



















Sherlock Holmes: Chapter One
この物語主導の探偵スリラーでは、若いシャーロック ホームズが母親の死の謎を調査するために地中海のエキゾチックで危険な島を航海しながら、自分自身を証明しようと奮闘します。 シャーロックとして、あなたの遺産は、このオープンワールドでのあなたの決断によって書かれます。欺瞞、暴力、推理はあなたの武器庫のほんの一部のリソースにすぎません。あなたの謎めいた仲間であり、相談役であるジョンもまた別の存在です。 力ずくで問題を解決するか、知恵を絞って脆弱性を見つけて敵の一歩先を行くかは、調査スキルを磨きながら、それぞれの状況で何が求められるかを判断することになります。運命の伝説になれるよう、自分の過去と向き合う時が来ました。
みんなのSherlock Holmes: Chapter Oneの評価・レビュー一覧

noiru
03月11日
名探偵シャーロックホームズ、その一番最初の物語。歯ごたえのある謎解き、重厚なストーリー、豊富なサイドミッション、最高のゲームです。

gikoelu
01月11日
終わり良ければすべて良し。というこ言葉はこのゲームのために作られたといっても過言ではない。
ストーリー終盤は満点、これ以上はネタバレになるので語れない。
メインストーリーのエモさは実際に買って確かめてもらうとして、以下それ以外の細かいところを羅列していく。
その他いいところ
ロードが短い
というかロード時間を見る機会すらタイトル画面の立ち上げ以外ではほとんど無い。
操作レスポンスがよく、基本的に思い通りシャカシャカ動くので、資料参照やマップ確認のストレスがない。
シャーロックに襲い掛かる多彩な下ネタジョークの数々
特に中盤以降これでもかというほど様々な形式で性的ジョークが飛び交う。
丸出しの絵画作品はゲーム実況配信を粉々に破壊するレベル。
後半に登場する快楽主義者達は単なる下ネタヤローではなく、理性を尊ぶシャーロックとの対比構図になっており、各人常に異なる価値観を表明する。
他の推理ゲームにありがちな、ただ複雑化、冗長化していく頭脳派同士の知恵比べより数段面白い。
戦闘が面白い
コマンドバトルの評判が悪いようだが、私にとっては新鮮で面白かった。
コマンドパートに入らない限り、たとえ真後ろから先制しても絶対にカウンターされるホームズは妙に弱くて面白い。
気になったところ
最初が退屈
序盤チュートリアルは面白いのだが、メインストーリーが本格化する前にサブクエやメダル集め、
若干クドめの戦闘演習が次々と横やりを入れてくる。
「ストーリー的には何も起きてないし、何が重要かもわからない状態」をキープしたまま
本筋に水を差す展開が連続するため、シャーロックがなぜコルドナに来たのか度々わからなくなる。
ヨット小屋の探索あたりから面白くなるので、最初の2,3時間は我慢してくれとしか言えない。
集中システムのわかりにくさ
対象物に視点を合わせて、証拠の詳細を洗い出すシステムだが、何もない空間を指し示すべき時も多く、
物や壁に固執しているとあっというまに手詰まりになる。
再序盤で天使の石像を永遠探し続けたのは絶対に私だけではないだろう。
変装システムについて
聞き込みにおいて、貧民系衣装が万能すぎる。
探偵のデフォ服を着てるメリットもないため、汚い恰好のままズンズン進んでしまいがち。
そのせいでストーリーデモシーンが台無しになる。
ジョンのノート
調べもの検索で間違えるとジョンからディスられるのだが、調査目的で固定した証拠からは、(特に最初の調査は)3つの項目のうち2つまでしか特定できず、最後の項目は8パターン総当たりしたほうが早い。
「昔の出来事」の影響範囲がわからないことも手伝って、ノートがお産の白昼夢で埋め尽くされる。
総評として序盤と一部システムの難点が惜しいものの、中盤にさしかかれば悪いところは影をひそめはじめ、
そこから先はいいところが徐々に増えてきて、すばらしい終盤にたどり着くまでの障害物が加速度的に減っていく。
序盤で投げてしまった人も是非もう一度プレイしてほしい。
黄金の牢獄すらクリアしていないプレイヤーのほうが多い、非常にもったいないことだ。
正月連休明けの憂鬱を救ってくれたすばらしいゲームに感謝する。

hir0c
2024年07月11日
「Chapter One」とありますが、ストーリーは本作でしっかり完結していました。ワトソンと出会う前のシャーロック・ホームズを描いた3D推理アドベンチャーです。ホームズをあまり知らない私でも最後まで楽しめました。
犯人を指名してクイズのように「正解」「不正解」というシステムではなく、「最も可能性が高い人を犯人とする」という方式をとっているのが面白かったです。ほとんどの犯人は最後まで自供しないため、各チャプターで自分が指名した犯人が全部間違っている可能性もあるのが怖い…

nebukuro81
2024年06月23日
長く詰んでた本作を本編クリアしましたので、レビューします。
結論を言うと、「好みが別れます。」
今作はタイトル通りですが「Chapter One」と名がついている通り、過去作をやっていなくても、
若きホームズの物語という新鮮な気持ちでプレイすることができます。
従来の謎解き要素もありつつ、
本作からオープンワールドを舞台としており、コルドナ島の探索も楽しめます。
良い点としては、
オープンワールドゲーム特有のサブクエスト(コルドナ市民からのクエスト)の多さです。
メインのホームズの幼少期の出来事を紐解きに没頭することもできますが、
街で目撃する市民の会話から新たな事件(サブクエ)を発見し、解決することもできるのは、楽しかったです。
別れるポイントは、「面倒さ」だと思います。
これは狩猟ゲームや物理的に戦うゲームではないため、事件の顛末をメニューを開いて整理する必要があります。
後半の面倒さに関してはこのゲームの醍醐味でもあるので、これに乗れなければ不評や退屈と感じるかもしれません。
悪い点は白黒が良くも悪くも付かないという点です。
過去作の罪と罰のように事件を整理し、事件を推理し、真実を見つけ出すのですが、
今作は可能性の中からあなたはどちらの結末が好みか?という真実よりも好みを選択している感覚になります。
可能性を推理し、状況からこの人またはこの事象しかあり得んだろうというものもあったりしますが、
そこに対して明確な答えがプレイヤーに提示されるわけではありません。
一応答え合わせ的な要素もありますが、それも明確に事件解決とか迷宮入りとかいう表現をしてくるわけではない。
また、どの選択肢をしてもプレイヤー側に何かしらのペナルティや恩恵があるわけではないため、
お話的にはかなりドライに感じます。
オープンワールドということもあり事件が終わっても地続きになるためより冷たい、呆気ないという感覚に囚われてしまいます。
私としては、多くの選択や挑戦的な構成ということで好評を押しましたが、
好みが別れるという認識はしています。

Griffon
2024年03月31日
Chapter Oneだけど完結しているので安心して遊べます。シャーロックホームズシリーズは好きです。シャーロックホームズを知らなくても楽しめます。

InuzukaAka
2023年12月20日
月夜に唄う 少年の肩に
路地裏の蝶が 紗なり停まった
猫撫で声の 誘惑も無駄だよ
だが敢えて其処は 乗った振りをする
Pardon? Fool lady…
こう見えて僕は…
君より一桁ばかり年長者なのだよ…
Then… Let's drink it…
Mother, dear mother, I keep on seeking you.
渇き切った喉を潤しながら
Ah… Mother, my mother, I want to kiss your hand.
永遠に凍てついた刻の彼岸を彷徨う…
——《Monther》-Sound Horizon

showgo
2023年01月06日
日本語翻訳レベル
☐ きっとどこかに存在する場所で、キャラクター達は実際に生きているに違いない
☐ 世界観やそれぞれの登場人物にマッチしている
☐ センスはないけど、言いたいことはわかる
☑ 人形が喋っているみたいに硬い
☐ 機械翻訳のほうがマシ
☐ 言葉はいらない
翻訳周りの不具合
☐ 未訳箇所あり
☐ 読みづらい文字のフォントや大きさ
☐ 読みづらい改行位置
☐ 世界観を損なう誤訳
☐ ゲーム進行にとって致命的な誤訳(例:「進むしかない」→「進まない」)
翻訳もさることながら、ゲームシステムがどうにもよろしくない。
シャーロック・ホームズがオープンワールドに放り込まれた結果、あっちに行っては依頼を受けて、こっちに行ってはパズルを解き、その途中であれやこれやを収集して回り、これじゃあ名探偵ではなく御用聞きである。何かアチーブメントを取り逃してないかと、どうでもいい場所でウロウロするのはシャーロック・ホームズにはまるで似合わない。
メインストーリーとサブストーリーが混在するのはオープンワールドの常だが、気分的に一つの事件に集中できないのは推理モノや探偵モノとしてかなり致命的なのではないだろうか。広大なフィールドが達成感も緊張感も薄めてしまっている。少なくとも「ホームズごっこ」「探偵ごっこ」に没頭できる作りにはなっていないので、それを求めている人にはお勧めできない。あえてシャーロック・ホームズを操作して、奇妙な事件の解決に挑むよりもオープンワールドであちこち走り回りたいという方はプレイしてみてもいいかもしれない。

Son of a biscuit eater
2022年10月30日
[h1]ホームズシリーズが好きだからこそ[/h1]
先にまとめるなら、”謎解きアクションゲーム”としては超良作。”シャーロックホームズシリーズ”としては凡作と感じました。
【高評価な点】
・ムービーが美麗、映画のようで見入ってしまう。
・各事件は相変わらず良いクオリティーで重厚な雰囲気を楽しめる。
【うーん…な点】
・聞き込みや調査するまでの間を自分の足で動くことで、より没入感を得られるようにという狙いかもしれないが、[b]テンポ感がこれまでのシリーズより悪くなった[/b]=(今の状況なら)オープンワールドでなくてもいいように感じる。
・警察署や市役所にアーカイブを調べにいったり、話を聞きに行ったりなどが[b]オープンワールドのせいで移動そのものが面倒になる。[/b]ファストトラベルも部分的で結果移動はする。
・そこそこマップが広い割にスカスカ感が否めなく、中身がほとんどない。
・チープな戦闘やパズルともいえない化学分析はいっそなくていいと感じる。[b]今までよりも事件の調査でやれることが多くなった分の弊害かひとつひとつの濃度が薄く[/b]、ペラペラのアクションや謎解きをさせられている気分になる。
・ワトソン君との絡みを期待していると肩透かしを食らう。やはりホームズシリーズはワトソンとの掛け合いだが正直あってないようなもの。([spoiler]※次回作ではしっかり相棒としてワトソン君が出てくるようで嬉しい![/spoiler])
不満の方が多くなっていますが、このシリーズが好きで期待を寄せているゆえです。
こちらのデベロッパーさんの新たな試みはワクワクするし、きっと次回作でさらにブラッシュアップされるはずなので楽しみに待ちたいですね。
シリーズが好きな方も、はじめて触れる方でもおすすめできる作品だと思います。

KUR
2022年10月09日
シャーロック・ホームズ作品は、本シリーズに限らず推理ものと冒険活劇ものに二極化する傾向があるが、今作は後者に振り切った作品と言っても良いだろう。
推理ゲームとしての質は過去作品に比べて高いとは言えない(どう考えても証拠が不十分なまま結論を求められる事件があり、証拠/犯人が明白なものは簡単すぎる)が、アドベンチャーゲームとしては非常に作り込みがされており満足感が高い。
良かった点としては
・ベイカー街とロンドンの事件現場を飛び出して、19世紀末の西欧・オスマン・地中海それぞれの文化が分けられたコルドナ島全てをホームズとして走り回ることができる。浪漫を感じられるという点もあるが、地区ごとに明らかに街や住人の雰囲気が変わるので、後半になっても同じような場所を探索することはあまりなく雰囲気的な飽きが来にくい。
・過去作では特定の事件で数回しか使わなかった変装だが、今作では求められる部分が多く、しかも自宅に戻らずともどこでも即着替えられるお手軽システムなので気軽に色々な服装に着替えられる。
・道路の名前や本の名前や人名など、原作ネタ、過去作ネタが大量に含まれており、歴代ファンからすればニヤリとする場面がかなりの数ある。一部時代設定などがおかしくなってる部分もあるがオマージュなのでご愛嬌。
・初心者でも簡単に事件を解決できる 今作では難易度設定を上げなければデメリットもなく、どの証拠に対してどのギミックを使えば推理が進行するのかも全て書かれるので、詰まるという部分はほぼない。推理が簡単すぎるというデメリットと表裏一体ではあるものの、あくまでアドベンチャーゲームとしては良い点だとも言える。
・翻訳の正確さ 今作に限らず本シリーズ全体に言えるが、洋ゲーのなかでもさらに開発が東欧のゲームであるにもかかわらず、極めて自然な日本語訳がなされている。この手のゲームでは特に致命的になりがちな、不自然な翻訳や誤訳というものがほぼ0と言えるほどないのは本当に素晴らしい。
・ストーリー 過去作では個々の事件の展開や推理は今作より面白いものも多かったが、全体のストーリー部分がイマイチ…という作品もいくつかあった。(原作自体が基本的に短編集なので仕方ないとも言えるが…)今作ではメインストーリーの出来が良く、徐々に屋敷の部屋が解放されていくシステムなのもアドベンチャーゲームらしくて良かった。
悪かった点
・上述のように、推理1つ1つは面白いものもあるが全部が出来が良いわけではない。
・戦闘 難易度はこのゲームのプレイヤー層を考えれば高めかもしれない。すごく難しいわけではないのだが…慣れても単調で特別面白いわけでもない。スキップ出来るし必須ではないので問題ではないかもしれないが…
・序盤の探索 島全体を行き来できるのは楽しいのだが、ファストトラベル地点を解放しなければ移動が大変。それもどこに行けば解放されるかが書いてあるわけではないので、地図を見ながらそれっぽい大通りを走り回って解放されるか試さなければならない。
全体的に推理・ミステリーゲーとして見ると並程度ではあるが、シャーロック・ホームズの二次創作冒険活劇アドベンチャーとしては非常に面白い作品。また根本的にこの手の、特にホームズのゲームでオープンワールドというのは新鮮味があり、それだけでも十分に楽しめた。

gogoringo
2022年08月29日
大学入学前のホームズを操作しどのように最高の頭脳を持った偏屈で繊細でオカシイ探偵の生い立ちの謎を解いていくストーリー。
ほぼ他の方たちのレビューと同じ感想。
「The Sinking City」が好きだったので似たようなこれも好き。
ただ「罪と罰」「悪魔の娘」もそうだったが、肝心なところの本当の犯人が誰か明確な証拠なしに最後推理こっちに投げっぱなしなところだけはどうしようもなく今作に引き継がれているのは嫌い。
ただハッキリと犯人がわかるサブケースが多いのでマシかもしれない。
ボリュームが多いので本編・サブ・ミニという感じで解決しないまま事件を抱え込んで勝手に一人で混乱することも可能。
ところどころ攻略を見てさっさと進めても20時間遊べたのだからたいしたもの。

今日もっとも検索しにくい猫
2022年08月16日
自宅に着くまでは楽しめました。それから起こるミステリーのヒントがわかりずらく、どこに行けばいいのか誰に話しかければいいのか、何をしたらヒントを得られるのかが私にはわかりませんでした。
この人かなと声をかけ、数回間違える度に相棒が手帳に無能だとメモを書き込んでいきます。これがめちゃめちゃストレスでした。手帳のページに不満コメントが増えていきながらも、マップを彷徨い、建物に入って色々しましたが、最終的には街をダッシュで観光してアンインストールしました。

Escapade
2022年05月23日
過去作の同Frogwares社のシャーロックホームズシリーズをプレイ済み。
今作もこれまでの作品同様、これまでのシリーズをやっていなくても、また、シャーロックホームズ自体を一切知らなくても問題なく楽しめます(コアなファンがくすりとする要素はありますが)。
プレイした感想は、面白い!!!!!! と言うほかないです。このような「徹底的に推理する」ことを許してくれるゲームはとても数が少なく、希少です。
ゲームの進め方は大きく異なりますが、根幹的な考え方が似ているゲームとしては「Returns of the Obra Dinn」が近いでしょうか。あのゲームを楽しめた人は、このゲームも楽しめるかと思います。
(追記:クリアしてこの点について考えを変えました。推理!とできる要素はFrogwaresの過去作品よりも薄くなっていると感じたため。)
このゲームの特徴は、「推理」すること。周囲の環境物、相手の表情、ほんのわずかなテクスチャさえこのゲームでは推理の対象となります。
このゲームでは基本的に探索を行い、証拠を集め、それに対してホームズ(主人公)がコメントをし、それらをもとに集めた証拠をくっつける感じのシステムとなっています。
しかし、それだけでは事件の謎が完全には解けないことにある時プレイヤーは気づくはずです。事件の証拠もすべて集めているし、あとは容疑者を指定するだけのはず。
それなのに、「坑道のそばになぜか馬車のわだちが残っている理由(これは以前の作品ですが)」や「犯行現場の隣の部屋でなぜかグラスが割れている理由」などについて一切説明がされない……。
そしてプレイヤーはそんな、何もなければスルーしてしまうようなオブジェクトの中に、奇妙な違和感が他にもちらほら存在することに気づくかもしれません。
しかしそんな「違和感」をつなぎ合わせるのは並大抵の労力ではありません。
「もしかしたら事件に関係しているかも」というものただの仮説にすぎず、実は単なる配置ミスだったりする可能性もあります。
しかし、それらのすべての事柄をつなぎ合わせると、いずれ事件の全貌らしきものが見え始めてきます。その時のカタルシスといったらたまりません!!!
「考えること」そのものを趣味としているようなタイプの人間にとっては、これ以上ないゲームです。ゲームから面白さを与えてもらうのではなく、プレイヤーがこのゲームの面白さを見つけ出そうとしたときに、このゲームは真なる素晴らしいゲーム体験を提供してくれます。
「一生懸命考えても、答えが正確にはゲーム中では出てこないからすっきりしない」という意見も中にはあるようですが、それについては全くその通りです。
いくら考えたとしても、その解答が本当に正しかったかどうかはプレイヤーが判断するしかありません。
そのあたりのことは、例えば「逆転裁判」のような点と点がつながってあっと伏線のつながりに驚くようなゲーム性を求めているプレイヤーにとっては失望してしまう要因となるでしょう。
しかし個人的にはそのような要素があるからこそ、「その選択の結果こういう結末になったが、お前は本当にその解答が正しいと思っているんだな?」とゲームに自分自身の思考能力を試されている感覚がして、とても面白いと感じます。
また、事件の解答と呼べるものは上記で述べたような「説明されない違和感のあるオブジェクト」に隠されている場合もあるので、余計に観察力や思考力を見られている感じがしてしまいますね(このような考察は自分で考えろというスタイルは欧州的かもしれませんね)。
このゲームでは伏線は自分で考えて作るものなのです(笑)
もちろん、もっとカジュアルに、「面白いシナリオを体験したい」「謎を追いかけている感覚を楽しみたい」というタイプの人もいるかと思います。このゲームはシナリオもとてもドラマティックで、そういう楽しみ方をする人にとっても大変満足できる内容を提供しています。
長々と語ってしまいましたが、このゲームは基本的に誰でも楽しめるゲームとなっています。
しかしせっかくだからこのゲームを隅から隅まで楽しんでみたい! という方には、ゲームの製作者がこっそり残してくれたオブジェクトの中のストーリーや謎をぜひ楽しんでみてほしいです。
そして、自分の思考力の限界がどこにあるのかを試してみましょう!
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以下からはこのゲームシリーズのコアなファンとしての感想です。
デラックスエディションを購入しましたが、結果としては大満足です。
いろんなクエストがくっついているので、かなり楽しめています。ファンならデラックスエディションを買ってまず間違いないでしょう。
今回の作品は大幅にグラフィックが向上し、コルドナ島の風景を思う存分楽しむことができます。本当に海外を旅行しているかのようで、コロナの現在では癒しですね。
街をのんびり散歩するためだけに起動することもあります。ホームズのイケメン度もハンパなくて目の保養になりますねw
少々苦言を呈するのであれば、やっぱり操作回りやシステムがいまだに不親切なところがあります(最新の有名タイトルに比べて、ということになりますが)。ストーリーがいいにも関わらず、システムを理由にプレイヤーを手放してしまうのはもったいないですね。
自分はこのシリーズに慣れているので、昔に比べればとても進歩したなという感想です。
それからシャーロキアン的には、「ここはあの人の解釈を使ってるんだな」とか「90年代に作成されたあの映画のオマージュかな」みたいなところで考察もできますし、シャーロキアンの人も満足できるかと思われます。
そしてストーリーの根幹、そしてホームズの相棒でもあるジョンについてですが……いやぁ、もうエモエモのエモですね。ジョンの正体は割と序盤で明かされますが、けっこう衝撃。
一つ言えることは、このゲームはあくまでコナンドイルの描いた原作の通り忠実に「シャーロック・ホームズは孤独な人間である」という設定を入れているのだということですね。
最後に、本当にこのゲームが買えてよかったです。
Frogwares本社のあるウクライナは現在困難な状況に置かれています。彼らが無事であることを祈るほかありません。
資金援助のおかげで新プロジェクトが発足したとの報を聞き、心からうれしく思っています。
これからも無事によいゲームを作り続けてくれたらと、一ファンとして望んでいます。
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このゲームをクリアしたので、さらに追記…。上記のコメントで「推理できるのがすごい」と絶賛しましたが、今回の作品は過去作品にその点では劣るというか、シナリオ面にかなり力を振っているという感じですね。
事件数含めてもかなりボリュームがあるので、過去作品のように一つの事件ずつに絞って背景を詰めていくというのは難しかったんですかね。なので、ごめんなさい。以上の賞賛は過去作品に向けてとお考え下さい(メインストーリーのいくつかは推理のしがいがあるのですけどね)。
しかし、このゲームが面白いことは変わらないと思います。また次からの作品でがっつり背景考察させてくれることを期待しています。

h-teru
2022年04月14日
オープンワールド型推理ゲーム。
過去に「罪と罰」を遊んだことがあるけど、それよりもさらにオープンワールドよりに世界が広がっている。
個人的には過去作の方が集中して物語を楽しめる。
しかし、わりと没入感が高く、難しかった戦闘も慣れてくると数をこなしたくなるくせがある。
きちんと状況を理解して正しい推理をしなければ、格好がつかない。
難しいけど、ホームズになり切れる面白さがあった。

NATTO
2022年02月18日
■進行不可問題
マイ・ストーリー 「黄金の牢獄」遺跡調査において、彫像を調べたあと、白いモヤモヤがでるらしいが、自分の環境だと一切出てこず、進行不可になるバグに遭遇。
進行不能になる前のデータをロードし、違うルートをたどってまたやりなおしてもバグは再現したので、回避方法が不明。
また、岩と岩の間によじのぼって降りたりすると案の定、高確率でハマりやすい。(採掘現場みたいな箱庭エリアだとファストトラベル不可のため、チェックポイントからのやりなおしになる) 。さらにいうと、箱庭エリアでセーブからロードすると、ロードしたとき箱庭エリアから追い出されるため、戻りたい場合はかなり面倒。
■なにをしたらいいのか、いっていることがわかりにくい
基本的に「いってる意味が分からない」「ああ、そういうことか」な感想にいきあたるような、次になにをしたらいいのかがとっつきにくいことが多い。推理というののは、理解してこそ初めてはじめられるものだが、わかりにくいつくりのせいで理解に時間かかりすぎて推理→行動までのリズムがとても悪い。
■パートナーからのダメ出しシステム (遠まわしにプレイヤーはアホだなといってくる)
そんななかでもなんとか理解していこうと、手探りでなにげなく関係のないそこらへんにいる人に話しかけたり、市役所の書物で検索キーワードを間違えたりは発生するのだが、そうしたらそうしたで、パートナーの「ジョン」にいちいちバカにされるような日記を何十通もつづられる。きがついたらい厭味ったらしいつっつきが40通たまっていたり。さすがにげんなりする。
そんなこんなでクリアはできないわストレスはたまるわでさんざんな目にあった。

なまけもよう
2022年01月21日
初めてのオープンワールドということですが、ロードもスムーズで細かい作りになっていたと思います。
ただ、サイドストーリーの宝島をするとわかるのですが、地図の表記が少ないので行きたい場所を探すのは苦労するところはありました。そこは頑張れ!って感じです。
肝心の謎解きですが、私は難しい方にチャレンジしていたので難易度的にはつんだところが数回あった程度なのでちょうどよかったと思います(スムーズすぎてもね)。このホームズ作品ならではの最後の倫理決めは前作より複雑だったと思います。特に今回はストーリー的にもシリアスで、選択が鬼畜でしたwwでもそこが魅力ですよね。
総評して、過去作を超えるよいゲームでした!
以降、クリア感想(ネタバレなし)
前作、前前作をしてからのほうが思い入れはより強くなること間違いなしです。
すべてクリアして思ったことは、年老いたシャーロックに会いたくなる!でした。この過去を経てあの彼がいて、こちらに倫理を説いていると思うと、感慨深いものがあります。
できればチャプター2でまた彼の歩みの続きを見てみたいと思いました。

かめ太郎
2022年01月14日
前作までをやったことのある人には間違いなくおすすめできる。
【良い点】
・メインストーリーの事件にボリュームがありやり応えがある
・サイドクエストとなる事件(DLC含む)も豊富
・マップを自由に移動できるようになったことで自分で決めた順番でゲームを進めることができ没入感が高まった
・あえて乱暴者になったりマイクロフトを失望させたりするのも楽しい
・メインストーリーは順番にしか進められないが、途中でサイドクエストを挟んだり盗賊と戦ってみたり自由に進められる
・戦闘はスキップすることが出来るのでアクションが苦手な人も安心(逆にアクションゲーム好きには物足りないかも)
・普通にプレイしている限り致命的なバグには遭遇しなかった
【いまいちな点】
・ゲーム操作の案内が少なく不親切。捜査中に次に何をすれば進むのか分からなくなった箇所がいくつかあった(日本語の攻略情報は少ないので英語サイトも参照した)。
・ジョン(今作の相棒)は推理の役に立たないのでいる意味が分からなかった。どうせならワトソンが良かった(クリア後のムービーには登場する)。
・殺人をしたりジョンの挑戦を無視したりするとジョンとの関係が悪化するらしいが、日記の表情が変わるだけでそれ以外は何も起こらなかった
【その他感想】
・シャーロックの服装が日本のオタクっぽい
・戦闘に癖があるので慣れるまで上手くいかない
・戦闘は決まった箇所でしか発生しないためミニゲームの拡張といった位置づけか
・オープンワールド要素はあくまで移動の自由ができただけなので、他のゲームにありがちな道端の収集アイテムや自由な行動(ふざけた動きをしたり通行人を殴ったり)ができるわけではない

Hiruandon
2021年11月28日
独創的な推理力、鋭敏な観察眼、証拠と証拠を結びつける知識と理解力。
ホームズがホームズに至るまでの物語。

tacryp
2021年11月28日
完全なクソゲーという感じではないのだが点数をつけるとしたら100点満点中48点という感じ。
まず推理に関しては一番のキモなのでしっかりしている。証拠集め、聞き込み、推理はもちろん事件現場に行くまでも自分で地図を見ていくなどとてもリアル。不便だと感じる人もいるだろうが個人的には良いと思った。
ただそれ以外の部分は少し難がある。
まずオープンワールドについてはスカスカという印象。街は作りこんではあるがイベントとかは数件しか起きないので探索の楽しみがない。また、ホームズの洞察力で道行く通行人の特徴などを見る事ができるがこれもイベント中以外は特に意味がないので残念。
続いて変装については服や髭、化粧など種類が豊富で良いのだが特定のイベントでしか使われないのは大変もったいない。そして事件の時にはここは変装のタイミングと教えてくれるのも何だか萎える。通常なら証拠を得るのに時間がかかるが変装ならすぐに有益な情報が手に入るとかそういうシステムなら面白かったのに。
戦闘に関しては完全な作業。まず、基本は殺してはいけないので気絶させる必要があるが敵はオブジェクトを撃たない限り気絶しない。そしてQTEに失敗すると敵を気絶させる事が出来なくなるためもう殺すしかない。まぁ、アクションが苦手な人向けに戦闘のスキップがあるのが唯一の救いか。
友人の評価についてはとにかくうるさい。
推理を間違える、何度もNPCに話しかける、敵を殺してしまうなどこちらが失敗する度にぶつぶつと文句を言ってくる。正直、気にしなければいいのだろうが口うるさい小姑と一緒に行動してるみたいであまり良い気分ではない。
総評として推理は歯ごたえがあって面白いのだがオープンワールドにする必要はあったのかなと疑問に思う。材料としては面白くなりそうなものがたくさんあるのに何だかそれを活かしきれてないように感じた。個人的には非常に惜しい作品だなと思った。

RESSO
2021年11月18日
[h1]一言でいうとThe Sinking City 2です[/h1]
メニュー画面やグラフィックはほぼThe Sinking Cityと同じです。
ホラーゲームのThe Sinking Cityと似ているせいか、今作は相棒のジョンがなんだか怖いです…
扉を開けたらワープして先回りして居たり、シャーロックホームズを「シェリー」と呼び、ベッドに座って「君はいつも素敵な場所に連れていってくれるよな」と台詞で精神的な揺さぶりもかけてきます。
ジョンは何回か間違えたり余計な行動をすると、手帳にダメ出しを書き込んでくるのですが、残り続けるのでこれが結構ストレスが溜まります。この要素は自由なプレイをしたい人には不要なのではと思います。
個人的にマイナスなのが、The Sinking Cityであった
「〇〇地区の△△通りに目的地はあるよ」を地図から探して行かなければならないところです。前作のように地図に印をつけて欲しかったです。
また、銃による戦闘シーンが追加されているのですが、
一人で何人もの敵との銃撃戦をするのは別のアクションゲームでやって欲しかったです。
前作のように銃はワトソンだけが持っていて、たまに借りるくらいで、基本的に頭脳、ときどき特技のボクシングを使うくらいがいいのかなと思います。
個人的に好きだった、現場で拾った毛髪を顕微鏡や薬品で検査したりするミニゲームはなくなり、全て足し算引き算の算数をするミニゲームになってしまいました。全体的にどの事件もやることが同じで、予算や開発期間の関係なのか、ミニゲームも使いまわしばかりに見えます。
Sherlock Holmesシリーズよりも、The Sinking City寄りに進化してしまったことで個人的マイナス意見が多くなってしまいましたが、別のゲームとしては面白いと思うのでおすすめです。

nariking1017
2021年11月18日
オープンワールド+推理モノということで楽しそうだなと思いプレイしてみました。
ちなみにシャーロック・ホームズは詳しくありません。
最近推理モノと言えば、「アガサ・クリスティ エルキュール・ポアロ初事件」をプレイしましたが、そちらに比べると推理はなれれば簡単だと感じました。
こちらも、基本的には手がかりを集め、脳内でそれを組み合わせて真実を暴いていくといった、最近ではスタンダードなシステムです。
ただ簡単な分、こうだろうと思って推理したはずが、全然違う人が犯人ということで物語が先に進んだりすることもありますので、「あれ…」となることもしばしば。
そこに目をつぶれるなら、探偵ものオープンワールドとしては面白いと思います。
オープンワールドとしては、グラフィックも綺麗なため、オープンワールド好きの方も納得ではないでしょうか。
序盤プレイの動画を上げていますので、もしよければ参考にしてください。
ただ、おっさんがしゃべりながらプレイしていますので、そういうのが苦手な方はスルー推奨です。
https://youtu.be/aeIjA1qS_80

Arcus
2021年11月16日
若きシャーロック・ホームズが、幼い頃住んでいた地中海の島に十数年振りに里帰り。
結核で亡くなった母の墓参りのためだったが母の死因に疑念が生まれ、家族の過去を探り始めたホームズの前に次から次へ事件が立ちふさがる…といった話。
chapter oneというタイトルだが別に分割商法ではなく、これ単体で完結している。
舞台になっている地中海の架空の島コルドナ島はローマ・オスマン・イギリスらが支配してきたという設定で、今でもイタリア人とトルコ人とイギリス人などがそれぞれ暮らしているコスモポリタンな島。
広くはないが街並みはなかなか綺麗で、散歩してるだけで結構楽しいのは好印象。
TPS要素もあるが、ウリになるほど面白いわけではない。設定でスキップも可。
メインはやはり推理パートだが、難易度自体はそれほど高くない。
探索や尋問で手がかりを集め、"記憶の宮殿"と呼ばれるシステムでそれらを組み合わせて仮説を立て、犯人を特定する…というのが基本的な流れ。
この"記憶の宮殿"は間違った手がかりを組み合わせてもペナルティがあるわけではないし、パターンがそれほど多いわけではないのであまり迷うことはなく、最悪総当たりでどうにでもなる仕様。
事件の流れに沿って適当に証拠を組み合わせて行けば、犯人を指名するところまでは大して頭を使わず辿り着けるだろう。
しかしこのゲームが厄介になるのはここからで、全ての証拠を集めて"記憶の宮殿"を完成させても、真犯人が誰なのか全然わからないのである。
ホームズゲームなら「不可能な選択肢をすべて排除して最後に残ったのが真実」的な理論で、消去法で一義的に結論を導き出せる明快な推理を期待するところだが、そうはならない。
"記憶の宮殿"ではあらゆる仮説が並列され、容疑者全員に犯人の可能性がある、という当たり前の結論が出たところで完成してしまう。
手がかりは出揃ったのでここまでの情報で犯人は推理可能ですよ、と言わんばかりに、これまでシステムのガイドを受けながら推理ごっこしていたプレイヤーをいきなり荒野に放り出してくるのだ。
結局どいつが犯人なんだよ!と心の中で叫びながら手掛かりリストとにらめっこし、自分なりの根拠で「犯人はお前だ!」と指名するのがこのゲームのハイライトだろう。
しかししかし、意地悪なこのゲーム、なんと答え合わせというものが存在しない。
普通の推理ゲームなら間違った推理をしたらやり直しとかゲームオーバーになるとか明らかに空気悪いバッドルートに入るとかだろうが、この作品は誰を犯人に指名しようが関係なく進んでいく。
少年漫画のように、糾弾された犯人がベラベラ自供を始めたり動かぬ証拠がポケットから出てきたりといったこともなく、自分の推理が正しかったのかどうか確認する術はない。
画面の中のホームズは自信満々の口調で犯人を追及するが、容疑者側もそれなりに筋が通っている理論で自己弁護し、真相は結局不明なまま"犯人"は連行され事件の幕が閉じる。
それは推理小説の謎解きパートというより現実の裁判を思わせるモヤモヤ感だ。
ホームズゲーのくせに「真実はいつも一つ!」的価値観を拒否しており、むしろ曖昧な根拠で人間を糾弾しヒト一人の人生を決定的に変えてしまう警察行為の重大さみたいなところに力点が置かれているような印象がある。
正解も不正解もなく残されるのは後味の悪さと死体だけ…というちょっと変わった推理ゲーム。
面白いのは間違いないが、快刀乱麻の推理劇を期待するとなんだこれ?ってなるかもしれない。
英語のレビューによると21:9などウルトラワイドモニターの解像度に対応していないようなので該当する人は気をつけて欲しい。
新ジョンは嫌いじゃないけどワトソン君がいないのはやっぱり物足りないなあ…。

bjdfd184
2021年11月16日
神宮寺三郎シリーズが壊滅的になって以降、推理ものに興味がなくなっていたけどこの作品でまたはまれそうだ。
プレイは始めたばかりだけど凄く期待大だ。