










九日
Nine Sols は、Sekiro にインスピレーションを得た偏向重視の戦闘、臨場感あふれるストーリーテリング、ユニークな Taopunk 設定を特徴とする、豊富な伝承を備えた手描きの 2D アクション プラットフォーマーです。 アジアのファンタジーの旅に乗り出し、かつて古代エイリアン種族の本拠地だった土地を探索し、この見捨てられた領域の恐るべき支配者である 9 人のソルを倒すという復讐に燃える英雄の冒険を追ってください。
みんなの九日の評価・レビュー一覧

Letes
2024年12月18日
不満点は種々ありますが、最大のものに焦点を当て一言で言うとこうなります。
このゲームはパリィするゲームではなく、[b]パリィさせられるゲーム[/b]です。
端的に言えばホロウナイトをベースにSEKIRO的なパリィを導入した、戦闘主体の2Dメトロイドヴァニアです。
全体的な完成度は高く、マップ構成もかなり練られていると感じました。段階的に新たなスキルや移動手段を会得し、マップを開拓して探索する楽しみはメトロイドヴァニアの王道と言えます。
しかし、肝心の戦闘があまり面白くない。
SEKIROにおける弾きは、完全防御と敵に対する体幹ダメージの両方を備えた攻防一体のシステムでした。それが戦闘の爽快感と面白さに繋がっていましたし、仮に弾きに失敗しても、早めに防御すれば危険攻撃以外は完全にガードできました。
ナインソールにおいてはそうではありません。パリィはあくまで敵の攻撃を防ぐためのもので、直接的には反撃に繋がらない行動です。また、死にゲーの常として敵の火力は非常に高く、きちんとパリィできなければ数発で死にます。タイミングがズレれば内傷という事実上の削りダメージを受け、ジリ貧に追い込まれます。
[u]パリィすることは生存の最低条件でしかない[/u]のです。「する」のではなく「させられる」というのはそういう意味です。
ハイリスクローリターンの行動を常時ほぼ完璧に行うことを強制されるため、爽快感より息苦しさを感じます。
パリィ主体の戦闘システムと言う意味では酷似しているように見えますが、それは表面的なもので、両者のプレイフィールは決定的に異なります(こちらは2Dアクションなのだから当然かもしれませんが)。
また、根本的にパリィの受け付け時間がシビアめに設定されており、それは装備やスキルで緩和されません(飛び道具のみ対応チャームがあり)。
SEKIROのように連打(いわゆるチャキチャキ)しなければ猶予があるということもないです。
装備やスキルはコンプリートする事が前提のバランスになっているように見受けられ、使えば楽になるのではなく、アイテムを収集して適切なチャームを用意することを求められます。
ボスの難易度の上げ方にも大いに不満があります。具体的には物量と弾幕で難易度を上げるやり方です。
康回や蚨蝶で顕著ですが、敵の数と弾を増やしたり、ダメージゾーン設置で気を散らしたり、悪い意味でシューティングゲーム的なやり方が度々目につきます。高速自機狙い弾やワープ攻撃のような反射神経チェックも織り交ぜてきます。
と言うか蚨蝶が第3形態まであるのはやりすぎ。弾幕シューティングやりたいわけじゃないんだから…。
強敵に怯みがないとか、ダウン無敵がないせいでハメ殺されるパターンが多々あるとか、他にも戦闘における不満点は多々ありますが、それらを詳しく書くことはしません。
世界観、キャラクターなど良い点もありますが、やはり戦闘に重きを置いているゲームですし、戦闘システムの手触りが手に馴染むかどうかが評価の分かれ目でしょう。私にはあまり合いませんでした。

juveniletalk1st
2024年12月15日
メトロイドヴァニア+パリィアクション。最初は理不尽ムリゲークソボスだとしか思えない相手と、いつの間にか互角以上の勝負が出来ている自分に気付いたときの快感。もう二度とやりたくねえと達成感よりも徒労が先に来る類のボスが一人もいなかったのは凄いことですよ。ゲーム性の部分だけでなく、丁寧なローカライズもあってストーリーやキャラも魅力的で、先を進めるモチベーションになる。大変おもしろかった。

寐兎きま
2024年12月12日
[h1] 名作揃いのメトロイドヴァニア作品と肩を並べる傑作 [/h1]
[h3] タオパンク(道教(タオイズム)×サイバーパンク)な世界を駆け回るSEKIRO×メトロイドヴァニアな傑作ゲーム。 [/h3]
面白すぎて実績全解除しました。
アクション性がかなり高く内容はそのまま、ノーマルモードではSEKIROよろしく手に汗握る熱い攻防戦と得も言われぬ達成感が堪能でき、ストーリーモードではアクションが苦手という方や、そもそもメトロイドヴァニアに触れたことのない方にも楽しめる難易度調整(自キャラの与被ダメージ倍率を自由に調整)ができ、幅広いユーザーに本作品を楽しむことができる内容となっている。
また、アクション性のみならず物語のクオリティも非常に高く、エンディング分岐もありアクション性を求めてプレイを始めた自分も一部エンディングでは心打たれ視界が滲むほど感動してしまった。これほどの感動を呼ぶのは、強敵に打ち勝つまでの苦難とそれを乗り越えた達成感、そしてなにより物語を彩るデザインや壮大な楽曲達に他ならない。
全体を通して非常に完成度の高いメトロイドヴァニア作品となっている。
メトロイドヴァニア好きな人も、メトロイドヴァニアに触れたことがない人、あとSEKIROクリアしてるよって人も。
是非お手元のヘッドフォン(イヤホン・オーディオ機器等)とコントローラーを手に、本作品をプレイしてみてほしい。