














Narita Boy
レトロフューチャーなピクセルゲーム レトロフューチャーな世界で探索して戦いましょう。次元を越えて、幻想的で詩的でユニークな体験を深く泳ぎましょう。 ゲームの美学は、レトロなピクセル アドベンチャー (悪魔城ドラキュラ、アナザー ワールド、ダブル ドラゴン) にインスピレーションを受け、現代的なタッチ (スーパーブラザーズ、ソード アンド ソーサリー) と 80 年代のストーリー オマージュ (レディ プレイヤー 1、ヒーマン、ラスト スターファイター) を加えたものです。古き良き時代のレトロなシンセのタッチを伴います。
みんなのNarita Boyの評価・レビュー一覧

agura
2021年07月29日
世界観やBGMが気に入って買ったけれど、ストーリーや戦闘システムの完成度もかなり高く仕上がっています。
日本語翻訳もおかしなところが無く、詩的な表現や独特の世界観の表現がよく出来ている。
戦闘の難易度は普通にアクションゲームをしている人なら、少し難しいと思う位の難易度だけど頑張ればクリア出来ない事も無い位の、丁度いい手応えと達成感が感じられる位なので個人的には非常に満足している。
マップが無い事や一部の操作に少し不満は有るけど全体的に良い作品だと思います。
ただ最初に注意文が出ているけれど、光の点滅が多いので気分が悪くなるかもしれない所は注意して下さい。

735723226kn
2021年07月24日
映像とか音楽はともかく、ジャンプの軌道や攻撃のテンポ等にセンスの無さを感じる。
むしろワザと扱いづらく作っているような気がする。
こういう部分は似たようなゲームの模倣でいいと個人的には思う。

y-kotti
2021年07月03日
ダッシュするとき、後ろ向きに移動するのが耐えられなくて断念しました。
もちろん、世界観の好みが合わないとか他にも理由はありますが、これが一番合わなかったです…
良作の気配はありますが、雰囲気も独特なので人を選ぶかもしれません。

cuckoo.zero
2021年05月25日
M1 Macでプレイ
細部まで世界観が作り込まれていて、またそれが美しい。
2Dのゲームプレイに懐かしさも感じるけど、それはこのゲームの一部分に過ぎず、世界とストーリーがそれぞれ補完し合って素晴らしい体験が構築されている。
終わってしまったのがすごく寂しく感じる。

arufunes
2021年05月01日
アクション技術は中の下くらいですが、ストーリークリアまでには4時間半程度で走り終えられました。
[h1]予想とは全く違う意味で非常に良い作品でした。[/h1]
[hr][/hr]
[h2]■初めに[/h2]
デジタルの世界感や爽快感のみを追い求める方にはおそらく期待外れの部分があるでしょう。
この物語はかなり日本人に向けて作られており、神仏、時の流れ、敬いを良いものとしてとらえている
そういった感性持った方はぜひプレイしてみるべきです。
[hr][/hr]
[h2]■操作性に関して[/h2]
よくも悪くも独特でかなり慣れが必要です。
アクションをある程度窘んでいる方は問題ないかと思います。
[h3]良い部分[/h3]
[list]
[*]基本が剣戟、近距離射撃のみのシンプルな攻撃性
[*]プレイヤーの操作に素直に反応する軌道性
[*]ジャンプコンボ(ダッシュ + 2段→攻撃→空中ダッシュのような精密操作)の様な連続アクションがなしで完結
[/list]
[h3]難しい部分[/h3]
[list]
[*]素直すぎるが故の小ジャンプ難易度
[*]終盤の自機のコントロール
[*]最後のアップデートの出し方
[*]アクションが苦手な方は[spoiler]各守護者のエンチャントの連続切り替え[/spoiler]の難易度
[/list]
[hr][/hr]
[h2]■謎解きの難易度[/h2]
直感に優れるタイプであれば問題なく進むかと思いますが、隅々まで何度も見直してようやく進むタイプであれば躓くかと思います。
特にある要素のコンプリートを目指すのであればかなり目を凝らすことと、途中で[spoiler]パスワード総当たりのごり押し[/spoiler]が できることに気が付かないとおそらく終わらないでしょう。[spoiler](私はどうしてもわからないものがあったのでパスワードの総当たりしました)[/spoiler]
[hr][/hr]
[h2]■ストーリー[/h2]
私にはとても刺さりました。
ニンジャスレイヤーを読んでいる方、アニメを見た方はあのくらいシリアスと普段の緩急をつけられてストーリーが展開すると考えていればよいでしょう。
共通項もかなりあり、日本へのリスペクトを含めつつ作品を作るとこの極致に至るのかなと思いました。
以下ネタバレ含みます、
[spoiler]
この物語はナリタボーイの物語であり、同時にその家族を物語の主軸として現実の大切さを紐解いた物語でもあると感じます。
受け継がれていく時代の流れ、礼節や神仏、家族の大切さ、人の心の弱さと強さ、支えあうことで生まれる感情の重み。生命の誕生、自然との共生、など。
デジタルの世界の中で現実にしか起こりえない現象を色やBGMなどで上手く描いていると思います。
[/spoiler]
[hr][/hr]
[h2]■総評[/h2]
総じて日本人受けがかなりよさそうな作品です。
もし気になっている、古き良き日本が好きだという方はぜひプレイしてみてください。
初めの印象とは全く違うものを最後には得ていると思います。

isuFOREST
2021年04月24日
あなたは世界を救えるか?
No...
" YOU MUST SAVE THE WORLD. "
私たちはどこからやって来たのだろうか?
No,
" YOU HAVE TO GO WHEREVER THE GOD WISH,
WHOM YOU KILLED IN THE BED ROOM IN YOUR YOUNGER DAYS. "
そして、たちはこの手触りを知っている。
NO!
" ...so you are not alone, but you are the Negative, and you are on the late show, AND you have nothing. Nothing to do but nothing enrich your life."
" people always asked me and asked the answer of the question of some peace of homework or weak point of the boss in the Zelda or... or Life of My Old Name spend in their own life. I have always no idea. I have always some kind of thinking of sorrow or something like ... the miss. SO MISS, IS MY LIFE OF ANSWERS."
だから救え 全てを

bennysuzume
2021年04月20日
[h1] ナリタボーイとは日本文学である [/h1]
「ナリタボーイ」をやる人は、たぶんビジュアルとサウンドをきっかけに「80年代レトロフューチャーなアクションゲーム」としてプレイすることになるのだろう。そのビジュアルとサウンドの完成度、ゲームとしての一体感の高さは保証できる。だが、このゲームはそれだけではない。
ゲーム内の目的である「ゲーム制作者の記憶を取り戻す」という行為を繰り返す中で、ゲーム内のゲーム空間「デジタルキングダム」とゲーム内の現実空間がリンクしてくる。その体験設計には情緒がある。このゲームの本質的な魅力は、そこだと思う。
あえていうならば「ビジュアルとサウンド」の部分は《をかし》であり、ゲーム内の体験設計は《もののあはれ》なのだ。つまり、「ナリタボーイ」とは日本文学である。
頻繁に登場する漢字《 中 》と、それと図形的に補完関係にある HIM の記号《 [ ] 》の意味を知ったとき、アートディレクションとストーリーの調和に感動するだろう。
/* ヒント */
// 演出上、光刺激がとても強い作品なので、過敏な人は事前にYouTubeなどでプレイ動画を見て、遊べそうか判断したほうがよい
// ゲームの難易度は後半ほど高くなり、敵の攻撃パターンや特定の攻略法に気づくまで辛抱強くリトライする必要がある

poe_yama
2021年04月18日
[h1] 見た目だけじゃない、オール80年代 [/h1]
コンピューターというものが研究室から民間の手に渡り、テープという記憶媒体の時代を終え、世間には8インチフロッピーが出回り始めたころのコンピューターカルチャーを前面にフィーチャーした、まさに「記憶の中にある80年」をなるべく当時の風味を損なうことなく、かつ、現代人の人にとっても遊びやすくしたアクションゲームが本作である。
PVなどを見ると、ネオン管の原色バリバリのグラフィックと、[b] デイトナUSA以降、間違いなく耳に残りまくるBGM[/b] があり、更に「ナリタ・ボーイ!」のコール音で特定の好事家のハートをノックアウトする。
そして、多くの方が言及しているように、このあたりの分かりやすい演出は大成功していると言っていい。
一見するとメトロイドヴァニア系という気もするが、実は「熱血硬派くにおくん(特に”熱血物語”)」のような全体の流れに対し、メトロイドヴァニア系の「ボムを取得しないとここから先は進めません」的な仕組みを組み込んだ、と言ったほうが正確ではないかと思う(”くにおくん”を知らない人は、”The friends of Ringo Ishikawa”でもOK)。
しかし、プレイを始めて割と早い段階で、思っていた以上に「禅」的なものというか、日本的な死生観といったものが基礎骨格を成しているという部分に気が付く。
ジョブスにも影響を与えた「禅」であったり、ヒッピー文化的なものであったりと、なるほど、70~80年代は「まだまだ子供時代」と言えるコンピューター文化と一緒に、こういった精神面もその裏にあったことは見過ごしてはならない。
そうした意味において、「見た目も精神面も、どっちの80年代も盛り込みました」という制作意図は素晴らしいものだと思う。
半面、チラホラと欠点もある。
やはりグラフィック最優先であることによる、足場の分かりづらい事や、難しい専門用語によるストーリーの追いづらさ・・・は自分も感じた次第。
またそれ以上に、(個人的には)[b] 集中して本作をプレイし続けることが出来なかった[/b] ことを添えておきたい。
どうもに、他のソフトと比べ、「これは先が気になるな!」とか、「あのエリアを何が何でも突破してやる!」という気になれなかった。
ので、1時間プレイしては中断し、次の日に再開・・・という流れでようやくクリアした。
また、難易度が後半のボス戦で極端に上昇しているのは閉口。
最終盤あたりのボスの体力値が異常な程、高めに設定されているのは、ゲーム全体の難易度上昇傾向からすると、ちょっとオカシイんじゃないか?と思う。
「当時のことはやっぱりその当時に生きた人でないと分からない」と思うが、あの頃のカッコよさとか、音楽とか、そういったものをどう上手く後世に伝えるか?
そういった一種の歴史碑として、本作に触れるというのはアリだと思う。
値段が2,000円以下で、レトロゲームなどの文化史に興味がある人ならば、この世界を覗いてみるのは価値があると思う。

nichigame
2021年04月14日
[h1]ボクも「ナリタボーイ」になりました![/h1]
トレーラーを初めて見た時から気になっていた2Dアクションゲーム「NARITA BOY」 80年代テイストのデザインとテクノ調の音楽、キャラのコミカルな動き、なんといってもオープニングの「ナリタァァァボォォオイ!!!」の”インパクトは最強”
デジタル世界の冒険なのに、柏手を打つ・座禅を組むなどの”日本的要素”を取り入れて動きでも魅せてくれます。
自身が鹿に変身したり、巨大ロボット(ビッグナリタ)になったり…
その能力もですが、武器が「テクノソード」だったりその名前の秀逸さに”作り手のセンス”を感じます。
おいしい所を押さえてくるな~という「待ってました感」が、ボクのおススメです。
若干ボリュームが少ないなと思うも、操作のレスポンスもよく、難易度も高くなくサクサクと進むので、ストレスなく一気に最後までプレイできると思います。
…ナリタボーイの「中」の秘密も、ちゃんと明かされますよ(笑)
紹介動画もあげています!
https://youtu.be/UsrbDkX2wJY

あしえ
2021年04月10日
陰鬱なデジタル・テクノ・ワールドを彷徨うアドベンチャー。舞台は神秘的で混沌としたレトロスタイルのゲーム世界。ほんのりと終末世界的な雰囲気を漂わせている。そんな壊れかけの世界の中で、ジャンプしたり敵をぶった切って進んでいく。おっさんの記憶を解放し、この蝕まれゆく世界を救うために。
中 いざゆけ、ナリタ・ボーイ!!! 中
---
ユニークな世界観は素敵。ビジュアルにびびっときた人にはおすすめする。逆に良いところはそれだけだと思うので、良質なアクションやストーリーを求める人にはおすすめしづらい。
下の方で散々文句を垂れているが、十分遊べるクオリティである。さすが"中"をモチーフにしているだけあり品質も中程度を実現。1000円くらいなら値段に見合った良ゲーだと自信を持って言える。
以下、期待の反動でネガるだけ。
■アクションゲームとして
コンバット・レベル共に作業的で退屈。早く終わらないかな~と思いながらプレイ。
アクションは肌に合わなかった。
硬直が長めで、よく滑り、ヒット判定が直感的でない(見た目から推し量れない)という具合で、端々にストレスを感じた。
演出はPC・敵のどちらもかっこいい。ビジュアルはとても良い。
レベルは設計が歪だし達成感に欠ける。
基本的にリニアなのだが、中途半端に探索させる(迷わせる)ような作りで、でもやっぱりちゃんとリニアという感じになっていてうまく言えないがずっともやもやと不完全燃焼な感覚が続く。多分、自分はこの世界をちゃんと観光して浸りたかったのだと思う。しかし、そのような能動的な探索の余地は無く、「鍵を探して戻って」を本当にひたすら繰り返すだけで辛い。
あと変なミニゲームみたいな移動パートほんとつまらない。
■ストーリー周り
徹頭徹尾独りよがりな説明が続く。情報量が多く、置いてけぼり感。
"クリエイター"を取り巻くモノローグパートはゲームプレイにおいてノイズでしかない。日本モチーフが入っているのは興味深いが、淡々と悲しい出来事が起こっていくだけで気が滅入り、興味は持続しない。
このパートでは実際に対峙する悪者"HIM"のキャラクターアークが描かれる訳でもなく、過去・背景を語るだけのサイドストーリーに過ぎないので無くてもゲーム成立するし、何なら無い方がサクサクプレイできたんじゃないかとさえ感じた。端的に言えばつまらなかった。
さらにねちねち言わせてもらえば、プレイヤーが直接対峙するHIMを含む悪者達はゲーム的に必要とされる「障害」以上の何ものでもなく、それぞれのバトルを制したときの感動はゼロである。ゲームが提示する課題とストーリーが分離しているので、感情ずっとフラットなまま。
ずっとおっさんの自分語りしかされないし、ナリタ・ボーイ=プレイヤーが救わんとしている世界や住人達が(症状ではなく感情的に)どのように困っていて、悪者どもがどういう理念で平和な人々や世界を侵しているのかが不明なため、ボスを倒したりクエストを解決してゲーム的な進展が得られても感情が全く動かない。どこまでいっても作業。
***のために***して、それが終わったら今度は***のために***する必要が出てきて、という具合で場当たり的で受動的なお使いが(文字通り)始めから終わりまで連綿と続き、一切カタルシスのようなものがない。
あと道中のNPCとの会話が苦痛。
とにかくテキストが長い上に専門用語が多い。しかも内容は「お使いミッションのための説明ゼリフ」か、ビジュアルで表現しきれていない「世界設定にまつわる補完ゼリフ」のどちらか。興味深い物語や個性を携えた者などおらず、誰も記憶に残らない。
アクションパートのゲームプレイが一段落つく度、このような消化の難しい情報をたっぷり注がれげんなりする。ナリタ・ボーイが獲得していく目標も他者から押し付けられるばかりで気持ちが乗らずう~んとなっている所にこの情報量である。辛い。読みたい人だけ読んでね、みたいな読み物系のアイテムにしてくれれば良かった。NPCだと心理的にスルーしづらいのもあり、とてもテンポが悪く感じた。
■まとめ
以上のような具合で、ゲームプレイもナラティブもプレイヤーが能動的に探求する余地がなく、終始微妙な気持ちでプレイするしかなかった。ワクワクできたのは序盤だけ。
発表当初からとても期待していただけに、結構がっかり。
今作はStudio Kobaの実験的な作品と捉え、次回作に大いに期待する。

okakayougisya
2021年04月08日
クリアしました。文句なしに良作です。
◎良い点
・世界観。グラフィック・音楽ともに非常に好みです。
ドット絵グラフィックなのですが、加工がだいぶなされているのでノスタルジックな雰囲気はあまりありません。そのぶん万人に受け入れられやすいかなと。
・適度な難易度
本筋はアクションゲームであり、当然ながら後半になるにつれてステージやボスの難度は上がっていきます。
ゲームの仕様としてやられてもすぐに少し前の部分からリスタートできるため、やられてもさして気にせず何度も挑むことができます。むしろ体力回復の手段が乏しいのでピンチになったら適当な場所でやられた方が楽ですw
敵の動きを把握して被ダメージを抑えて勝てたときは楽しいですね。
・ストーリー
大まかな話としては「HIMを倒してデジタルキングダムを救う」ですが、そのために失われたクリエイターの記憶を取り戻す必要があります。
こちらがなかなかに強烈であり、話の続きが気になってゲームを続ける意欲にかなり繋がっていました。一種の読み物感覚で遊べましたね。泣けました。
◎悪い点
・画面表示
私だけかもしれませんが、たまに新しい場所へ入った際に画面表示が適切になされず、足場がわからないまま進んでいきなり穴に落ちたりしてました。
後でエリアに入り直すと正確に描写がなされるのに気づいたので問題はなかったですが、一応上げておきます。
・所持アイテムの詳細が不明
基本的にはカギとなるフロッピーディスクを入手して、それを使ってロックを解除して次の場所に進むという流れでゲームが進みます。
カギを渡される際に大まかな使用場所は話されるのですが、それがどこなのかはプレイヤーが把握しておく必要があり、エリア名も独特なものが多くて覚えづらいので「そういやあそこにロック場所があったな」ってのを総当りみたいな形でゲームをやってましたw
この辺はもう少しわかりやすい仕様にしてほしかったなと。
総じて非常に楽しめました。
だいぶ前に本で情報を知ってから遊んでみたいと思っていたゲームなので、大きな不満もなく楽しんでクリアできてよかったです(*^^*)

Funnyflow
2021年04月02日
映画「トロン」「スター・ウォーズ」を中心とした80年代映画に影響された雰囲気、ビジュアルにただただ感動した。その点を踏まえて言えば最高に満足度が高い。加えてBGMが大変良く、パターンの掴めない敵に対して死にながらの挑戦をしててもストレスレスに再挑戦が出来る雰囲気を出している。
不満点を挙げれば、ボリュームの少なさに尽きる。キーボード、アクションゲームが苦手な私にとってさえ7時間で3000円弱の値段を出すのかと言えばちょっと戸惑うのではないだろうか。(こう言いつつも自分は満足している)
その点を踏まえて、万人に勧めるなら40~50%offプライスの時に買うことをお勧めする。

朝比奈 / Asahina
2021年03月31日
[b]2021.3.30 リリース当日の1stインプレッション[/b]
[hr][/hr]
舞台は1980年代前半、クリエイターの記憶はデジタルキングダムの支配を目論むHIMとハッカーノーツによって失われた!
しかしこの日を予見していたクリエイターの記憶は、13個のトーテムに分けられバックアップされている。デジタルキングダムの管理者プログラム:マザーボードによって選ばれし君は伝説のヒーロー『ナリタボーイ』となり、伝説のテクノソードを手にクリエイターの記憶を取り戻す旅に出るのだ。
[h1]ゲームプレイ[/h1]
本作は横スクロールの2Dアクション・アドベンチャーで、異世界を救うために召喚された選ばれしティーンエイジャーの少年が活躍するという「いつもの」ストーリーだ。ただしそれを狙いまくった圧倒的なアートワークによって塗りつぶすことで、ユニークなゲーム性に姿を変えている。
そのビジュアルやサウンド面からもわかる通り、本作は80年代のレトロスタイルのPCゲームにインスパイアされている。過剰なまでにプログラミング言語やPCに関する専門用語が飛び交う様は、意味はわからないけれどカッコイイ、という在りし日の思いを呼び起こすような演出だ。
そんなレトロフューチャーな世界を縦横に駆け抜け、提示された目的を達成していくこととなる。
[h1]戦闘と成長[/h1]
武器は『テクノソード』と呼ばれる剣だが、それは近接攻撃だけではなく、切っ先から弾丸を放つショットガンのような使い方もできる。序盤はシンプルなアクションだが、ゲーム内に設置されたステーションからスキルを得ることで、アクションの幅が拡張されていく形だ。
それは強力な攻撃手段であったり、軽快な回避スキルであったりと様々だ。
またレトロデザインを強調するために、ユーザビリティを無視してむやみに難度の高い操作感まで再現しているゲームもあるが、本作の操作性はアクションとして良好な部類。
難易度を調整するレベル設定はないが比較的マイルド。もし体力をすべて失って倒れてしまっても、特にペナルティもなく復活することができるので、その点は心配しなくていい。
[h1]デザインの犠牲になったもの[/h1]
その特徴的なゲームデザインと引き換えに、ステージによっては視覚的にわかりにくいものものもある。それが風景の一部なのか、通り抜けることができる扉なのか立ち寄れる部屋なのか、登っていけるハシゴなのかが一見してわからないときがある。
これは振り切ったデザインの功罪だろう。
また最初にきちんと警告はされるものの、意図的な演出として画面がフラッシュすることがあるので、苦手なプレイヤーはそのことを理解してプレイすることをおすすめしておく。
[h1]日本語翻訳/ローカライズ[/h1]
翻訳は違和感なく問題のない日本語となっている。
ただそれはそれとして、先に書いたとおりプログラミング言語やPCに関する専門用語が多用されているので、知識として理解している人には意味が通じるが、そうでない人には意味がわからないものと映るかも知れない。それもまた演出のひとつなので、狙いすました表現と思ってもらえれば幸いだ。
[h1]総評[/h1]
はっきり言ってしまえば本作のすべてはそのレトロフューチャーなデザインにある。言葉を尽くして説明するようなゲームではないので、本作のトレーラーを見て刺さった人はまずプレイすることをおすすめする。
そして本編が気に入ったならば、サウンドトラックも購入してサウンドの海に沈み込もう。
https://store.steampowered.com/app/1586580/Narita_Boy_Soundtrack/

si.sim
2021年03月31日
本作品は、ユニークな設定と、アクションプラットフォームの基本的なコンセプトに基づいて、楽しい冒険を演出しています。戦闘では、俊敏な動きで特にボスとの戦闘ではバラエティに富んだ状況で興奮します。
見どころは、1980年代にインスパイアされたエキゾチックで凝った雰囲気です。本作のシナリオであるデジタルキングダムの神話は綿密に作られており、ピクセルアートのビジュアルは、シンセウェーブの音に合わせて細部にまでこだわったシナリオやシーンで楽しませてくれます。
欠点は画面全体が霧がかかったようになっているのでキャラクターを始め全体が見にくい事と、シンプルすぎる故にキャラクターやメカニックの少なさが気になりますが、それを補って余りある雰囲気があります。
シンプルなアクションゲームが好きな方にお勧めできます。