






To the Capital
To The Capital は、美しいグラフィックを備えた中世の設定で古い JRPG のような戦闘を行うローグライク ゲームです。
みんなのTo the Capitalの評価・レビュー一覧

elltar
2018年04月23日
ローグライクJRPG。
南の国境から裏切者の存在を知らせるために首都まで行くのが目的のゲームだ。コマンド戦闘のJRPGで、ランダム生成されたマップをダンジョンで宝箱を漁ったり町で装備を整えたりしてキャラを強化しながら、限られた時間内で目的地を目指す。
ローグライクとJRPGの組み合わせは悪くないが、このゲームはシンプルすぎるためにローグライクとしてのリプレイ性は低い。一度クリアして攻略セオリーを確立してしまえば、マップが違っても難易度が違ってもそれが通用するからだ。それに加えてプレイ状況を揺さぶるようなランダム性も乏しい。ランダム生成マップで町やダンジョンの数や宝箱の数が若干変化するが、あまりゲーム進行に影響しているとは感じられない。どちらかと言えば、序盤の宝箱から何が出るかが影響が大きいと思う。詰まるところ、プレイするたびに攻略セオリーのレールの上をただ歩かされるような感じがある。
ステータスは自由に振り分けができるが、4つのステータスのうち逃走成功率を上げる"Charisma"は上げる価値がないように思われる。ステータス関連実績でこのステータスについての実績だけないことからも開発者はこのステータスについて自覚しているのではないかと思われる。せめて、自分より弱い敵からは逃げやすく強い敵からは逃げにくいという相対的な補正がかかって、商品が値引きされるなどの効果があれば、上げる価値はあったのではないかと思う。
一度クリアする分には楽しめるかもしれないが、低価格とはいえ内容が薄くローグライクとしては不十分に感じられるためにオススメはしない。