













Tacoma
タコマは、2088 年のハイテク宇宙ステーションを舞台にした SF 物語アドベンチャーです。ステーションの乗組員がどのように生活し、働いていたかを細部まで探索し、信頼、恐怖、決意の魅力的な物語につながる手がかりを見つけてください。災害に直面して。
みんなのTacomaの評価・レビュー一覧

gc_rev
2024年11月11日
Gone Homeを制作したFullbrightが前作から四年の歳月を経て放つ、待望の新作。だが、個人的には少々残念な出来だった。
技術的には前作よりも洗練されているが、ゲームプレイは本当にただ一本道のストーリーをなぞるだけの安っぽいミステリにしかなっていないという点で、「家族」という普遍的なテーマを通してプレイヤー個々の人生観の反映や道徳的な問いかけを促していた前作と比較してユニークさが大幅に後退してしまっている点は否めない。本作のストーリーには思考の幅を広げる余地がなく、誰がプレイしても同じ感想を抱くほかない偏平な内容になっている、つまりプレイヤーに伝え語りかける「テーマ」が存在しないのだ。前作の出来はマグレだったのか?
また前作のオーディオコメンタリーにて「当初は戦闘のないSystem Shockのような作品にする予定だったが、開発規模に合わせて大幅にスケールダウンせざるを得なかった」というような話があり、前作のヒットを背景に今回は宇宙が舞台とあって「ついに!」と思ったのだが、蓋を開けてみればGone Homeと同程度の小規模な内容でガッカリしたというのもある。
SF要素も既視感のあるものしかなく、どこを見渡しても、どこかで見た要素しか出てこない。
せめてラストはマルチエンディングにすべきではなかったかと思う。あそこまできてプロットを理解していないプレイヤーはいないと思うので、主人公がどちら側の人間なのかを最後にプレイヤーの手で選ばせるべきではなかったか。主人公の素性をあえて語らなかったのは、そのためかと思っていたのだが…自らの手で選んだ結末なら、あのオチでも納得はいったのだが。
個人的には前作Gone Homeよりも大幅に評価が落ちる、ありきたりな凡作だと思います。

nickya
2023年04月30日
日本語対応済み。英語でプレイ。字幕出るので安心。遺棄された宇宙ステーションからデータの回収業務を請け負った主人公。データを回収しながら船内をうろうろすると…この船は遺棄されたというよりはーーー
オブジェクトやUIなど丁寧に作りこまれています。ただ、ボリュームがちょっと足りない印象。基本的な進め方を把握できたら、あとはパラノイアみたいな探索をしない限りは、すぐクリアできます。一本道の進行で、2時間から3時間ぐらい。それが気楽で良いという人には、とてもお勧め。
2017年発表の作品ですが、2023年となった今では、物語最後の場面の繧ィ繝ゥ繝シという展開は、リアルにせまるものがあるかもしれません。我々の身繧ィ繝ゥ繝シに繧ィ繝ゥ繝シ繧ィ繝ゥ繝シが存繧ィ繝ゥ繝シ在繧ィ繝ゥ繝シか?

rachelpipi
2022年09月22日
コンパクトなゲームながら1本の映画を見たような満足感がありました!以下のような人におすすめです。
-人間ドラマが好き・キャラ同士の関係性を眺めるのが好き
-キャラクターの背景や性格を掘り下げて観察するのが好き
-未来の宇宙での生活と聞いてワクワクする
ストーリーはテンポが少々速く、個人的にはもう少しクルーが悩んだり迷ったりする様子を眺めたい気もしましたが、恐らく飽きずに・面倒にならずに進めるには最適なボリュームだろうと思います。
パズル要素もないのでゲーム性という点では評価しづらいですが、ARを再生して・リピートして当時の状況を色々な方向から観察するという機能は新鮮でした。また、キャラクターの外見がシルエットとクルーリストの写真でしかわからないという適度な距離感も、想像するうちに自然と感情移入ができる仕組みになっていてとてもよかったです。
オチが予想できないまま、これで終わってしまうのか…と思っていたので、ラストの展開には思わず「おお!」と声を上げてしまいました。良い意味でコンパクトにまとまったウォーキングシミュレーターだと思います。ドラマを見るような気持ちでどうぞ。

UnderClock
2022年09月20日
映画みたいなストーリ展開であっというまに終わってしまったがとても面白い体験ができた。3Dログを再生しながら、プレイヤーが平行して場所を移動するアプローチはすごく新鮮だ。
音楽や各部屋に置かれているオブジェクトにもこだわりが感じられ、各登場人物の個性を理解するのに時間がかからなかった。
あと、フェミニンなところがすごく今風な感じがした。
UIなどコンソールに表示される文字は日本語だが、3Dログに表示される登場人物の音声はすべて英語である。当然、日本語のキャプションなんてないので英語を聴き取れないと難しいかもしれない。ただ、3Dログは、巻き戻したり早送りしたり繰り返し再生できるのでもなんとかなると思う。

Tudumi_peer
2022年07月06日
たのしかった!
最後は鳥肌が立った。
探索はほぼ一本道なので私的には楽でした。
どきどきとはらはらと美しい物語性と、少しの探索と、きれいなグラフィック。
非常に良かった。

Reversal!
2021年11月28日
2088年の宇宙ステーション「Tacoma」で重大なアクシデントが起きたため、下請け作業員の主人公がTacomaに乗り込み真相を明らかにするウォーキングシミュレーターです。
システム的には戦闘も謎解きもないウォーキングシミュレーターであり、進むべき場所はわかりやすく指示されるため迷う要素はゼロです。
Tacoma内は完全な無人となっていますがAR(拡張現実)データが各所に残されているため、これを回収することが主目的となります。
ARデータを再生するとTacomaのクルーたちの過去の映像と音声が現在のTacoma内に投影されます。
それを見ればアクシデントの内容とそれにクルーたちがどう対応したかがわかるのですが、同時にクルーたちが持つメールなどの文書も見ることができるため、クルーたちの背景や行動理由もわかるようになっています。
ARデータをずっと見ていくだけなので少し退屈な進行ではありますが、ストーリーは意外な展開を迎えますし、そこに至る伏線もあちこちに張られており、全体的に面白いストーリーでした。
2時間程度でクリアできるのでサクッと良ストーリーを楽しみたい方にオススメです。

shorimoto
2021年08月21日
宇宙コロニーに降り立ったエイミーさんが、過去の出来事を捜索していくストーリー。
派手な演出とかキャッチーな音楽があるわけではないけれど、小物とか世界観の作りこみがすごくて気が付いたらどんどん進めてしまう。ただしどんどん進めるとすぐ終わります。長くて3時間くらいだと思います。
舞台設定の部分は発表時にも少し触れられていた気がしますが、Bioshockと似た部分を感じます。
ストーリに絡まない小物の作りこみとか、はじめに舞台ありといった感じです。
(ホラー的な要素はゼロですよ)
ローカライズもめちゃめちゃ丁寧で、小物やポスターにも字幕がつくので、英語が全く分からなくてもOK。
ちなみに:
ほかのFPSだとそんなに酔わないのですが、これは結構キました。
ずっと施設内なので結構3D酔いしやすいのでしょうか…。
苦手な人はご注意を。

T_K
2020年05月01日
「GONE HOME」時代とは打って変わってとても丁寧に作られたインタラクティブムービーの進化版。
純粋なゲームというよりは、映画の中に自分が入り込んだ様な表現方法が秀逸。
オブジェクトの種類の多さや異常な作り込みの良さが世界観を厚くしています。
ストーリーは全容を知らないと全く薄っぺらく感じるが、
会話の内容や各種情報を見逃さずにチェックしていくと、
キャラクターの深みがどんどん増していき、より没入感が高くなります。
最後のどんでん返しも、良いアクセントになっています。
プレイ時間は丁寧に追うと3~4時間くらいになるのですが、若干ボリュームは少な目。
セールならおすすめです。

Range
2019年06月29日
1本道なアドベンチャーストーリーゲーム。
個人的には大変、世界観や設定、ストーリーが好みではあった。
ただストーリー・ボリュームが少ないので、
定価で買うのに見合うかは、非常に微妙…というか、
セール購入じゃないと薦めにくい気がする。
(『Gone Home』を作ったスタジオなので、
それをやっていればボリュームの想像はしやすいかと。)
宇宙ステーションTACOMAでの出来事を
ステーションのAI「ODIN」のハードウェア回収をしつつ
消えたクルー達の立体・会話ログを見つつ、何が起きたのか発見していく。
ステーション内での行動自体は比較的、自由だけれど
ストーリー面からすると行く必要がある場所はある程度
決められていて、スムーズにいくと、少し物足りなく感じるボリューム。
話自体はよくまとまってはいる。が、大きいストーリーの1部分というか、
短編小説を読んだような印象だった。
「クルー達がいた」生活感がある部屋、各クルーの専門分野、出身地等
設定が作りこんであるのが、個人的にはかなりツボ。
この世界観で、他のストーリーも読んでみたい、と思った。
自分は、初見は攻略等を見ずにプレイした為、
行く場所で多少まごついたのと、実績の取り逃しで2週目をやったので
プレイ11時間になったが、ストーリー回収のプレイ時間自体は短い。
1周で全部やれるなら半分以下でクリアできるかもしれない。
細かい設定が作りこんである割には、ストーリーそのものが短いのが唯一の難かな。
若干、操作にもっさり感はあったが、支障があるほどではない。
クルー失踪に対する謎解きが無ければ、ほぼ宇宙ステーション・ウォーキングシミュレーター。
雰囲気を楽しんだり、ストーリーを読むことをメインに楽しめる人にはオススメ。
逆にゲームの世界観をただ見ることや短いストーリーを物足りないと思う人には向かない。

Akatsukishi3081
2019年01月11日
事故が起きた宇宙ステーションタコマを調査するウォーキングシミュレーションゲーム。
ステーション内を歩き回り、ARを使って記録された過去の乗員の行動を調査する。
ほぼ指示通りに歩くため迷うことのない一本道のストーリー。
暗証番号の謎解き要素があるが、ほぼ周辺にヒントがあるため難易度はかなり低い。
ボリュームが少なくもっとやっていたいと思ったゲームだった。

ジャン
2018年12月02日
追体験型ウォーキングシミュレーターAVG
宇宙ステーションTacomaで事故が発生、事故の詳細を調べるため、乗り込みARデータを回収していく、そのデータに残された、クルーたちの記憶
Gone Homeの制作者達の新作でGone Homeが好きなら問題なく楽しめると思う
クルーたちが事故当時何を考え、どう行動しようとしたのかをARデータから読み取り、追体験のような映画を観ているような感じになるウォーキングシミュレーター、Gone Home同様小道具なども手が凝ってあり、色々と楽しめる
セール時にGone Homeとセットで1000円以下になるときがあるのでその際にでも買うといいかもしれない、ボリューム的にはどちらも2~4時間位の物なので長期時間楽しみたい人向けではない

K2
2018年08月02日
このゲームはある宇宙ステーションでおきた事故の調査を行うゲームです。
調査官となったプレイヤーは、ステーションに乗り込み、ステーション内でおきた全てが記録されているARデータをを回収しつつ、そのステーションの管理AIのハードウェアを回収するというのが任務です。
クリアまでのプレイ時間は2~3時間でしょう。ゲーム性はゼロではありませんがとても少なく
「ステーション内を移動」→「再現されるARを見る」→「次のモジュールへ移動」
以上の繰り返しです。それもあまり数は多くありません。
ARシステムは非常にシンプルで分かりやすく、ステーションでのトラブルに対する臨場感があってとても良いです。
キャラクターも悪くない。誰かと話しているときは建前で、ひとりで自問自答してるときとは少し違うことを言っていたりするあたりは、ゲームとの一体感があっていい。どんどん次のモジュールへ行きたくなります。
ただインターフェイスやシステムはかなりいい感じなだけに、肝心のストーリーが大したことがないのが目立つ。
まずボリュームは短編映画レベルです。
なら密度やキレ味があるストーリーなのかなと思っていたら、特にそうでもない。
ストーリーも展開もオチも何もかもが想像以下です。
ですので、SF物なのにプレイし終わったあと何にも思いを馳せることができません(笑)
ワクワクしないSF物になんの価値があるのでしょうか?
クソゲーではありません。惹かれる部分はあります。
でもこの中身で¥1980という値段設定があまりに高い。
”宇宙ステーション内という舞台” で ”ARシステムを疑似体験できる”
というだけで楽しめるという人以外は満足はできないと思います。

monyu
2018年04月30日
[h1]JAPANESE REVIEW[/h1]
とてもいいSFストーリー、面白かった。人によっては短いかもしれない。だけど、自分の場合は大満足だ。
自信を持っておすすめします。
ところで・・・猫どこいったんだよ・・・
[h1]ENGLISH REVIEW[/h1]
nice SiFi,very enjoy,interesting! but short story? however good story,,, it give me a sense of saticefaction.
I have confidence to recommend this game.
by the way where is the cat?

elltar
2018年03月27日
アドベンチャーゲーム。
宇宙ステーション「タコマ」の乗組員が消息を絶ち、その調査とAI回収のため主人公が派遣され何が起きたかを調べるのが目的のゲームだ。
"Gone Home"の開発者が作ったゲームであり、前作同様に探索して断片的な情報からプレイヤー自身が何が起きたのかを推測することでストーリーが掴めるような内容になっている。また、AR技術が発達した時代設定になっており、監視カメラの記録から立体映像をARに投影して乗組員の行動を早送りしたり巻き戻したりして、じっくりと見ることができるようになっている。ストーリーテイリングは前作"Go Home"に近く、過去の映像再生を含むゲームシステムは"The Vanishing of Ethan Carter"に近いようなゲームになっている。
生活感があるギミック満載の宇宙ステーションは探索する楽しみがあり、ハブエリアの無重力空間などはプレイヤーにゲーム的な良い「体験」を与えてくれる。AR技術も違和感なく体験することができる。あまり想像しにくい遠い未来ではなく2088年という少し先の未来の時代設定も良いと思う。
正直言ってボリュームは少ない。ワンプレイは2時間程度で終わってしまう。プレイヤーへの明確な目標は「AI回収」のみなのでストーリー推測に興味がなければ、すっ飛ばすこともできるが不満が残ると思う。ただ、過去映像で登場する乗組員は6人おり、それぞれが何を考え何をしたのかをじっくり調べることに苦でないのなら楽しめると思う。
断片的な情報からストーリーを推測するのが好きならオススメのゲームだ。

kaizenai
2018年02月28日
良い点:シンプルだがひねりの効いた上質のシナリオ
悪い点:妙に動作が重く、たまにフリーズする
以下感想
話に出てくるベンなんとか社は絵に描いたような暗黒メガコーポで、従業員を使い捨てのゴミとしか思っていない。
たぶん欧米企業への風刺なのだろう。向こうは日本よりはるかにひどい格差社会だから。
だからこの話の結末は一種のインガオホーである。こんな重大事件の調査を外部委託とか、何を考えているのやら。
人をゴミのように扱う企業は、ゴミのように捨てられる。
開発者がそこまで考えて作ったかは不明だが、なかなか含蓄あるストーリーと思う。

Haco Slacker
2018年01月21日
クリアVer.はインゲーム表示がないため不明。色んなものをじっくり眺めながら進めたため、初回クリアに4時間要しました。最終セーブから再開し、全実績解除に至ったため起稿。
[h1]Pros:[/h1][list]
[*]色とシンボルによる視覚的なキャラクター把握の簡易化
[*]多層展開されるストーリーテリングと自発的な探索による動線
[*]自身のペースで咀嚼できるストーリーテンポ
[*]ARホログラムによるローカライズ表示
[*]情景を鮮やかに想起させる声優の演技[/list]
[h1]Cons:[/h1][list]
[*]区間移動で発生する長いローディング
[*]リプレイ性はそれ程高くない[/list]
[h1]過去の追体験と多面的な視点が紡ぎ出す極上のストーリーテリング[/h1]
「Tacoma」は月と地球の中継地点として設営された宇宙ステーションTacomaを舞台とした3Dアドベンチャーゲーム。あなたは作業員エイミーとなって、Tacomaを有するヴェンチュリス社より無人と化した宇宙ステーションに残されたデータとAIハードウェアの回収を命じられる。消えたクルーの行方やTacomaで何が起きたのか、作業を通じて知っていくこととなります。
本作の特徴はTacomaに搭載された先端監視システムとそのデータにあります。宇宙ステーションの中で起きた出来事は立体映像表示されるアーカイブとして記録されており、ARデバイスを装着することでこれらの記録をARホログラムとして自由に再生、一時停止、巻き戻し、早送りすることができます。クルーそれぞれの位置情報から映像が再生されるため、ひとつの記録を色々な場所で見て情報を得ていく必要があります。また記録の中で行われた通信内容にアクセスすることもでき、それらの記録情報が元でエイミーのいる時間軸での話が進展することもあります。過去の追体験とアーカイブ上の記録、そして現在、と多層展開するストーリーのつくりには否が応でも惹き込まれるものがありました。ARホログラムが適用される範囲もそれと分かる境界をARで目視できるため、探索する範囲を見失わずに済んだのも好印象でした。
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1262126113
さらにこのARで特筆すべき点はローカライズ表示をAR上のデータとして取り込んだことです。原文の英語データの上に日本語の翻訳テキストがオーバーレイされて見ることができます。これは本作の仕様を踏まえた世界観ともうまくマッチしており、世界そのものの存在感の肯定を強く後押ししているように思いました。ゲーム中では勿論予め翻訳されたデータを表示しているに過ぎませんが、実際にGoogle翻訳アプリに見られるようなカメラを通じた翻訳変換をより高精度で安定させたものと考えると、生きているうちに実現しそうなところに妙なリアリティを感じるのです。
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1262126049
宇宙ステーションと聞くと、どんなことを想像するでしょうか。真空によって外界から熱も音も途絶された閉鎖空間で、冷たく静かな印象を私は抱きます。しかもTacomaには人の姿が見当たらず、不測の事態が起きたことを推測させる。であるにもかかわらず不思議と不気味に感じなかったのは、先述の映像アーカイブが点在する密度と、クルーたちの人間味によるところだと思います。無人となった事態に対する関心よりも、事態を通じたクルーたちの心の動きや衝突など人間ドラマに対する動向への関心がより引かれたため、サスペンスを演出する間としての不気味さは薄らいでいたように思います。無論人間ドラマに注視させたクルーたちの個性を確立しているのは、演者の力量によるものであることは疑いようがありません。
残念と思われるであろう点も記述しておきます。クルーたちの家族設定などは細かく用意されていますが、一部において心情の推移を推察する背景にはなりつつも直接的な描写がなく活かされていないと感じられる設定もあるため、人によっては掘り下げが足りていないと感じるでしょう。またゲームのボリューム自体も数時間程度で終わるため、ボリューム不足と感じるかもしれません。区間移動で発生するローディングは、行き帰りで読み込むARホログラム用のデータ量が異なるため、行きはやたらと長いのに帰りは短く、同じ通路を通っているのに長さが違っていたりするのがおかしいなんて指摘もできるかと思います。
Tacomaで描かれる物語は胸糞悪い展開がありつつも、気持ちよいフィナーレを迎えられるのでプレイ後のフィーリングは悪くありません。ストーリーは最初複雑に絡み合っているように見えますが、動線がしっかりとしているのでそれほど難解でもありません。本作をプレイし終えて、「いつかはきっと」、そう夢見ずにはいられません。そう思えただけで、私にとって手に取る価値はあったのだと思います。

tencho
2018年01月04日
他の方が指摘している通り少しストーリーが短いですが、システムは面白くとても楽しめました。
タグにウォーキングシミュレーターとあるように、謎解き要素があるアドベンチャーでは無く、詰ることは無く単純に物語を楽しめるようになっています。
人間関係や個人の性格を少しづつ把握していくのは思いのほか面白く、他の誰かへの思いなんかが分かるアイテムやつぶやきを見るとニヤリとしてしまいます。
個人的にはこのシステムを生かしたサスペンスや謎解き、犯人を捜すようなシナリオを是非やってみたいと思いました。
ぼそぼそつぶやく独り言にヒントが・・・なんて展開があると面白いかも。

リンク
2017年12月18日
面白かったです。
けど、酔う・・・めっちゃめちゃ3D酔いします。
宇宙空間ということもあり、フヤフヤした動きになるので、何度も気持ち悪くなりました。
とはいえ、こういう世界観のアドベンチャーゲームは好きです。
こういう、ウォーキングシミュレーション的なアドベンチャー、実は結構夢にも出てきます。
謎の施設や建物の中を、あっちこっちさまよっては謎解きするような。
ボリュームが少ないという評価も色々聞きましたが、これぐらいで僕はちょうど良かったです。
これ以上やると酔いそうです。
作中に、酔い止めとかゲロ袋とか色々落ちてますが、酔ったので今僕にそれリアルでください(笑)

voxtennari
2017年12月15日
ジャンルとしては社会派SFミステリーとでもいったところ。アガサクリスティーのミステリーやコロンボのように事件を淡々と追っていくような展開が好きな人にはお勧めです。ストーリーを語らせる登場人物(とAI)の動きや会話すべてがARによる録再というところがおもしろいです。複数の登場人物のタイムラインを操作しながら謎解きをするのは骨が折れるかもしれませんが、その時点での彼らの位置を想像しながらの探索が楽しい。AIについてこれから巻き起こるであろうテーマを盛りこんだことも、よくあるSFとして終らせないような制作側の意図を感じました。