線だったんだ」と思う箇所も結構ありますし、ストーリーが秀逸。
ゲームとしても、読み物としても最高の作品でした。(ここ最近のJ-RPGの中では特に)
また、BOSSとして登場するキャラにも元ネタがいたり、ペルソナの要素にクスッとしたりも楽しい点ではあります。
退屈していてやるゲームを探している方はやってみるといいかもしれません。
ちなみに、ペルソナシリーズとか全くやってなくても全然問題なく楽しめます。
Smash_Hit
01月06日
この作品はペルソナの系譜を継ぐ作品であり、カジュアル寄りである事を許容できる方であればおすすめできる作品です。そのため政治的な視点で鋭い洞察を求めている人であればミスマッチが考えられます。
ストーリーに関して、他のレビューではネガティブな意見も目立っているようですが、政治が物語に関わる都合上、熱心な政治評論家気取りの人たちが多く増えてしまっている実情があるのであまり否定的な意見のみを鵜呑みにせず、さまざまな意見に目を通した上で自分に合うか判断する事をおすすめします。
ストーリーに物足りなさを感じる意見も理解できますが、少なくともゲームオブザイヤー2024のナラティブ部門を受賞しているので、一定の品質は保証されています。
ゲーム性の評価について、本作の戦闘は大きく分けてコマンドバトルとアクションパートに分かれていますが、基本的にはコマンドバトルが主軸であり、アクションパートでは雑魚敵のHPを削って有利に戦闘を開始したり、プレイヤーのレベルを著しく下回る敵の場合はコマンドバトルに入る事なく倒せるようになっています。
コマンドバトルに関してはペルソナ5からボタンUIを引き継いでおり、レスポンスが早くスムーズに展開が進むため、コマンドRPG作品にありがちなテンポの悪さが解消されており良いのですが、アクションパートに関しては一昔前のPS3の作品のように動作がモッサリしており洗練されていません。
操作方法は移動の他に攻撃と回避の2種類のみですが、どちらも行動を終えるたびに硬直が発生してしまい、加えて攻撃途中に回避の入力を割り込みする事ができないため、快適性を欠如しておりテンポが悪いです。
ただ、テンポの悪さを差し引いても、雑魚敵を毎回コマンドRPGで倒す手間が解消されているのでプレイの効率化には繋がっています。なのであくまで、アクションパートはおまけであると念頭に置けばそこまでのストレスは感じないと思います。
最後にグラフィックに関しての評価ですが、メニュー画面でのゴシック調のデザインであったり物語の世界観を意識したビジュアルは洗練されているのですが、ビジュアル重視が先行してしまいペルソナ5と比べると快適性はおざなりといった印象です。
ペルソナ5はデザインこそ派手ですが、色は基本的にモノトーンで纏められており差し色の赤についても目が疲れない程度の鮮やかさに抑えられていました。
対して、メタファーの場合はメニュー画面一つとっても、色使いが派手で目が痛くなるほどの鮮やかさです。加えて、画面遷移時以外にも画面が常に揺らめいており項目の視認性を阻害しています。
それはメニュー画面以外でも同様で、ストーリーパートでの画面上においても、カメラの手ぶれのような画面揺れがあり、文章が表示されるテキストボックスのフレームも常に動いているため落ち着けるタイミングがありません。
慣れれば次第に気にならなくなりますが、神経質な人は要注意です。
グラフィックに関してもう一点、2Dでの洗練されたビジュアルに反して3Dモデリングのチープさが気になりました。
恐らく開発期間が長引いた事が影響しているのだと思いますが、以前に発売されたペルソナ3リロードよりも格段に見劣りします。体感ですがPS3時代のグラフィックに近いです。
加えて、キャラクターのモーションが大袈裟で不自然な事もあり、シリアスな場面には不釣り合いで没入感を損なってしまう事が度々あったように感じます。
アニメ調を意識したゆえなのでしょうが、意図せずにシュールな場面だと受けとってしまうことも多く勿体無いと感じました。
ここまで批判的なレビューが中心となってしまいましたが、古臭いと思われがちなコマンドRPGを現代風にブラッシュアップされていたり、ペルソナシリーズよりも戦闘の難易度や戦略性が洗練されているなどの魅力も多い作品ですので、興味のある方には手に取って頂きたいです。
ただ、定価約1万円は諸々を加味しても割高だと思うので、最低でも7000円を切ったセールの時に買うのをお勧めします。
風呂拭き大根
01月05日
[h1]面白い…けど…[/h1]
難易度ハードでプレイ。アトラスゲーは過去にメガテンVVのハードとペルソナ3Rのハードをクリアしたぐらいです。
今作は難しめだと思います。
なんとかラスボスまでハードで駆け抜けましたが、ラスボスが倒せず、折れてノーマルに下げてクリアした程度には難しいです。
クリア時間はサブクエや賞金首をきっちり倒していってクリアまで70時間ぐらい。
[h2]ストーリーについて[/h2]
ストーリーはマルティラまでは正直つまらない。
マルティラクリア後くらいから面白くなり、それなりに面白かったな、と言う感じで終わります。
大筋は王道(ダブルミーニング)でそれでいて、そうきたか…!っていう意外な展開もあったりして面白いのですが、
物語を細かく見て言った場合、1つ1つのマイルストーンを達成するための方法や言動がちょっと気になる。
「いや、それやって間違えたらヤバくない!?」「それでいけるのか…」って感じになる部分が多々あります。
なお、よくゲームの物語を語るうえで「敵側が正論で、主人公側は理想論」と議論されることがあります。
この作品もそれが当てはまり、スレとかで話題になったりするのですが、あまり気にならなかったというか、話の中で散々、理想や幻想についてあれこれ言われていて、「主人公は理想を追い求め、幻想を現実にしてみせる」という信念で動くので、個人的に別にいいんじゃないかと思う。
度々議論されるその話題を真っ向から突っ込み、テーマとして描いたのがこのゲームと言う感じがします。
ただ、一方で、同じくテーマの一つである差別についてのあれこれは「ん?」って思います。
確かにこの作品の中で種族差別があるのですが、その差別の理由が「過去にこういうことしたから」「この種族はこういう考えだから」という。
明らかに身体的特徴があるのにそこは一切描かず、内面や行動を理由とする差別に徹底してて、現実世界での黄色人種や黒人に対する差別と比べると、なんか高尚な差別だなと思ってしまう。
そんな差別を、主人公の理想を実現することによってなくなったりするのかなぁと思わずにはいられないというか、現実と違い過ぎて共感しないし、価値観が違うなと。
ちなみに、ストーリーとはちょっと外れますが、世界観は大好物な世界観だったのでたまらなかったです。
勘の良い人や似た設定の作品[spoiler](うたわれるものやヘルク。特にヘルクに似てるなと思ったりする)[/spoiler]は序盤で気づきそう。
[spoiler]マップ名でSHINJUKUって出た時テンション上がりました。なんか、あれですね。メガテンが東京滅ぶ話ならば、メタファーは東京が最初っから滅んでる話ですね(まぁ、東京と言うか全体滅んでますが)[/spoiler]
[h2]戦闘について[/h2]
メガテンやペルソナと同じプレスターンです。
それに加えて前列後列という概念があります。
序盤はそんな意識しないのですが、ハードで段々敵が強くなってくると意識せざるを得なくなり、戦略性が生まれる。
後述の育成も相まって幅が広がり面白いです。
これはメガテン・ペルソナからのいい変化だなと思いました。
[h2]育成について[/h2]
ペルソナはペルソナで合体が楽しかったのですが、一方で仲間に対するカスタマイズ要素が薄いところが不満でした。
メタファーはその不満を払しょくし、仲間を様々なジョブに変えて育成することができます。
一方で、合体がないので、そこの面白さはないですが。
とにもかくにも育成は楽しいです。
ただ、キャラ特有のジョブがあることが終盤で明らかになるのですが、それはいらなかったような。
その専用ジョブになるための条件としていくつかのジョブをマスターする必要がありますが、それを無視して育成してたら、なんだかそれまでの育成を否定された気になってしまう。そんなことはないんでしょうけど…。
[h2]キャラについて[/h2]
キャラは良かったです。
種族が違うということでペルソナと違って癖が強いので賛否あるかもしれませんが、みんなキャラとしては良いキャラしてると思います。
キャラの扱いについても、よく、仲間になった後、口数減ったり、出番が減ったりして、ストーリー内での干渉が少なくなるゲームがありますがそんなことありませんでした。
仲間になった後もどのキャラもちゃんとメインストーリーで存在感あります。
ただ、一つ言うならば、ストロール。
こいつ頑張り過ぎてて「もうこいつがリーダーでいいんじゃないかな」と思ったり…。
[h2]最後に[/h2]
面白いです。
ペルソナやメガテンを遊んできた人はもちろん、ペルソナやメガテンを遊んだことない人もおすすめです。
というか、もしかしたらそんな人の方が楽しいかもしれません。
双方にある合体という魅力はないですが、それに代わる魅力があります。
なので、興味があれば是非プレイしていただきたいです。
もし興味を持ったならば、ストーリーに関してはもちろん、どのキャラが仲間になるのかというネタバレも伏せてプレイすることをお勧めします。
「お前が仲間になるのか!」という面白さもあるので。
あ、あと、ラスボスのBGMはペルソナ3Rと同じかそれ以上に熱くなりました。
こういうBGMをラスボス戦に持ってくるの良いよね…。
Mirai
01月04日
アトラスゲーは結構遊んできたけど、集大成って感じがして遊んでて楽しかった。
一般的なRPGで個人的にストレスに感じる部分(のっそりとした移動、長いロード、お使い系サイドクエスト)がほとんどなくてストレスフリーにプレイできた。そういうネガティブ要素が少なくて、ストーリーとかキャラクターといったこのゲームの魅力的な部分が光ってたから遊んでて楽しかった気がする。
クリアまでに50時間以上かかったのはちょっと長かった気がするけど、飽きることはなかったしむしろ続きが気になるっていう気持ちで最後まで遊べたと思う。
かなりおすすめできるゲーム。
Kagawa_Pref
01月04日
女神転生Ⅴでアトラスもゴミみたいなゲーム作るようになって終わったなと思っていたが、
今回のメタファーは時勢もあっていろいろ考えさせられる良いゲームでした。
ぴちょん
01月03日
アトラスRPGの真っ当な新作
ボリュームも十分あり大変楽しめた
あえて文句を言うならシステムはメガテン、ペルソナ系なので新規タイトル感が無いところかな
UIが非常にオシャレでオッサンには少々見辛いですが慣れれば気にならない程度
JRPGに飢えてる人にオススメ出来る作品です
AnC
01月03日
価格設定からして、アトラス入魂の骨太な新規IPかと思い込んでしまいました。
多種族が住まい差別蔓延る専制国家に、民主主義を強制的に持ち込んだら...というところは魅力的な題材に見えたのですが、蓋を開けると突っ込みどころあふれる粗雑なシナリオでまとめられており残念です。
混沌とした世界に生きる割にキャラクターも薄っぺらいですし、ターン制バトルも既存作品の流用で目新しくもなく、正解を探り当てたらあとは作業です。また、「旅」をメイン要素の一つとしているようですが、結局いつもの箱庭から箱庭への移動なので旅情は皆無です。
世界観や事前情報からすると、制作当初は野心的な作品にしたいと考えていたものの、予算や納期によって圧縮・オミット・既存システムの流用の嵐となってしまい、それに合わせてシナリオも調整していくうちにこのように仕上がったのではないかと邪推してしまいます。サラリーマンの悲哀を感じますが、それでもそれなりにプレイできるようまとめ上げている点は、さすがアトラスとも思います。
佳作であり、昨今リリースされる同価格帯のゲームには見劣りするというのが率直な感想です。
ペルソナシリーズやその他アトラス作品の続編までのつなぎとして、セール中ならおすすめできますが、いつもの完全版が出そうな気配もあるため、購入には慎重になってはいかがでしょう?
@Lila
01月02日
1週目クリア済です。ビジュアルに惹かれて購入しましたが、楽しめました。(トロコンに二週目を必須にするのは止めていただきたいですが…)
[h3]西洋がモチーフのペルソナ[/h3]
ペルソナをご存じの方にはお馴染みのカレンダー方式のRPGで、ペルソナが日本モチーフであるのに対し、今作は西洋ということでビジュアルやBGMも、絵画や歌劇など相応に雰囲気を変えています。民主性や多様性などのメッセージ性も高く、興味を惹かれるきっかけは多いかと思います。ペルソナの活動拠点は基本的にひとつでしたが、今作は移動式の拠点による旅が演出されている所は非常に良かったものの、攻略対象がダンジョンや建物が中心で、野外フィールドがあまり無かったのは勿体なかった所です。
[h3]ストーリーとバトルについて[/h3]
冒頭から重たい展開で、出会うキャラクターが味方か敵か判らない緊張感にはペルソナでは味わえない新鮮さがありました。終盤の伏線回収は手堅くまとまっており、破綻はないものの展開が読みやすく、やや肩透かしを感じたというのが正直な感想です。(世界樹の迷宮とのコラボは嬉しい誤算)
バトルはお馴染みのプレスターンバトル(弱点を突けば行動回数が増える。敵も同様)ですが、今作は所謂ジョブチェンジがあるため、全てのキャラクターをスキルカスタマイズ可能であり、好きなキャラクターで攻略できます。カレンダー方式の弊害で、初見はMP回復が出来るアーキタイプに使用が偏りがちという課題は抱えていますが…。
UIはビジュアルで言えばスタイリッシュですが、見づらいとも取られかねないため、賛否が分かれる所かもしれません。評価したいのはコマンドRPGでありながら、直感的な操作が可能なレイアウトになっており、慣れてしまえば手癖で思い通りにキャラクターを操作できるようになる所です。そうなってくると、目が画面効果のスタイリッシュさに専念できるため、爽快感に変わってきます。アニメーションによるカットインの作り込みが素晴らしいです。
yamairux
01月02日
15時間程ゲームを触りました
アトラスゲームをやった事ある方なら馴染みあるシステムなのでやりやすいはずです。
BGMも壮大な感じになっておりワクワクが止まりません。
サゴ戦は簡単にあしらう事が出来るが、アーキタイプ(ジョブ)を間違えると直ぐに全滅に追い込まれる。(不意打ち注意)
ボス戦はジョブに気をつけた方が良い(適当にやると直ぐに全滅)
MP救済処置が今回あるため、MP節約は余りしなくても行けるのがありがたい。
ファンタジー物なのでペルソナと比べないでほしい
種族による差別が強いストーリーなので合わない人やらない事を勧めます(叩くな、比べるな、メタファーと言うゲームを楽しめ)
総合的には楽しいゲームです。
seikai.baseball-03
01月01日
女神転生シリーズ一部プレイ、ペルソナシリーズ未プレイです。
・ストーリー
私はとても面白いものだったと思います。物語を進めていく中で、どういった思いで主人公達や敵側の人たちがいるのかがよくわかりましたし、没入感を持って楽しめました。
・バトル
爽快感があって楽しかったです。レベルを上げてつえーというのもできますし、ギリギリを楽しむこともできるので、あまりペルソナシリーズとかに慣れてない人は新感覚で楽しめるかと思います。
主な感想はこんな感じですが、プレイしてよかったと思える作品だと思います。
是非、気になっている方はプレイしていただきたいです。
マイコー
01月01日
2024年で一番面白いゲームでした。
昨今のRPGはムービーが長すぎて映画かゲームか分からなくなるような傾向にありますが、このゲームはムービーが簡潔にまとまっていてテンポもよく楽しめました。
ただ、次回作があれば改善してほしいなって部分はありました。
以下、改善してほしいなと感じた点(ネタバレ注意)
・ロイヤル系のアーキタイプが解放されるとそれ一択になってしまいカスタム性が失われる
・主人公のジンテーゼが強すぎてアタッカーは主人公以外必要なくなる
・裏ボスが2週目かつ終盤じゃないと攻略が厳しい
・主人公ステータスが振り直せないから魔法特化にしたら悲しみを背負う
ishizue
2024年12月31日
[h1]傑作ではないが歴とした良作[/h1]
メタファーはペルソナやメガテンに次ぐ第三の柱として社内の製作プロダクションであるスタジオ・ゼロにより設計された王道ファンタジーRPGです。
そのためメタファーは良い意味でも悪い意味でもファンタジー版ペルソナの枠を抜け出せていません。
足りないものは多々あれどストーリーもキャラも及第点には達していますし個人的に好感度の高いキャラもいます(アトラス製のゲームで個人的に一番好きなP5R版の明智を越えるキャラはいませんでしたが)
戦闘は毎度賛否両論のプレスターンですが、メタファーの戦闘バランスは良い塩梅だったと思います。
特に序盤と中盤は苦戦することも多く歯応えがあり、終盤は無法を無法で叩き潰す頭脳系脳筋プレイを味わえました。
無効や反射持ちの敵ばかり出てくるわけでもなく万能魔法も強いわけではないので常に弱点を意識した戦闘が楽しめました。
勝利の雄叫びが無いから脳死でボタンをポチることがないのも高評価です。
特にコミュやコープに代わるフォロワー(支持者)システムに好感度が必要なくなったのは画期的で今後はこれで統一してほしいくらいです。
世界観の作り込みも舐めてましたが、想像以上に良かったです。
作中の舞台はユークロニア連合王国という非常に広い国土の大国であり、一つの街に留まらず各地を旅することができます。
どの街も作り込まれていますし何より良かったのが旅の途中で勝手に寄る絶景スポットです。
それ自体は一枚絵でパーティーの仲間たちがそれを背景に会話するだけなのですが、それが生み出す没入感がこれ以上ないほどこのファンタジー世界に引き込む表現をしています。
UIもBGMに非常に良くここまで書いてると良作止まりじゃなくやはり傑作なのでは?という思いが鎌首をもたげますが、前述したファンタジー版ペルソナという点が邪魔をします。
これだから良いし面白いという気持ちと全く違う物を見たい気持ちが相反しています。
ですが、メタファーはシリーズ初心者にも経験者にもオススメ!
メタファー2も欲しいですね。
SukeHam
2024年12月31日
[h2] 最高に面白かった [/h2]
リリース即購入して、プレイ時間90時間ほどでクリア。
シナリオもキャラクター描写も素晴らしくて感情移入しやすく、
UI面でも育成、戦闘どの場面でもストレスなく操作できました。
このゲームに出会えてよかった!
keyst
2024年12月31日
皮が違うだけで中身はペルソナかな。
一見自由度高そうだけど敷かれた一本道からずれると一方的に難易度が上がってく。
計画通りイベント進めていくことが求められる一本道アドベンチャー。
且つ途中のレベル上げすら制限あるのでプレイ中に、
最初からやり直して攻略サイト通りお仕事したほうが楽なんじゃと道中常にストレスを感じるゲーム。
あとメガテンペルソナは最初からそうで且つ早く悪魔合体させろと全く気にしてなかったが、
側が違うから突然主人公と仲間限定で未知の力覚醒とかどんだけできの悪いなろう系だよと再認識する・・・
オッドアイで周りがすぐ気付く超忌み嫌われてるレア種族の厨二病主人公に隠密潜入任務とか・・・・
それ以外は完成されたUIやデザイン・システムなので過去作が楽しめた人ならば。
BDtetra
2024年12月30日
正直あまりいうことはないが、設定は良く世界観は好きだが、シナリオは普通で、キャラは浅くどうしても好きになれない。総合的にはいいゲームだとは思うが面白さとしては70点ぐらい。良くも悪くも普通、ペルソナよりは面白いかも。
ゲームシステムは新しさはそこまでないが、ゲーム設計上基本的に「反レベル上げ」主義である設計であることを感じる。自分はレベル上げが好きなのでそこがかなり大きなマイナス点。また、ダンジョンもあまりにも単調なデザインで全く面白くない。
戦闘に関していえば基本的に「バフを維持して、デバフを維持して、弱点を狙う」というワンパターンになりがち。最初の方でこそキャラのカスタマイズ性がそこそこあるように見えるが、終盤に差し掛かると「このキャラはこのクラス」と完全に決まってしまうところが強く、あまり戦略に幅があるとは言えない。特に攻略を見ずに手探りでやっても全コンテンツ網羅は非常に用意で、最初でこそ経過時間を意識するが、サブクエストをすべて受注してから、それぞれのダンジョンを「1日でクリア」することを徹底していれば、基本的には時間に追われることはない。最序盤でこそMP問題があり、魔術師でちまちま敵をスタンさせて1回復させる作業が必要だが、序盤を抜ければお金に困ることはなくなるのでMP回復アイテムで事足りるようになる。ハードモードでやったが最序盤のデモで遊べる範囲以降苦戦する箇所がひとつもなかったので割と難易度は簡単な方だとは思う。
まおん
2024年12月29日
3以降のペルソナのシステムでメガテンチックなダークさがあるゲーム?
時間忘れてプレイするくらい面白いんだけど、スタイリッシュ頑張りすぎてちょっと画面が見づらいです。
kibantora
2024年12月28日
[h1]すべての要素が秀でた名作[/h1]
キャラ、シナリオ、システム、戦闘バランスやボリューム。
どの要素もぬかりなく、最後まで楽しませてくれるRPGでした。
特にキャラの描写が好みです。
しっかりストーリーを読み込んでプレイすれば、パーティに加入するキャラも、敵キャラも、サブキャラも、主人公も、かなり思い入れの強いものになっていると思います。
特に物語を通して常に主人公たちに憚る「ルイ」というキャラは、敵キャラでありながら圧倒的なカリスマ性を見せてくれます。画面のこちら側にいる自分自身がルイの1つ1つのセリフに圧倒されてしまうほど、今までプレイしたRPGの中でも特に印象に強く残るキャラでした。
このゲームが気になっている方はペルソナファンが多いと思うので、ペルソナとの比較を少し書いておきます。
[h2]①コミュやコープにあたるシステムの改善[/h2]
ペルソナ:好感度が一定以上だとストーリーが進行する。好感度が足りないと行動時間を消費して好感度を増やすだけ。良い選択肢を選ぶと好感度が上がる
メタファー:好感度の概念がなく、1回の行動時間で必ずストーリーが進行する。良い選択肢を選ぶとMAG(と呼ばれるエネルギー)が貰える
この違いがかなり大きく、個人的にはメタファーの方が遊びやすく感じました。
セリフ中での選択肢によって行動時間を1つ無駄にしてしまうかもしれない、というリスクが欲しい方には物足りないかもしれませんが、行動時間の使い方のプランが立てやすいです。
[h2]②かなりファンタジー[/h2]
ペルソナシリーズは世界観が基底現実に近く、普通の学生だったはずの主人公たちがペルソナの力に目覚める……という、現実とファンタジーをミックスした設定が特徴でした。
一方で、メタファーはがっつりファンタジーなので、アーキタイプ(ペルソナにあたる能力)は世界観とぴったり合致しています。
異能の物語として、ペルソナシリーズは意外性、メタファーは合理性が強いので、この点で好みは分かれるかと思います。
個人的にはペルソナの「普通の学校生活の最中に異能が目覚め、日常が急変する」というギャップ感が好きだったので、メタファーの世界観の第一印象は少しインパクトの物足りなさを感じました。
ただ、その第一印象をしっかり覆してくれるほどのシナリオの感動はあったので、ネタバレをなるべく踏まないように最後まで遊んでほしいです。