






Hylics
Hylics は、軽い JRPG 要素を備えたレクリエーション プログラムです。
みんなのHylicsの評価・レビュー一覧

Kantouzin
04月12日
[h1]混沌 × JRPG風味[/h1]
[h2]🟩長所[/h2]
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[*]幻覚のような強烈ビジュアル
[*]見た目に反し堅実な王道JRPG (海外製ながら!)
[*]ほとんどの文章が自動生成であり妙を感じる
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[h2]🟥短所[/h2]
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[*]誘導が少し不親切、試行錯誤してください
[*]本質的にストーリが意味を為さない
[*]取り返しのつかない要素がある (例: [spoiler]一部強化アイテムは味方PTが全員揃ってから使用した方が良い[/spoiler])
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[h2]⭐総評[/h2]
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[*]👍️オススメします
[*]短編ながら暴風のように過ぎ去る圧倒的な作品である
[*]RPG好きならぜひオススメ
[*]備考: 日本語話者の方は非公式翻訳パッチを推奨します
[/list]

53105310
2024年07月29日
Hylicsとは何か?
直訳すれば唯物論者たちのことであり、「グノーシス系神学者ウァレンティヌスの三連集団における、人間の最も基底的な種類。つまり、知的(精神的)な現実にも魂的(霊的)な現実にも焦点を当てていない人」だそうである。
とすれば、この物語で唯一明示されている、王Gibbyがなぜ月にいて倒されなければならないのかは明らかである。グノーシス主義において、物質の宇宙は悪であり闇であるからだ。
そして唯物論という線で紐解くのであれば、ドゥルーズについて解説した千葉雅也の「動きすぎてはいけない」を想起せざるを得ない。
”プレイヤーの目標は目に見えるもので誘導されるんだ、環境デザインによってね、だから私はゲームの外観をなにかジョークや気をそらすものへ自由に作ってもいいと思ったんだ。あらゆるものがそこで意味を示すようにね。”
という作者のインタビューだが、あらゆるものがそこで意味を示すといいつつ、この世界はすべてが支離滅裂である。テキストはランダム生成、音楽はノイズミュージックなのかプログレッシブロックなのかフリージャズなのか(Afterlifeの音楽性は完全にDusterを彷彿とさせる立派なスロウコアだ)、登場人物はみな異形頭で歩き方も世界観もすべておかしい。これは意味が満ちたといいつつ、過剰接続を避けるべく切断の美学を有しているかに見える。
全てが意味を成しているようで成していないこの作品だが、しかし骨格はツクールベースのJRPGであるから、我々は安心して遊ぶことができる。ここでわざわざJRPGという、使い古されて批判的文脈から命名されてたジャンルを選ぶということは、この意味過剰であると同時に切断過剰なこの作品で生成変化の論理が要請を成すものである。我々はこのフォーマットに乗っかることで、肉をグラインダーに入れ、紙コップで水を飲み、テレビを見ては野菜を採集し、ジェスチャーを取るのである。そしてそれは世の他のゲームのように溢れこぼれ落ちていくような大量の文章を読むのではなく、作者の意図する視覚的誘導によってこそなされるのだ。
ここまでの説明が全部自動生成文による嘘だとしても、この作品は文章が意味不明だけどおもろいということです。
紙コップで水が飲める、テレビが見れる、意味の通じる言葉を喋るキャラクターが出てくるだけで感動できるゲームも珍しいでしょう。
[spoiler] でもPongorma探す条件は町の人間から話聞かないとわかんねーよ [/spoiler]
幸いお安いので、迷ったら買うといいでしょう。気に入らなくても記憶に残る体験ができますし、
気に入ったなら無二の体験が得られるゲームによる快感を味わうことができるでしょう。
時間も5~6時間あればクリアできます。
それと気に入ったなら2も買うように。
それから3も開発のうわさがあるので、手袋を準備するように!

art.kyokuyo
2024年06月18日
シュールな世界観、独特な美術センスが好きで、飽きずに最後までプレイ出来ました。バトルシステムも親切で、RPGとしても充分楽しめました。

Hiro
2023年11月28日
[h1] 脳みそ探検RPG [/h1]
このゲームを一言で表現すると、そうなる。
主人公の月っぽい奴が冒険するこの世界は、基本的に脳みそがベースにデザインされているように見える。
住民が喋っていることはなんとほとんど自動生成で、[b]言ってることは意味不明。マジで解読不可能。[/b]
なので、あまり深く考えないで話がわかりそうなやつの言っていることだけヒントに先に進む。
本作の特徴を大きく3つ挙げると
・戦闘中に繰り出した技によってBGMが変化する(どんどん音が増えていく)
・死ぬことでステータスを強化するステージに行ける
・独特の世界観とビジュアルが織りなす脳みそのハーモニー
主人公の月っぽい奴の目的は圧政で住民を苦しめているお空のラスボスをぶっ倒してロックに人生ぶち上げること。
死ぬとこれでもかと険しい表情でドロリと骨以外が融解する。
最初は奇抜なビジュアルと独特の世界観に圧倒されるが、プレイしている間に実はオーソドックスなコマンドバトルRPGであることが理解できる。
作中で全く説明がなされていないが、本作は各地でスキルや仲間を獲得したり、死ぬことで行けるフィールドにて自身を強化することができるシステムだ。なので、死ぬことをあまり恐れなくてよい。おあえつらい向きに即死ギミックも盛りだくさんだから。
正直に申し上げると、このゲームってめっちゃ[b]マイナー[/b]だと思う。
2015年度のマイナー・ゲーム・オブ・ザ・イヤーはこれだと個人的には思っている。
でも、この作品でしか摂取できない栄養があるのは確かだった。音楽もめっちゃ独特だからね。
もし、「RPGツクール製で奇抜なビジュアルのゲーム探しているんだよね」って人がいたら、これをすすめればいいと思う。

kimamaarona
2023年08月17日
[h1] 初見プレイのインパクトよ [/h1]
ビジュアル以外の情報一切入れないで日本語化だけして遊んでみました。
NPCの会話が自動生成らしく、めちゃめちゃカオスな感じの世界観が始終続きます。
人によっては「きも!」となりそうな感じのビジュアルですが...
逆に癖になってくるので、とりあえずクリア?まで遊べました。
これだけだとゲーム部分の評価がないので一応書いておきます。
[h1] 戦闘について [/h1]
戦闘は初見30分くらいまで結構むずいかも。敵の攻撃が痛いし対策しないと状態異常で行動不能。
ただ、パターンというか一度敵の行動がわかってしまえば対処は楽。
逆に戦闘が単純なので数で押されるとつらいですが...
死ぬと終わりではなく、別ワールドへ飛ばされてゲーム継続かつ救済要素多めなので詰むことはないかも。
[h1] ビジュアルに惹かれたら買い [/h1]
僕はビジュアルに惹かれて買ってしまいましたが、正解でした。
自動生成の会話も面白いし見てるだけでなんかハマる。
言語化難しいですけど、かなり独特なゲームなので刺さる人にはめちゃめちゃ刺さると思います。
実質ゲームオーバーがないので、RPGというよりはADVに近いかもですね。
手軽に謎世界観味わいたい方は価格も安いのでぜひ遊んでみては。

ZAX
2023年03月19日
友人おすすめのゲームなので遊んでみました。
有志の方の日本語化MODを導入させて頂きましたが、日本語訳にされても意味がわからない。きちんと意味がわかる箇所があるので翻訳ミスとかではないらしい。詩的というには意味不明過ぎる奇怪なセリフを話すキャラクターが多く、まともなこと喋ってるキャラクターに会うと安心します。3時間ほどでクリアしましたが、このゲームが一体何なのか説明できない。「考えるな感じろ」を地でいく雰囲気ゲーム。
ただこの手の謎ゲーにありがちな不親切&無駄に高難易度ということはなく、最初とラスボスに少し手こずるかなという程度。長さも一気に遊べるくらいなのが良いですね。値段も手頃ですし、ちょっと変な雰囲気のゲームをやりたい人にはおすすめします。

walledbotan
2023年01月12日
夢~
はい。39℃のお風呂のようなゲームです。
温くて心地良くてそのまま眠ってしまいそうな…そして微妙に覚醒したまま奇妙な夢を見てはっと目が覚める
これは現実…あれこれやらなきゃいけないことがある…
でももう一度お布団に入って今はおやすみなさい……
現実逃避にぜひ。意外とゲーム部分もしっかりしています(DEDUSMULNとSOMSNOSAとPONGORMAを仲間にしてホットドッグ100個買えばラスボスも粉砕できるので安心です)
音楽
私は音楽のジャンルについてよく知らないのですが
HylicsのBGMはなんかこうお風呂みたいな感じで(2回目)めっちゃ良いです
クリアしても何回も浸れる…
総評
音楽◎
良い夢……

sendataxi
2022年06月02日
7時間弱くらいでクリアしました。
ビジュアルがとても個性的で、シュルレアリスムの絵画の中に入り込んでキャラクター達を操作しているような感覚になります。
最初はなかなか勝手がわからなかったのですが、少しずつ世界観や操作の仕方などがわかってくるので(骨格は割と普通のRPG)、攻略サイトなどに頼らなくても大丈夫だと思います。
日本語MODを作ってくださる方がいたのでそれをあてて日本語でプレイでき、大変助かりました。
意味不明なセリフも多いですがおそらくそれは英語でもそうなのかな、と推察します。
会話の意味の通らなさとかぶっ飛んだ見た目から、どこか知らない遠い星の誰かが昼寝で見ている夢の情景とでも思えそうです。
ドラッグをキメて作ったのか?とも思いましたが、それだとここまでまとまりのあるものは作れないのかなあ、とも思いました。
続編もあるようなのでまた時間をおいてプレイしてみたいと思いました。
ここではないどこか。別世界を覗いてみたい、という欲求を満たしてくれます。

kae-mins
2022年01月01日
クレイアニメ風のとにかく癖の強いビジュアル、独特なBGM、翻訳してもなおよくわからないテキストなど、あらゆる部分が独特なゲーム。それでいて、程よく行先を暗示してくれるマップ、序盤は即死だが少しずつ倒せるようになる敵たち、一見強敵だが倒し方を考えればそこそこスムーズに倒せるボスなど、RPGとしては非常によくできている(システムは若干粗削りなところがあるが)。
PVやレビューを見て少しでも惹かれる「何か」を感じたならばとりあえず遊んでみて欲しい。クリアするころには、きっとあなたも指パッチンしながら足をばたつかせて街を徘徊したくなるだろう。